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Great Battles of the American Civil War共通ルール翻訳中 [ウォーゲーム]

 1970年代の終わりごろに、SPIという会社から発売されていたウォーゲームのひとつに、Great Battles of the American Civil Warというシリーズがあります。
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 南北戦争の会戦を連隊規模で再現する、いわゆる「大規模戦術級(グラントタクティカル)」というスケールに相当しますが、シリーズに含まれる作品にはゲティスバーグ(これはちょっとルールが違うですが)やアンティータムといった大会戦もあれば、シダー・マウンテンやウィルソンズ・クリークのような小競り合いともいうべき小規模な戦いもあって、場所や時間に応じて選べるのがうれしいです。
 上の画像は我が家にあるシリーズ作品。番外編ともいうべきゲティスバーグの戦いを扱ったTerrible Swift Swordは以前TSR版を持っていたのですが手放してしまいました。また、シリーズ2作目にあたるDrive on Washingtonはなぜか持っておりません(欲しい)。
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 で、これらのウォーゲームは30年くらいまえから持っていたのですが、これまでプレーする機会がなく、コレクションと化しておりました。そこで、そろそろちゃんとプレーしてみようじゃないか、と思い立って、とりあえずシリーズの共通ルールの翻訳に取りかかった次第です。
 上の画像は、左側が原版の共通ルール、右が校正前の試し刷りですが、拙訳の和文です。原文は正味A4で11ページ、和文はちょっと長くなって13ページくらいになりました。それでもいわゆる「ダイオ規模戦術級」のルールとしてはそれほど分量が多いほうではないと思います。
 このスケールで会戦をあつかったシリーズというと、18世紀後半の諸会戦を扱うBattles from the Age of Reasonや、ナポレオン戦争を扱うBatille de NapoleonシリーズやWellington's Victory、あるいは古代の戦闘を題材にしたGreat Battles of Historyシリーズなどがありますが、それらに比べてもこのGBACWはルールがシンプルです。
 これはおそらく、隊形や部隊の運用が複雑で難しかった18世紀以前の戦いよりも、19世紀半ばの南北戦争がより単純な部隊編成を採っていたためなのかもしれません。もちろん編成や運用が単純だからといって戦術が単純になるわけではないと思いますが、南北戦争はそういう意味では大規模会戦級に向いているのかも?

 共通ルールはこれから校正を行って表記の揺れや誤訳、表現の修正などを行う予定ですが、プレーする最初のゲームをどれにしようかというのも、楽しい悩みです。専用ルールの分量が3ページと少なく、プレー時間が短くて入門用なのは第4作のCedar Mountainでしょうか。
 第1作のPea Ridgeはカウンターは少なく専用ルールも5ページですが「西のゲティスバーグ」と呼ばれたこの会戦は3日間も続き、ゲームは各日毎の勝利条件が用意されてはいますが、全部プレーすると30ターンあります。
 大きな会戦だったアンティータムを扱っているA Gleam of Bayonetsは専用ルールが共通ルールよりもページ数が多く、これに挑戦するのはまだ先のことになりそう。
 また、2つのゲームが同梱されているS&TのHorse Soldiersは地図やカウンターはほぼ同じですが、基本ルールが改定されているので、もしかしたら別物なのかもしれません。

 というわけで、長年我が家で眠っていたこのシリーズ、なんとかプレーにこぎつけたいと思っております。

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