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Hasegawa 1/48 Bf109F-4の製作(その5) [WarBirds]

 前回ホワイトとイエローを塗ったハセガワ1/48のBf109F-4ですが、基本塗装に入る前にズベズダの時と同様にダークグレーでシャドウを吹きました。
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 機体下面は、翼端や胴体後部、そして機首下面に加えて、着陸脚収納庫内もマスキングしてから作業開始。使ったカラーはいつもと同じガイアノーツのニュートラルグレーVです。
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 続いて機体上面。やはりパネルラインや動翼の継ぎ目に沿ってグレーを吹きます。基本色を重ねる際に、このシャドウをどの程度残すかがポイントだと思うのですが、これは私的にもまだ結論が出ていません。
 あんまり太く影色を残すとわざとらしいですし、まったく消えてしまっては意味がない・・・いや、わずかな明度の差が出てそれはそれでいいのかもですけど。と、まだ試行錯誤中です。
 ガンプラなどで見ることのある、すごい段階の多いグラデーション塗装はかっこいいですが、なにしろ手間がかかるうえ、それで自分的になにを表現したいのか、が明白ではないので、まだ挑戦するには至っておりません。
 塗装って奥深いですねー。

 というわけで、今回は画像がシャドウ吹きだけという地味な展開になってしまいました。次回はちゃんと基本色を塗った画像を掲載します。

Hasegawa 1/48 Bf109F-4の製作(その4) [WarBirds]

 製作中のハセガワ1/48、Bf109F-4は基本塗装の段階に入りました。
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 まず主翼端、機首、プロペラスピナー、および胴体後部に白を吹きつけます。今回はまずガイアノーツのサーフェイサーEVOの白を吹き、その上から同じガイアノーツのアルティメットホワイトを重ねました。
 前回のズベズダのキットは翼端の白がありませんでしたが、今回のマーキングでは上下とも白を塗りました。これは敵味方識別と地中海方面配備部隊を表す塗装だったようです。
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 敵味方識別といえば、ドイツ空軍でよく見られるのが、機首下面、エンジンカウリング下側のイエローではないでしょうか。これはバトル・オブ・ブリテンのころから採用され、けっこう長く使われていたのではないかと思います。
 このような味方識別用の塗装では、他に日本海軍が主翼前縁に塗った黄橙色や、英米軍がノルマンディー上陸作戦時に使っていた白黒のストライプなどがあります。上空で航空機同士が識別するためだったり、地上の友軍対空砲火を避けるためだったりと目的はいろいろのようですが、興味深いかな、と思います。
 もっとも、地中海戦線の白とか、東部戦線の黄色、のようなドイツ空軍の戦域色はなんのためなのか私は知らないので、機会があれば調べてみたいなと思いました。
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 で、そのカウリング下面のイエローです。ここもアルティメットホワイトで下地をつくった上で、他の白い部分をマスキングし、Mr.カラーのRLM04イエローを重ねました。

 次はパネルラインに沿ってシャドウを吹いてから、機体上下の基本色を吹きつける予定です。

(The Gamers) Vimeiroをプレー [ウォーゲーム]

 昨日は内輪のゲーム会でThe GamersのVimeiroをプレーしました。
 VimeiroはNapoleonic Battles Seriesというナポレオン戦争の諸会戦を扱う旅団レベルのシリーズの一作Taravelaに同梱されているオマケゲームです。
 NBSは以前からプレーしてみたいと思っていて、シリーズルール3.0を自分で翻訳してどのゲームをプレーするか考えておりました。Vimeiroはハーフマップ一枚でユニット数もごく少数なので、NBSのシステムを習熟するのに適していると考えた次第です。
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 こちらはセットアップ画面。地図の左側、Vimeiroの町とその背後にイギリス軍が展開しています。Vimeiroはポルトガルの首都リスボンから少し北にいったところにある町です。
 1807年の秋、前年にナポレオンが発行した大陸封鎖令に唯一従わないポルトガルに対してフランスが侵攻、これに対しイギリスも軍勢を送り込んでポルトガルからフランス軍を追い出そうと試みました。これをきっかけに始まった半島戦役は、スペイン民衆のフランスに対する反乱もあって足かけ7年も続き、ナポレオン帝国没落の一因となるわけです。
 Vimeiroの会戦は、こうした戦役の緒戦であるととともに、のちにワーテルローの会戦でナポレオンを打ち破るアーサー・ウェルズレー(後のウェリントン公)の欧州デビュー戦でもありました。
 フランス軍は上の図のように地図の東側から進入してきます。今回は私がフランス軍を担当し、青い矢印のような作戦計画をたてていました。
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 NBSには命令システムという重要なゲームシステムがあります。プレイヤーは配下の部隊を思うように動かしたければ、その部隊に対して命令書を筆記して発行し、部隊がそれを受領できたかどうかを判定しなければなりません。
 命令には攻撃命令と一般命令があり、その伝達方法には司令官による口頭、伝令による口頭、伝令による文書があって、それぞれ受領判定の成功率や命令作成のコストが違います。
 また前線の指揮官が独断で行動することも、判定に成功しさえすれば可能ですが、失敗するとペナルティが生じる場合もあります。
 フランス軍プレイヤーとしては、まず登場ヘクス周辺に部隊を集結させ、そこから個々の師団に命令を出して前進させようと試みました。
 フランス軍の勝利条件は、イギリス軍戦列の左翼(地図の北側)に置かれている輸送段列を破壊し、Vimeiroの町の南に位置する丘(青いタイルが置いてある)を占領することです。
 そこで、1個師団にまずVimeiroの町を攻略させつつ、もう1個師団は輸送段列へ向かい、残りの部隊は予備とし、必要に応じて投入するつもりでした。
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 上の図はゲーム中盤、戦闘開始からおよそ5時間が経過した時点で、フランス軍はVimeiroの東でイギリス軍に攻撃を仕掛け、敵軍を後退させるも、自身も大損害を被ってそれ以上の進撃が難しい状況になっています。
 右翼では2つめの師団がイギリス軍の中央を攻撃しつつ、タイミングを見て輸送段列のほうへ向かおうとしています。
 問題は後方の地図東端あたりに居座っている他の部隊です。命令の受領がなかなかうまくいかず、これらの部隊は結局、ゲーム終了まで前進を開始できませんでした。こういう場合、おそらく新しい命令を出すとか、独断判定を試みるとか、いろいろ手段はあったのかもしれませんが、素人指揮官であるプレイヤーはどうしてよいかわからない、という感じでした。このあたりはこれから学ぶ必要がありそう。
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 戦闘開始から8時間後の午後4時、フランス軍は右翼での無謀な攻撃に失敗して後退、一方、中央ではイギリス軍が反撃に出ますが、フランス軍散兵の猛射で突破できず、というところ。ここでイギリス軍が自身の権利であるゲーム終了を宣言し、フランス軍の2個旅団が崩壊状態になっていたため、イギリス軍の辛勝となりました。

 あとでルールを確認したところ、道路移動はスタック状態や横隊では行えない、とか細かいルールを見落としていたり、攻撃頓挫判定を忘れたりと、まだまだ習熟には遠く、また戦術的にもセオリーが見えてない段階のように思いますが、システムのおもしろさは感じ、展開もとてもエキサイティングな体験でした。
 このシリーズ、もっとプレーしてシステムにもプレーにも慣れていきたいなと思っている次第です。当日は、会場確保および対戦のお相手ありがとうございました>kotatuさま

Hasegawa 1/48 Bf109F-4の製作(その3) [WarBirds]

 先日の主翼およびエンジンカウリングの組み立てに続き、ハセガワ1/48のBf109F-4に水平尾翼を取りつけました。
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 まず、本キットにてメタルインレットで追加された胴体後部の補強板を接着。メタルインレットというのは裏面に接着剤が塗られた薄いメタルパーツで、ようするに金属製のステッカーのようなものです。接着位置は説明書と実機の写真を参照しつつ決めました。
 F型はこの補強板が追加されている機体がけっこう多いのですが、もともとのキットにこれがついていなかったのは、G型が先に開発され、そのバリエーションだったからかもしれない、と思いました。エンジンカウリングが別パーツなのもそうですし、他にもG型に依拠したモールドがいつくかみられるからです。
 逆に考えれば、先日製作したズベズダのキットも簡単にG型にできると思うのですが、同社製のBf109は現状ではF-2とF-4だけで、G型はまだ製品化はされてないように思います。
 ちなみにF型後期とG型以降はこの補強板が見えなくなりますが、なくなったわけではなくて、生産時に外板の内側に取りつけられるようになったんだそうです。
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 補強板を取りつけてから、水平尾翼を接着しました。設計時期にもよるのでしょうけれど、ハセガワの航空機キットは水平尾翼の取りつけに遊びがやや多めのものが多いように思ったので、垂れ下がったり左右で角度が違ってしまわないよう、慎重に作業を進めました。
 主翼の前縁スラット基部は、いちおう着陸姿勢で組み立てることを考えてRLM02を吹きつけておきましたが、ズベズダのキットを「全部開け」状態で製作したので、ならべて対比するのも面白いと思い、今度は全部閉じでつくろうかなと思いました。
 なので別パーツのフラップやラジエターフラップも閉状態で接着してしまいました。これはこれですっきりとスマートなBf109後期モデルのシルエットがよく観察できていいですね。

 というわけで、次回からはいよいよ塗装に入ろうと思っています。

Hasegawa 1/48 Bf109F-4の製作(その2) [WarBirds]

 ここのところ訳あって更新が遅れ気味です。ともあれ、ようやく天候がちょっと回復してきて模型日和という感じです。製作中のHasegawa1/48、Bf109F-4はコクピット内の塗装をすませ、胴体の組み立てへと進みました。
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 F型のコクピット内部はRLM66グレーで塗装。スロットルレバーやサイドコンソールのパネル、および計器板などはグレーの上から黒で塗り分け、メーターは白のドライブラシで仕上げました。キットに付属の計器板デカールは使っていません。主翼下部の主脚収納庫内はRLM02グレー。
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 胴体左右を接着してから、下からコクピットと計器板を差しこんで固定しました。エンジンカウリングは別パーツですが、これを取りつける前に胴体機銃の銃身をバルクヘッド部に接着し、さらにプロペラ軸を差しこんでおかねばなりません。
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 まず機銃パーツを胴体に接着し、銃身の長い側、つまり左舷側のエンジンカウリングを先に取りつけました。この段階でプロペラ軸を機種に裏から差しこみ、プロペラスピナーの後部を接着したあとで、右舷側のカウリングを接着します。
 この作業と並行して、主翼と胴体も接着しました。パーツの合わせ目にあるテーパーをさっとやすりで削るだけでほぼピタリと接着できました。
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 プロペラスピナー基部と左右のカウリングを取りつけた状態。胴体機銃の銃身長が異なるのは、弾薬箱を互い違いに配置しているため、装弾部をずらす必要があるからのようです。

 エンジンや機体内部がいろいろ再現されているズベズダのキットとは違って、シンプルなハセガワのキットは細かい改造やディテールアップを試みなければすぐに形になってきますね。
 このあとはハセガワキットでは定番の問題ともいえる水平尾翼の接着、および動翼を取りつけたうえで基本塗装へ進む感じになりそうです。

Hasegawa 1/48 Bf109F-4の製作(その1) [WarBirds]

 ここのところずっと天候があまりよくない日が続いていたのと、リビングのテレビが突然故障したりといった突発事態が相次いで生じてしまい、模型製作が滞りがちではありますが、先日から製作を続けているズベズダに続いて、ハセガワのBf-109F-4を同じスケールで作っていこうと思います。
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 とにかく細かい分割と内部再現で、模型を組み立てる醍醐味を満喫しているズベズダのキットに対し、ハセガワのBf-109は20年以上前の設計ということもあってか、精密ですが比較的シンプルなつくりで対照的なのが面白いところです。
 上の画像でも、エンジンカウルの上部は別パーツですが、それ以外は機種から方向舵まで左右を貼り合わせればOK。主翼もラジエターグリルを取りつけてから上下を貼り合わせるだけです。ラジエターはほとんど見えなくなる後ろ側にはモールドがないという潔さ。
 それでもフラップや前縁スラットは別パーツですし、コクピットは左右のコンソールを箱組みしてから胴体に組み込む、ちょっと凝った方式です。このやり方は当時のハセガワキットではよく見られる構造であるようにも思います。

 とにかく、複雑なキットのあとにシンプルなキット、しかも同じ機種を組み立てて並べてみるのもおもしろいと思って、楽しんで製作できれば、と思っています。

GMT:Germantownをプレー [ウォーゲーム]

 本日は、GMT社のアメリカ独立戦争を扱ったウォーゲームGreat Battles of American Revolutionシリーズの一作、Germantownをプレーしました。
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 ジャーマンタウンの会戦は、1777年に発生したワシントン将軍率いるアメリカ大陸会議軍と、ハウ将軍配下のイギリス軍との間に発生した会戦で、これに先立つブランディワイン河畔の戦いで敗北し、首都フィラデルフィアを占領されたワシントンが、冬が来る前に一矢報いようと行った攻撃作戦でした。
 上の図は以前も掲載した初期配置。整然と野営についている英軍(べージュ)をワシントン軍(ブルー)が3方から攻撃を使用としています。
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 イギリス軍は第3ターンまではほとんど動けないため、ようやく動けるようになった第3ターン終了時には、このあたりまで米軍に押し込まれてしまっています。この時点でどんな防御陣地を形勢しているかで、その後の作戦が決まるかもしれないと思いました。
 なお、画面下の方に、戦場から離れて固まっている米軍の一群がありますが、これは開戦当日に司令官が飲酒をしており、行軍の迷走と友軍への誤射を引き起こした部隊で、特別ルールによって移動方向がランダムなため、なかなか戦場にたどり着けないようになっています。
 戦いの焦点はイギリス軍中央に突出しているチューハウスと呼ばれる強固な屋敷なのですが、イギリス軍としてはただ守るだけでなく、どこかで米軍の戦列を崩し、包囲殲滅したいところです。
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 第5ターンから第6ターンにかけて、それまでアメリカ軍に取られていた先手をイギリス軍が取ったうえ第5ターンに増援が到着したので、一気に反撃すべく上の赤い円の部分で包囲攻撃を画策しますが、出目も悪いうえ、戦術カードの選択も裏目に出て、ほとんどの攻撃に失敗。逆に、脆弱な突出部ができたり、砲兵だけが危険な地点に孤立したりとピンチに。
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 歩兵や騎兵と一緒にいない砲兵は、攻撃を受けただけで降伏してしまうため、いたるところで米軍による包囲攻撃が発生(青い円)、大損害で一気に英軍の方面軍戦意が0まで低下してしまい、敗北確定しました。

 このシリーズは、戦闘解決がD10で結果の振れ幅が大きいのと、勝利後の戦闘後前進が1ユニットは強制、残りは戦意判定に成功すれば任意、というシステムなので、突撃に成功した部隊が孤立しやすいうえ、攻撃側の砲兵はスタックしている友軍歩兵が後退するとその場に取り残されてしまい、その直後に殲滅される可能性が高いというリスクがあります。

 今回はイギリス軍がとにかくサイコロの出目が悪かったのもありますが、戦術上の要衝であるチューハウスが早期に包囲されてしまい、防戦のために主導権を失ったのも痛かったように思います。
 また酔いどれのスティフェン師団が勝手に地図盤外に逃げてしまい、米軍を大混乱に陥れる可能性のあった友軍誤射も発生しませんでした。

 が、プレー終了後、イギリス軍の最初のムーブについて米軍プレイヤーから以下のようなサジェスチョン。
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 最初からチューハウスに立て籠もるのではなく、相手の移動距離を見定め、ちょうど隣接されないような距離にスクエア状の防御陣を張って時間を稼ぎ、英軍が全部動けるようになってから態勢を強化するという作戦です。
 これでプレーしたわけではないのでどのくらい違うかまだ未検証ですが、この防衛陣形は数回プレーしても私には思いつきませんで、戦術センスの差を思い知らされた感がいっぱいでした。

 というわけでいつものように惨敗でしたが、対戦相手のkotatu氏に感謝ですー。

Zvezda 1/48 Messerschmitt Me109F-4の製作(その16) [WarBirds]

 先日デカールを貼付したズベズダ1/48のBf109F-4をマルセイユ機とするため、主翼上面の国籍マークに剥がれを描き込みました。
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 国籍マークの剥がれは左右両翼にあって、左側の方が大面積に及んでいます。今回は主翼上面のラッカーの色調に似せたものを水性アクリルで調色し筆で塗ってみました。やはり若干赤みが足らず、明度も明るすぎる感じになってしまったのですが、これもあとで調節できそうならやってみるつもりです。

 実機の写真を観察すると、この剥がれは主翼上面のパネル着脱時に剥離したように見えます。剥がれているところがパネルラインに沿っているからですが、翼内機銃のないこのタイプで、なんのためにパネルを外す必要があったのかはよくわかりません。もしかしたら被弾してパーツを交換したとかなのか、動翼の動索類が砂とかで動きが悪くなって整備したとかなのか、興味のあるところです。
 また、パネルの着脱に際して塗装が剥がれたとすると、国籍マークだけでなく、地の迷彩塗装やプライマーも剥がれたのではないかという気もするのですが、モノクロの写真を見た限りでは、剥がれた部分は地の迷彩色のように見えます。もしそうならどうしてそういうことが生じるのが、これまた興味深いです。
 なお、キットにはフラップ上面に足を載せるなという注意書きのデカールがついているのですが、これも実機の写真を見る限り、消えているか見えにくくなっているようなので省略しました。
 逆に、主翼付け根付近の赤い歩行帯マークははっきり見えるので、ハセガワのキットのデカールを流用しました。
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 同じ角度で、今度は機体全体を撮影してみました。ズベズダのキット最大のアピールポイントが、垂直尾翼およびとラダーが左右非対称になっていることです。
 「Bf109はプロペラトルクのため、地上滑走時などに左を向いてしまう傾向があって、それを是正するため垂直尾翼の湾曲を左側を大きくし、機体を右へ向ける力を発生させていた」のだそうです。
 プロペラ航空機には多かれ少なかれ回転トルクによる偏向という問題が生じるのはわかります(ヘリコプターも胴体の方が回ってしまわないようにテールローターがついている、のように)が、尾翼の形が違うとかいわれると、メッサーってヘンっ、ってつい思ってしまいます。それだけデリケートというか、繊細な操縦性だったのかもしれません。
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 というわけで、ほぼ塗装を終わった状態。このあとデカール部分に吹いたツヤの違いを是正するため全体に半ツヤのクリアーを吹き、ウェザリングを、特にBf109では顕著な胴体両側の排気汚れを中心に施してから、翼端灯などクリアパーツを仕上げて完成ということになるかと思います。

Zvezda 1/48 Messerschmitt Me109F-4の製作(その15) [WarBirds]

 製作中のズベズダ1/48Bf109F-4はデカールの乾燥を待つ間に、風防とキャノピーの塗装を行いました。
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 今回は迷彩色をラッカーで調色したので、同じ色を筆塗りに使うのは難しいため、どうにか似た色を水性アクリルで自作しようと試みました。同じ色でもエアブラシで吹くのと筆で塗るのでは濃度の関係で色調が変わってしまうので、いずれにしても難しいところではあります。
 また、調色というのはほんの少しの色味の違いが、並べてみると意外に大きいので「まったく同じ色
」は二度とできないと思った方がよさそうです。
 というわけで、実際に塗った色を画像でみると、やはり風防は少し色が黄色に寄っていて、さらに少し明るすぎるようです。このあたりはしかし、あとでエナメルのフィルターをかけることで調節できる場合もあるので、のちほど試してみようと思います。

 キャノピーについては、実機の写真を見ると急降下角度を示す赤い斜めの線が入っていたり、熱帯地用のコクピット換気用エアインテークがあったりするのが興味深いですが、この赤い線は塗装で再現するのはかなり難しい(細すぎる)のでどうしようか思案中です。
 また、Bf109のF型には操縦席後方にパイロットの頭部を保護するヘッドレストを兼ねた防弾版が装着されますが、多くのパイロットが上後方視界確保のため湾曲している防弾版の上部を切り取っていたようです。本キットにも2種類の防弾版が付属しているので、上部をカットした短いほうのパーツを使いました。

 48-50機撃墜時のマルセイユ機の写真をみると、主翼上面の国籍マークが塗装が一部剥がれているのが見えます。ハセガワの1/32のキットやスウィートの1/144、ファインモールドの1/72などにはこの剥がれた状態のデカールが入っているのですが、今回のハセガワ1/48のデカールにはついていません。
 次回は、このあたりを同再現するかという問題に取り組む予定です。

Zvezda 1/48 Messerschmitt Me109F-4の製作(その14) [WarBirds]

 先日、基本塗装を施したズベズダ1/48、Bf-109F-4にエンジンカウルを取りつけ、デカールを貼付しました。
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 まず機体下面。使用したデカールは国籍マークとエンジンカウル下側のけっこう大きな注意書きくらいです。
 エンジンカウルの注意書きは、実機の写真を見ると周囲のイエローとは異なる色調の下地に描かれているようなので、水性アクリルのRLM-78ブルーを筆塗りした上にデカールを貼付してみました。
 デカールはハセガワのマルセイユ仕様キットから使いますが、国籍マークや注意書きなど流用できるものはズベズダのキットのものを使っています。
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 続いて機体上面、風防とキャノピーは載せただけでまだ塗装もしていません。一方、左舷側のエンジンカウルについている過給器吸入口のフィルター部分はシルバーを筆塗りしました。
 主翼上面と胴体側面の国籍マークや機体番号など、大きめのデカールを貼付する部分には、あらかじめグロスのクリアーを吹いてシルバリングに備えました。上の画像でも他の部分との光沢の違いがよくわかります。このツヤの具合は最終的には、半ツヤのクリアーで統一する予定です。
 垂直尾翼のハーケンクロイツは欧州のキットにはついていないので、ハセガワのキットから流用しました。ハセガワのキットには白縁のあるものとないもの、2種類のハーケンクロイツが付属します。
 方向舵には50機時点の撃墜マークをハセガワのキットから流用しました。同じハセガワのキットに付属するレジン製のパイロットフィギュアは48機撃墜時の日の服装で、50機撃墜時の記念写真とは異なるのですが、あとで着替えたかもしれないし、50機撃墜の次の日はまた違う服かもしれないので、あまりこだわらなくてもいいかな、と思って気にしていません。
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 機体の右舷側です。斜め前からみたところですがBf-109はこの角度がいちばん「らしさ」を感じるように思うのは、私個人の刷り込みかもですけれど。 機体の右舷側です。ハセガワのキットには両側用に撃墜マークが2枚付属しますが、実機の写真を見る限りではマルセイユ機の撃墜マークは左舷側だけっぽいです。
 機体番号のすぐ横にあるブルーの注意書きは、実機の写真でもアップで写っていて、より似ていると思われるハセガワのデカールを使用。それに対し国籍マークに重なる部分の注意書きはズベズダのものを使っています。

 カウリングを開けた状態で組むと、エンジンが垣間見える迫力はありますが、Bf-109の美しいシルエットは若干犠牲になるようにも思います。そこはもう1機つくればよい、ということでハセガワのキットと並べる楽しみということにしておきたいと思います。

 作業はこのあと、風防などの塗装とクリアコート、そしてウェザリングを施して完成ということになるかと思います。

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