SSブログ

Zvezda 1/48 Messerschmitt Me109F-4の製作(その16) [WarBirds]

 先日デカールを貼付したズベズダ1/48のBf109F-4をマルセイユ機とするため、主翼上面の国籍マークに剥がれを描き込みました。
48Me109F4_056.jpg
 国籍マークの剥がれは左右両翼にあって、左側の方が大面積に及んでいます。今回は主翼上面のラッカーの色調に似せたものを水性アクリルで調色し筆で塗ってみました。やはり若干赤みが足らず、明度も明るすぎる感じになってしまったのですが、これもあとで調節できそうならやってみるつもりです。

 実機の写真を観察すると、この剥がれは主翼上面のパネル着脱時に剥離したように見えます。剥がれているところがパネルラインに沿っているからですが、翼内機銃のないこのタイプで、なんのためにパネルを外す必要があったのかはよくわかりません。もしかしたら被弾してパーツを交換したとかなのか、動翼の動索類が砂とかで動きが悪くなって整備したとかなのか、興味のあるところです。
 また、パネルの着脱に際して塗装が剥がれたとすると、国籍マークだけでなく、地の迷彩塗装やプライマーも剥がれたのではないかという気もするのですが、モノクロの写真を見た限りでは、剥がれた部分は地の迷彩色のように見えます。もしそうならどうしてそういうことが生じるのが、これまた興味深いです。
 なお、キットにはフラップ上面に足を載せるなという注意書きのデカールがついているのですが、これも実機の写真を見る限り、消えているか見えにくくなっているようなので省略しました。
 逆に、主翼付け根付近の赤い歩行帯マークははっきり見えるので、ハセガワのキットのデカールを流用しました。
48Me109F4_057.jpg
 同じ角度で、今度は機体全体を撮影してみました。ズベズダのキット最大のアピールポイントが、垂直尾翼およびとラダーが左右非対称になっていることです。
 「Bf109はプロペラトルクのため、地上滑走時などに左を向いてしまう傾向があって、それを是正するため垂直尾翼の湾曲を左側を大きくし、機体を右へ向ける力を発生させていた」のだそうです。
 プロペラ航空機には多かれ少なかれ回転トルクによる偏向という問題が生じるのはわかります(ヘリコプターも胴体の方が回ってしまわないようにテールローターがついている、のように)が、尾翼の形が違うとかいわれると、メッサーってヘンっ、ってつい思ってしまいます。それだけデリケートというか、繊細な操縦性だったのかもしれません。
48Me109F4_058.jpg
 というわけで、ほぼ塗装を終わった状態。このあとデカール部分に吹いたツヤの違いを是正するため全体に半ツヤのクリアーを吹き、ウェザリングを、特にBf109では顕著な胴体両側の排気汚れを中心に施してから、翼端灯などクリアパーツを仕上げて完成ということになるかと思います。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。