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NBS Montebelloの製作 [ウォーゲーム]

 MMP社から出ているThe Gamersブランドのウォーゲーム、Napoleonic Brigade Series(またはNapoleonic Battles Series:通称NBS)の1作、Montebelloを「製作」してみました。製作というのは、本作は打ち抜き加工されたカウンターや印刷された地図がついた箱入りあるいは雑誌付録のゲームではなく、MMP社のウェブサイトからダウンロードできる無料ゲームなので、地図とカウンターは自作する必要があるためです。
 NBSはこれまでAusterlitz、Marengo、Aspern-Essling、Talavera(& Vimeiro)が箱入りのゲームとして発売されています。ルールは1.0、2.0、2.1、3.0と進化してきましたが、3.0はかなり大幅なルール変更があって、ほぼ別ゲームといえるかもしれません。もちろん全作品が(若干の修正は必要ですが)最新版でプレーできるようになっています。
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 Montebelloは1800年6月9日、ナポレオンがまだ皇帝になる前に起きた「第二次イタリア戦役」のなかで、Marengoの会戦の5日前に起きた、フランス軍前衛のランヌ軍団とオーストリア軍のオット中将の部隊が衝突した戦いを再現します。大会戦の前哨戦ともいえる位置づけで、カウンター数も少ないのでこのような同人誌風の無料ダウンローゲームに適した規模といえるかも。
 上の画像は印刷したカウンターを表裏別に切り離したところ。これを1.0mm厚または1.2mm厚くらいのイラストボードに貼って、1コマずつ切断しようというのが「製作」なわけです。
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 こちらはイラストボードに貼ったカウンターシートを一列ずつ切断した状態。使用したのは1.0mm厚のイラストボードで、普通のカッターナイフで3、4回刃を入れれば切り離せました。
 接着には3Mのスプレー糊を使用。昔は仕事でよく使った接着剤ですが、画材店を探すと大きいサイズの缶はいまでは2,500円とかするのでびっくり。幸い小さいサイズが950円くらいで売っているのでそちらを使っています(昔から家にある大型缶はエアが抜けて・・・)。
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 さらに各列を1コマずつ切断。このくらいの幅ですと定規はなくてもずれにくいですが、保持できる面積が狭いので力を入れすぎるとズレる可能性があるので、刃を入れる回数が増えても力を加減したほうがよいかもです。
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 Montebelloは地図のサイズもちょっと特殊で、A3で印刷すると2枚を微妙に重ねて貼り合わせる必要があるようです。また、ウェブサイトに掲載されているデータをそのまま印刷すると端が切れるという情報を聞いたので、今回は知人のSin様にプリントアウトしていただいたものを使用しました。
 貼り合わせ方は簡単で、まず位置を決めたら表面からマスキングテープで仮固定、貼り合わせる面を裏返し、スプレー糊を吹き、しわにならないように元に戻して貼り合わせ、固定したらマスキングテープを剥がす。これだけです。
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 完成した地図。変形サイズなので収納をどうしようか悩むところです。場合によっては地形影響表とターン記録欄を切り離してしまうのも手かもしれません。

 シリーズルールはすでに訳出済みなので、これで短い専用ルールを訳せばプレー可能。ルールには「数時間でプレーできる」と書かれていますので、入門用にもよろしいかも、です。
 また、Montebelloのコンポーネントを用いたプレーの例や、3.0ルールに関するデザイナーズノートもウェブサイトにアップされているので、訳してみようと思っています。

 なお、同じウェブサイトにもう一つ、Espinosaという無料ゲームもアップロードされています。こちらも興味ありw
 このようなウォーゲームのパーツ自作は、10年以上前に「Battle of China」や「Patton's Finest」のような同人ゲームが流通した当時いくつか経験があったのですが、久しぶりでなかなか楽しかったです。

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