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タミヤ1/700戦艦大和 & ハセガワ1/700空母赤城の製作(その4) [NavyVessels]

 制作中のハセガワ1/700の赤城は基本的な組立てがほぼ完了したので船体と飛行甲板に別々に黒のサーフェーサーを吹きつけました。
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 サフを吹く前の船体を上から見たところです。特に飛行甲板を取りつけてからでは塗りにくいのが艦首および艦尾、そして艦尾に位置する艦載艇の格納庫や舷側の細かい部分などであるのがわかります。
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 基本色のグレーを塗る際に奥まった部分が影になるようにと思っていつも黒サフを下地に使っています。ただし飛行甲板は明るい木の色を重ねるのであまり真っ黒にならないように避けて吹きつけました。逆に艦首の入り組んだ部分などは念入りに。
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 サフが乾燥したら、以前にやはり下地塗装まで済ませていたタミヤの大和と一緒にグレーを吹きつけました。といっても大和にはMr.カラーの呉海軍工廠色、赤城には佐世保海軍工廠色を使いました。
 これはキット指定だからというのもありますが、単に大和が最後に出撃した基地が呉で、そこで塗装が施されたであろうことと、各メーカーの呉色は日本海軍のグレーのなかではもっとも明るいので、大和の大きさをスケール的にうまく表現できるかも、と思ったからです。
 一方、赤城の方はキットのパッケージをはじめ、やはり暗いグレーで描かれています。私自身も子供のころからの記憶で「赤城のグレーは暗い」と勝手に擦り込まれているので、その感覚に従いました。
 赤城の舷側は暗めから明るいグレーまでドライブラシなどで陰影を強調したら、さらにかっこよくなるかも? と思ったりもしています。
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 甲板の木目の色は大和も赤城も同じ、Mr.カラーのタンを使いました。ビン色そのままで明度を上げたりはしていません。必要ならさらに明るい色をドライブラシしてハイライトを加えようと思いますが、画像を見る限りではあまり必要ないかもしれません。

 このあとは、やはり大和と赤城をほぼ並行作業で、赤城のリノリウム甲板や大和の航空兵装甲板、煙突などを塗り分け、艦載艇を取りつけていこうと思います。

ハセガワ1/700空母赤城の製作(その4) [NavyVessels]

 制作中のハセガワ1/700の赤城、作業を進める前に私が個人的に気に入っている舷側からみた
クローズアップを数点上げておこうと思いました。
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 まず艦首。航空母艦の艦首部分はそれぞれに特徴のでるところでいつも興味津々なのですが、赤城は戦艦の船体の上に格納庫2段と飛行甲板を設えているので、艦首甲板と飛行甲板の間が大きく開いて、これを支える長い支柱が迫力あります。このキットのパッケージアートも艦首の迫力を強調したものになっているのは偶然ではないと思います。
 格納庫甲板の壁面も、後付け感がけっこうあって、映画「エイリアン」の怪物をかすかに思わせる湾曲具合もたまりません。
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 艦尾側も艦首同様高い飛行甲板を支柱で支えていて素晴らしいです。この部分は艦載艇の格納庫となっていてクレーンも装備、さらに飛行甲板の裏面には軌条が施され、艦載艇をぶら下げて運べるようになっているようです。
 ハセガワは以前、1/350の赤城のキットで、飛行甲板裏面のトラス構造を別売りのエッチングパーツで再現して話題になりました。この1/700のキットにもやはり別売りのエッチング付飛行甲板が発売されていますが、さすがにものすごい作業の細かさと量なのでとりあえず今回はパスしました。
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 そして今回、個人的に再注目ポイントなのが左舷の高角砲が装備された区画。艦首、艦尾の美しさは子供の頃から感じていましたが、この部分は今回のキットでより強調されているのではないかと思います。
 高角砲を装備するスポンソンは左右各舷で形状が違うのですが、左舷側は張り出したスポンソンの奥が広く再現され、よく見るとトラス構造の支柱が手前側と奥側に並んで列柱を形成しているのがわかります。
 こんなに奥行きのある形状だったんだ、と驚くと同時に、この部分が映画「スターウォーズ」に登場する帝国軍の戦艦やデススターの細部を彷彿とさせ、その工場のような建造物感にたまらなくそそられてしまいました。
 いやぁ赤城はほんとに美しく妖しい船ですね。

 というわけで、このあとは艦橋など甲板構造物を別に作りつつ、船体と飛行甲板を接着せずに、先の大和と同時進行で塗装段階へと進む予定です。

ハセガワ1/700空母赤城の製作(その3) [NavyVessels]

 ちょっと間が開いてしまいましたが、制作中のハセガワ1/700スケール空母赤城は、船体の構造物類を取りつける作業を行いました。
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 まだ飛行甲板は接着していませんが、艦種部分に4本接着する支柱の角度を決めるために乗せてあります。本キットは舷側高角砲や高角機銃のスポンソンの支柱も別パーツになっていてこちゃこちゃした赤城の迫力をうまく再現しているように感じます。
 子供のころ、右舷側に斜め下にせり出した巨大な煙突がかっこいい、と思った記憶あり。かつて飛行甲板だった艦種の湾曲した格納庫外壁も、現在のデザイン建築かと思うような美しさです。
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 こちらは艦尾側。やはり支柱で飛行甲板を支え、高角機銃のスポンソンも見事な形状です。船体には機銃や高角砲のほかにケースメイトに入った20センチ砲も。これはもともと巡洋戦艦として設計された赤城の副砲として装備されたものでした。
 赤城は三段甲板時代には第2甲板に砲塔も装備していたことがあります。米海軍のやはり戦艦から転じて空母になったサラトガやレキシントンに至っては飛行甲板上に砲塔を備えていました。こうした「戦闘空母」みたいな形状は興味深いです。

 とにかく、この赤城の高い乾舷の緻密な形状は興味が尽きないので、もう少し続けようかなと思っています。

ハセガワ1/700空母赤城の製作(その2) [NavyVessels]

 先日製作を開始したハセガワ1/700の赤城は、船体左右の接着後、甲板を仮組みして細部を確認しました。
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 左右貼り合わせの船体は舷側に細かいモールドが刻まれていて、製作意欲がぐいぐい上がります。ここにさらにスポンソンやら支柱やらが追加されていくのがすごい楽しみ。この工場っぽいというか建築物っぽい感じが赤城の魅力、と個人的には感じています。
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 左右の船体に飛行甲板を重ねてみた状態。とくに接着用のダボはないのですが、船体のつなぐ桁に飛行甲板の裏面がぴったり嵌まるように設計されているので、接着しなくても、別々に塗装した後から甲板を船体に乗せるだけで組み上がりそうです。
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 船体に艦首と艦尾それぞれの甲板を接着し、艦首には格納庫甲板の湾曲する壁面を取りつけました。赤城はかつて姉妹艦の加賀と共に、この湾曲する格納庫部分も飛行甲板で「最上部の飛行甲板で着艦、同時に二段目三段目で発艦」みたいな構想を具現した「三段空母」でした。
 この三段甲板時代のキットも同じハセガワから発売されているので、作って並べてみたいと思っています。
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 前後の甲板を取りつけたあとから、もう一度飛行甲板を乗せてフィッティング。なにもせずともぴったりなので、このまま作業を続けようと思います。

 次は飛行甲板と船体を結ぶ、艦首&艦尾の支柱や、高角砲を設置するためのスポンソンといったパーツを組んでいくことになるかと思います。

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