Lotus79キット比較

　製作中のマチルダはもう少し基本塗装の乾燥時間を取ろうと思い、作業が中断しているので、ハセガワとタミヤの同時発売からおよそ一ヶ月が経過した、1/20のロータス79について、パーツなどをちょっと比べてみようかなと思いました。
　このふたつのキット、細部をいろいろ見ていくとかなり違う部分があるのですが、そのあたりはいずれ作りながら比べてみることにして、まずは目立つ部分を並べてみようと思います。

　まずロータス79といえば取りざたされるカウリングのノーズ部分。この低くなめらかなラインが同車の人気のひとつともいえるかもです。比べてみるとハセガワのほうが低いシルエットを強調していて、タミヤは曲線の魅力を引き出そうとしているように思えます。ちなみにカウリングはタミヤは前後二分割、ハセガワは一体成形です。タミヤのほうはカウリングをとりつけるボルトのモールドがありませんが、それを表すデカールがついています。また両社とも別売りのエッチングパーツにボルトのパーツが付属しています。

　ホイールはタミヤがシルバーメッキパーツ、ハセガワはライトグレーのモールドで、塗装をしなさいといっております。ただこの部分はハセガワの方が部品分割が多く、金色の塗り分けがやりやすくなっています。

　タイヤはいずれも当時のバイアス構造の形状をよく表現しているように思います。ただしリアタイアの大きさが若干違うので、完成品を並べると少し印象が違うかもしれません。モデルグラフィックスの今月号に載っていた二台を並べた写真ではそれほど気にならなかったですけれど。ちなみに同誌の件の写真でキャプションが逆になっているのはご愛敬＾＾；

　どちらの製品にも別売りの純正エッチングパーツがありますが、内容はけっこう違います。カウリング固定ボルトやブレーキディスクなどは両方ともついていますが、タミヤには二枚を重ねて使うウィングの翼端版がついており、ハセガワにはサイドポンツーン内側につくスライディングスカートとタイヤのロゴを塗装するためのステンシル、がつきます。
　ラジエターグリルは両方のセットについていますが、タミヤの物は格子状、ハセガワ製は波形になっています。ハセガワのセットには吸気口カバーのメッシュが付属しますが、タミヤはこのパーツはキットの方に最初から同梱されています。また、材質は違いますが両方ともセットにはシートベルトが付属しています。

　ついでなのでデカールも比較してみます。



　ハセガワ製もタミヤ製も、かなり似た色調(タミヤのほうがわずかに暗い)のデカールが付属します。ハセガワは1978年ドイツGPに決め打ち、タミヤはイギリスGPとドイツGPの選択となっています。
　これらに対してタブデザインのデカールはイエローがかなり明るめです。実車の写真を見ると曇天のときはキット純正、快晴の時はタブデザインの雰囲気に近いような気がします。
　タブデザイン製はJPSのロゴが含まれているのはもちろん、リアウィングに貼るウィニングマークも一通り揃っているので、車体の細かな違いを気にしなければデビュー戦のベルギーGPから最終戦のカナダGPまで、1978シーズンのロータス79を一通り再現できるようになっていると思います。あー、もしかしたらJPSやオリンパスのロゴの大きさがちょっと違うGPもあったようにも記憶してますが、忘れましたｗ。
　ちなみにハセガワ製のデカールでは、ロニー・ピーターソンのヘッドレストにつくシロクマのマークが両方右を向いちゃっていますが、このキットは元来「ドイツGPウィナー」ということでアンドレッティ仕様に決め打ちなので、まぁご愛敬でしょう(ピーターソンのデカールはオマケということでｗ)。
　デカールといえば、ハセガワのキットにはグッドイヤーのタイヤロゴ用デカールが二台分ついています。よって両方買えばタミヤのタイヤにも使える？ｗ　タブデザインのタミヤ用デカールにもグッドイヤーロゴが、こっちはなんと4台分ついてますｗ。またタイヤサイズの若干の違いを気にしなければハセガワのエッチングパーツについているステンシルを使って塗装という手もあるでしょうし・・・あー、もうわかりませんｗ。

　というわけで俄然、盛り上がってきているロータス79、近々製作開始、となるとよいのですが＾＾。すでにどっちのキットから作り始めるかで悩んでいるところですｗ。

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