SSブログ

F4D-1スカイレイの製作 [WarBirds]

 先日のF3Hデーモンに続いて、その後継機であるF-4ファントムIIを作ろうと思っていたのですが、古いエマーのキットを製作した後だけに、ちょっと息抜き、および基本工作技術のブラッシュアップもかねてタミヤの1/72スケール、F4D-1スカイレイを仕上げてみました。

F4D_01.jpg

 ダグラスF4Dスカイレイは、1948年ごろに開発開始、1951年初飛行、1956年実戦配備開始というF3Hデーモンとほぼ同時期の艦上戦闘機です。少し前のF7Uカットラスに続いての無尾翼機、しかも米海軍初のデルタ翼機ということで開発は難航したらしいですが、3年程度の実戦配備ののちF8Uクルセーダーに交代しました。
 キットはいつものタミヤ製で作りやすく、すぐに形になりましたが、デカールのノリが固めで仕上げには少し時間がかかってしまいました。

F4D_02.jpg

 ライバルであるデーモンと並べてみましたが、もともと同じエンジンを搭載する予定だった同世代機とは思えない大きさの違いです。これはF3Hが全天候能力を持つために大きなレーダーと火器管制装置を積み、レーダーホーミングミサイルを運用するためなんだそうです。実際、F4Dは高性能だけど扱いが難しい機体で、F3Hは性能はぱっとしないけど飛ばしやすい飛行機だったという話を聞いたことがあります。
 F4DのサイズはF9Fパンサーに近く、当時としてはかなり小柄な戦闘機だったようです。武装は登場したばかりのサイドワインダー2~4発と20mm機関砲4門。機体が小さいため機関砲は収納場所が難しく、命中率の低いといわれる外翼に搭載しています。つまりスカイレイは高性能を小さな機体に凝縮した戦闘機で、発展性に乏しかったともいえるのかもしれません。
 そのころの米海軍はF11Fタイガー、F4Dスカイレイ、FJ-4フューリー、F3Hデーモンなど多種の戦闘機を配備していました。しかしこれらは1958年頃にF8Uクルセーダーが、そして1962年にF4HファントムIIが登場すると一気に統合されることとなります。ダグラスはスカイレイを大型化したF5Dスカイランサーを開発しますが、海軍には採用されませんでした。
 それにしても米海軍には「F4」と名のつく戦闘機がいっぱいあっておもしろいです。古い順にF4BがボーイングF4Fがグラマン、F4Uがヴォート、F4Dがダグラス、F4Hがマクダネルということになります。

 スカイレイの塗装は今回はMr.カラー315番のガルグレーを使いましたが、実際の機体はつや消し塗装のため、あまりテカテカにならないよう、抑え気味に吹き付けました。レドームと機体後方のエンジン排気ノズル周辺部は写真で見ると青みがかった黒に塗られているようだったので、レドームはMr.カラーのカウリング色を少し明るくしたものをエアブラシで、機体後部はフォーミュラP3カラーのCoalBlackに黒を少し混ぜたものを筆で塗りました。
 デカールやドロップタンクやエアインテーク部分などの曲面ではマークセッターを使いましたが少し皺になってしまいました。デカール貼りはいまだに私には難しいです。

 さて、次はいよいよF-4ファントムIIの製作、ということになるのでしょうか? それとも・・・w 実はちょっとガルグレー塗装の機体は食傷気味といえないこともないんですがー^^;

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。