F3H-2デーモンの製作(その2) [WarBirds]
昨日と今日、引き続きF3H-2デーモンを製作しておりました。
昨日の段階で胴体と主翼をそれぞれ組んだところまで進み、その時点で基本塗装を施してから主翼、尾翼、機首を胴体に取りつけました。
第二次大戦後しばらく、米海軍機は対戦末期と同じシーブルーで塗られていましたが、試験的に無塗装銀のテストペイントを施した時期を挟み、我々往年の航空機ファンにはおなじみのガルグレー+ホワイト塗装にかわります。
というわけでガルグレーですが、以前のA-4MやA-1HのときはGSIクレオスのツヤありガルグレーである315番を使っていましたが、今回は半ツヤの325番を試してみました。この2色は色名は同じFS16440と26440(最初の1と2はツヤの違い)なのですが色調は微妙にちがっていて、315番は黄色味が、325番は青みがわずかに強い色です。指定では315番が米海軍色、325番は航空自衛隊色とされています。
この色は実際の写真を見ても、光の加減やプリントの状態によってどちらにも見えるので、気分で使い分けてもいいかなと思っております。
もう一方のインシグニアホワイトですが、白は筆塗りでもエアブラシでも塗るのが難しいですね。今回はホワイトサフを吹いた上からインシグニアホワイトを乗せましたが、実はグレーのサフを下地にしたほうが均一な仕上がりになるような気がします。
というわけで、スミ入れ、デカール貼付、若干の汚し塗装、キャノピーや着陸脚といったパーツをとりつけて完成です。デカールはおおむねキット付属のものを使い、フェリックスはマイクロエースの1/144のF-14Dから流用しました。
それにしても、このキットに製作にあたっては私の技量はまだまだ未熟だと思い知らされることが多かったのですが、ずんぐりした胴体と猛禽類のような機首が印象的なF3Hは、完成してみるとやはりかっこいいです。
この時代にVF-31が所属する第3空母航空団のコードレターが「K」から「AC」に変わりました。垂直尾翼に描かれた赤いストライプとコードレターのデザインは現在まで使い続けられています。また、F2H-3の時代からVF-31は部隊マークのひとつとして赤いシェブロンを描いており、F3Hもほとんどのマーキングには赤いシェブロンが使われております。今回製作したマーキングは例外でシェブロンがないかわりに胴体のフェリックスが大きく描かれています。フェリックスの後ろに赤い線が2本加えられているのですが、もしかしたらこれがシェブロンの代わりかもしれませんw。
こうして横から見ると、F3H-2は胴体が主翼の下までぷっくりとふくらんでおります。これは-2型になったときに燃料搭載量を増やしたためだそうですが、それでも滞空時間は長くなく、途中から機首右側に空中空輸用のプローブを取りつけたりしています。
また胴体下にはドロップタンクを2個つけられるのですが、2個つけると抵抗が増してつけないより航続距離が短くなったそうでw。実機の写真を見てもドロップタンクはつけていない機体が多いので、キットにもとりつけませんでした。翼下のパイロンは内側の黒いほうがスパロー3用、白いほうはサイドワインダー用です。
今回は同じマクダネル社のF2H-3と並べてみました。直線翼と後退翼といった違いよりも、まずはその大きさの違いに驚きます。プロペラ戦闘機もエンジンの大型化に従って次第に大きくなっていきましたが、ジェット機にも同じことがいえるようですね。
F3Hは索敵レーダーにミサイル攻撃用のレーダーと火器管制装置、そして大きな単発エンジンを搭載しているため、必然的に大型化したということのようです。もっともデーモンのエンジンは出力が低く、水平飛行で音速を突破するのはやはり厳しかったようで、加速や運動性も低く「鉛の橇」とあだ名されていたとか。
しかし、VF-31はこの機体を7年も使い続けています。F4BからF6Fまではだいたい1機種2年程度ですし、F8FとF9Fが4年弱、F3Hが3年程度なので、デーモンは当時としては長寿だったといえるかも、です。
そしてマクダネルはF3H開発の経験を活かし、次に本格的な全天候戦闘機F-4ファントムIIを送り出すことになります。VF-31も1962年にF-4Bを配備されていますから、私としてもいよいよ製作が楽しみになってきました。
というわけで次回のスケールモデル製作はF3Hの後継機F4H(つまりF-4ファントムII)か、あるいはF3Hの同時代機であるダグラスF4Dスカイレイ(これはVF-31は装備していませんけどw)あたりを作ろうかなと思っております。あるいはダグラス社の攻撃機、SBDドーントレスかA3Dスカイウォーリアあたりにも食指が動いております。
昨日の段階で胴体と主翼をそれぞれ組んだところまで進み、その時点で基本塗装を施してから主翼、尾翼、機首を胴体に取りつけました。
第二次大戦後しばらく、米海軍機は対戦末期と同じシーブルーで塗られていましたが、試験的に無塗装銀のテストペイントを施した時期を挟み、我々往年の航空機ファンにはおなじみのガルグレー+ホワイト塗装にかわります。
というわけでガルグレーですが、以前のA-4MやA-1HのときはGSIクレオスのツヤありガルグレーである315番を使っていましたが、今回は半ツヤの325番を試してみました。この2色は色名は同じFS16440と26440(最初の1と2はツヤの違い)なのですが色調は微妙にちがっていて、315番は黄色味が、325番は青みがわずかに強い色です。指定では315番が米海軍色、325番は航空自衛隊色とされています。
この色は実際の写真を見ても、光の加減やプリントの状態によってどちらにも見えるので、気分で使い分けてもいいかなと思っております。
もう一方のインシグニアホワイトですが、白は筆塗りでもエアブラシでも塗るのが難しいですね。今回はホワイトサフを吹いた上からインシグニアホワイトを乗せましたが、実はグレーのサフを下地にしたほうが均一な仕上がりになるような気がします。
というわけで、スミ入れ、デカール貼付、若干の汚し塗装、キャノピーや着陸脚といったパーツをとりつけて完成です。デカールはおおむねキット付属のものを使い、フェリックスはマイクロエースの1/144のF-14Dから流用しました。
それにしても、このキットに製作にあたっては私の技量はまだまだ未熟だと思い知らされることが多かったのですが、ずんぐりした胴体と猛禽類のような機首が印象的なF3Hは、完成してみるとやはりかっこいいです。
この時代にVF-31が所属する第3空母航空団のコードレターが「K」から「AC」に変わりました。垂直尾翼に描かれた赤いストライプとコードレターのデザインは現在まで使い続けられています。また、F2H-3の時代からVF-31は部隊マークのひとつとして赤いシェブロンを描いており、F3Hもほとんどのマーキングには赤いシェブロンが使われております。今回製作したマーキングは例外でシェブロンがないかわりに胴体のフェリックスが大きく描かれています。フェリックスの後ろに赤い線が2本加えられているのですが、もしかしたらこれがシェブロンの代わりかもしれませんw。
こうして横から見ると、F3H-2は胴体が主翼の下までぷっくりとふくらんでおります。これは-2型になったときに燃料搭載量を増やしたためだそうですが、それでも滞空時間は長くなく、途中から機首右側に空中空輸用のプローブを取りつけたりしています。
また胴体下にはドロップタンクを2個つけられるのですが、2個つけると抵抗が増してつけないより航続距離が短くなったそうでw。実機の写真を見てもドロップタンクはつけていない機体が多いので、キットにもとりつけませんでした。翼下のパイロンは内側の黒いほうがスパロー3用、白いほうはサイドワインダー用です。
今回は同じマクダネル社のF2H-3と並べてみました。直線翼と後退翼といった違いよりも、まずはその大きさの違いに驚きます。プロペラ戦闘機もエンジンの大型化に従って次第に大きくなっていきましたが、ジェット機にも同じことがいえるようですね。
F3Hは索敵レーダーにミサイル攻撃用のレーダーと火器管制装置、そして大きな単発エンジンを搭載しているため、必然的に大型化したということのようです。もっともデーモンのエンジンは出力が低く、水平飛行で音速を突破するのはやはり厳しかったようで、加速や運動性も低く「鉛の橇」とあだ名されていたとか。
しかし、VF-31はこの機体を7年も使い続けています。F4BからF6Fまではだいたい1機種2年程度ですし、F8FとF9Fが4年弱、F3Hが3年程度なので、デーモンは当時としては長寿だったといえるかも、です。
そしてマクダネルはF3H開発の経験を活かし、次に本格的な全天候戦闘機F-4ファントムIIを送り出すことになります。VF-31も1962年にF-4Bを配備されていますから、私としてもいよいよ製作が楽しみになってきました。
というわけで次回のスケールモデル製作はF3Hの後継機F4H(つまりF-4ファントムII)か、あるいはF3Hの同時代機であるダグラスF4Dスカイレイ(これはVF-31は装備していませんけどw)あたりを作ろうかなと思っております。あるいはダグラス社の攻撃機、SBDドーントレスかA3Dスカイウォーリアあたりにも食指が動いております。
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