マクダネルF2H-3バンシーの製作 [WarBirds]
というわけで、「VF-31ヒストリー」シリーズの、F9Fパンサーに続く機体であるF2Hバンシーを製作しました。バンシーはマクダネル社が開発し、グラマンF9Fとほぼ同時期に配備が始まった双発ジェット艦上戦闘機で、VF-31はF9F-2を装備していたため、初期の型は配備されずF2H-3型になってから運用するようになりました。
F2Hはマクダネル社がFHファントムに続いて設計したジェット戦闘機で、当初はF9F-2を双発にしたような雰囲気の機体でしたが、F2H-3型から胴体を前後に2.4メートル延長し、胴体内の燃料タンクを増やして主翼端のチップタンクを外して、さらに垂直尾翼の中間あたりについていた水平尾翼を胴体横に下げて上半角をつけました。
VF-31では1953年頃から1955年まで3年程度F2Hを使っていたようです。
キットは韓国のメーカーであるアカデミーの1/72スケール。このキットは脚収納庫やコクピットといったディテールは比較的あっさりしていて、パネルラインも実機の写真と比べると少し違うような気もしますが、そのあたりは手を加えず、さらっと作っています。
VF-31が装備していたF2Hは全面シーブルー塗装と、全面無塗装の機体が混在していたようです。シーブルーで塗ってもかっこよさそうなのですが、米海軍のペイントスキームの歴史にもなると思い、今回は無塗装のシルバー状態に仕上げてみました。
主翼上面とコクピット前方はフラットブラックにタンを混ぜたグレーでスプレー、機首のレドームはフォーミュラP3のアンブラルアンバーを筆塗りしました。シルバーはGSIクレオスのシルバーですが、部分的にスーパーアイアンで色味を変えています。
キットにはVF-31のデカールは入っていないので、第3空母航空団を表すKの文字は別売りのデカールを利用、機種の赤いマークはハセガワのF9Fについていたものを適当にカットして使いました。コクピット後方のフェリックスは筆塗りで黄色い円を描き、そこにドラゴンの1/144トムキャットについていたデカールを流用しました。
並べて比べるのはやっぱりグラマンF9Fパンサーです。双発機ということもありますが、胴体が2.4メートルも伸びると、やぱりかなり大型になったという印象を受けます。F2HはVF-31が装備した最初の双発戦闘機ですが、マクダネル社は米海軍最初のジェット戦闘機となったFHの時点ですでに双発でした。もっとも次のF3Hはなぜか単発機(しかもマクダネル唯一の)なのですがw。
F9FとF2Hを後ろから見ると、かなりデザインが似ています。これでF2Hの初期型は水平尾翼の位置が高く、チップタンクがつき、胴体が短いわけで、双発エンジンを主翼内に収めているため、胴体に単発エンジンが入っているF9Fよりほっそりしていることだけが相違点といってもいいかもです。
ちなみにF2Hの主翼および垂直尾翼の端が赤く塗られていて、機首に赤いマークが描かれているのは、この時期に空母航空団の第1スコードロンが赤を部隊色とするよう定められたからです。
もっともVF-31はF-14を装備する1980年代以降は第2スコードロンになるのですが、赤いカラーリングを強引に続けていたりしておもしろいです。そのあたりも、今後の製作でご紹介できればー、と思っております。
というわけでシリーズの次回作は同じマクダネル社のF3Hデーモンとなるわけですが、手に入れたキットが「なかなか」のモノなので、すぐに製作にとりかかるかどうかは未定ですw。
しかし、米海軍機はにくたらしいほどかっこいいですねぇ、ほんとに。 ^^;
F2Hはマクダネル社がFHファントムに続いて設計したジェット戦闘機で、当初はF9F-2を双発にしたような雰囲気の機体でしたが、F2H-3型から胴体を前後に2.4メートル延長し、胴体内の燃料タンクを増やして主翼端のチップタンクを外して、さらに垂直尾翼の中間あたりについていた水平尾翼を胴体横に下げて上半角をつけました。
VF-31では1953年頃から1955年まで3年程度F2Hを使っていたようです。
キットは韓国のメーカーであるアカデミーの1/72スケール。このキットは脚収納庫やコクピットといったディテールは比較的あっさりしていて、パネルラインも実機の写真と比べると少し違うような気もしますが、そのあたりは手を加えず、さらっと作っています。
VF-31が装備していたF2Hは全面シーブルー塗装と、全面無塗装の機体が混在していたようです。シーブルーで塗ってもかっこよさそうなのですが、米海軍のペイントスキームの歴史にもなると思い、今回は無塗装のシルバー状態に仕上げてみました。
主翼上面とコクピット前方はフラットブラックにタンを混ぜたグレーでスプレー、機首のレドームはフォーミュラP3のアンブラルアンバーを筆塗りしました。シルバーはGSIクレオスのシルバーですが、部分的にスーパーアイアンで色味を変えています。
キットにはVF-31のデカールは入っていないので、第3空母航空団を表すKの文字は別売りのデカールを利用、機種の赤いマークはハセガワのF9Fについていたものを適当にカットして使いました。コクピット後方のフェリックスは筆塗りで黄色い円を描き、そこにドラゴンの1/144トムキャットについていたデカールを流用しました。
並べて比べるのはやっぱりグラマンF9Fパンサーです。双発機ということもありますが、胴体が2.4メートルも伸びると、やぱりかなり大型になったという印象を受けます。F2HはVF-31が装備した最初の双発戦闘機ですが、マクダネル社は米海軍最初のジェット戦闘機となったFHの時点ですでに双発でした。もっとも次のF3Hはなぜか単発機(しかもマクダネル唯一の)なのですがw。
F9FとF2Hを後ろから見ると、かなりデザインが似ています。これでF2Hの初期型は水平尾翼の位置が高く、チップタンクがつき、胴体が短いわけで、双発エンジンを主翼内に収めているため、胴体に単発エンジンが入っているF9Fよりほっそりしていることだけが相違点といってもいいかもです。
ちなみにF2Hの主翼および垂直尾翼の端が赤く塗られていて、機首に赤いマークが描かれているのは、この時期に空母航空団の第1スコードロンが赤を部隊色とするよう定められたからです。
もっともVF-31はF-14を装備する1980年代以降は第2スコードロンになるのですが、赤いカラーリングを強引に続けていたりしておもしろいです。そのあたりも、今後の製作でご紹介できればー、と思っております。
というわけでシリーズの次回作は同じマクダネル社のF3Hデーモンとなるわけですが、手に入れたキットが「なかなか」のモノなので、すぐに製作にとりかかるかどうかは未定ですw。
しかし、米海軍機はにくたらしいほどかっこいいですねぇ、ほんとに。 ^^;
おつかれさまです。
いい仕事されてますね~
本当に素晴らしいです。
してスターファイターはいつごろのご予定でしょうか?
期待しております!
by まいくろたいがー (2010-02-06 00:00)
>>まいくろたいがーさん
ありがとうございます。まだまだテクニック的には未熟で、つっこみどころ満載な完成品ではありますが、「まずは完成、ちょっとずつ進歩」を目標に楽しんでおります。
スターファイターも銀色が似合うかっこいい戦闘機ですねー。1950-60年ごろの米軍機は、なにかそこはかとない魅力に満ちていると思います。ですが、いろいろ手を伸ばすとキリがないので、いまのところ米空軍機には手を出さないでおこうと密かに決めております^^;。 いずれ同時期の海軍機と比較したくなって作ってしまうかも、ですがw。
by t-satoh (2010-02-06 01:28)