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艦上戦闘機烈風の製作 [WarBirds]

 先日の零戦に続いて、零戦とぜひ並べてみようと思い、同じファインモールド社が発売しているA7M2烈風一一型を製作しました。

A7M2_01.jpg

 烈風は太平洋戦争中に開発が始まりましたが、終戦時に数機が完成していただけで実戦には間に合いませんでした。零戦と同じ三菱重工製のこの戦闘機は、もともと中島飛行機が開発した「誉」エンジン搭載機として設計されましたが、誉を搭載した試作機が思ったような性能を発揮しなかったとかで、急遽三菱製のMK9エンジンに設計変更され、烈風一一型として採用されました。「誉」搭載の試作機とはエンジンカウリングや水平尾翼の形状が異なるようです。
 キットはちょっと前の製品で、組み立ててみると翼と胴体の接合部やパーツの厚みなどに「零戦と比べるとやや古いかな」という印象を受けますが、大戦中の日本機の雰囲気をよく表現していると思います。
 ではさっそく零戦と並べてみましょう。

A7M2_02.jpg

 エンジンが大きくなり、馬力と重量が増すとこれだけ機体も大きくなるという見本のような比較例ですね。零戦とそれほど違わないキャノピーも、烈風だと小さく見えます。それでも胴体背面のなだらかなラインや垂直尾翼の形など、この2機が兄弟であることがよくわかります。

A7M2_03.jpg

 こちらはやはり対戦末期に登場した川西製の紫電改です。紫電改は誉エンジンを積んでいるので、本来この2機種は同じエンジン搭載機になるはずでしたが、こうしてみると烈風は紫電改よりもさらに大きいことが分かります。紫電改が航続距離などをあまり要求されない「局地戦闘機」という扱いだったのに対して、零戦並みの飛行時間を要求された烈風の設計における苦心がわかるような気がします。
 ちなみに烈風に使ったカラーは下面がGSIクレオスの明灰白色、上面がタミヤアクリルの濃緑色2です。隣の紫電改は上面にGSIクレオスの濃緑色(三菱製)を用いたので、違いを比べるのに好都合となりました。

A7M2_04.jpg

 上面形をライバルであるF6Fヘルキャットと比較。主翼の面積は非常に近く、付け根では水平で途中から上半角がつくデザインもよく似ています。逆に、胴体は烈風がまんべんなく太いのに対して、ヘルキャットは縦方向には太いのですが、上から見ると後方に向かってかなり絞ってあるのがわかります。これは私個人としては意外な発見でした。
 烈風と同時期に部隊配備された米海軍の戦闘機というと、本来ならF8Fベアキャットを持ってくるべきかもしれません。F8Fは烈風と比べるとかなーり小さい戦闘機なので、それもおもしろいかも、です。

 さて、今月はミニチュアゲーム用のモデルもいろいろ製作しようとは思っていますが、やっぱり飛行機プラモデルも作ってしまうかもw。候補は例のVF-31ヒストリーの一環であるF2Hバンシー、あるいは「1/48でつくる艦上攻撃機」シリーズ(?)でSBD-3かAD-6あたりを作ろうかなと思っております。
 
タグ:A7M2 烈風
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コメント 2

kotatu

SBDやAD作るならB7Aもいかがでせうか。
by kotatu (2010-02-03 16:38) 

t-satoh

>>kotatuさん
 をを、流星ですか^^ あれもいいですねぇ。でもあまり食指を伸ばすととめどがないので、とりあえず米海軍限定で行こうと思っています。
 とかいいつつ1/48のフルマー、スクア、ソードフィッシュあたりを買っちゃったのは秘密ですw。
 実は先日TBFを買ったのですが、同じメーカーのSB2UとSB2Cを買うかどうか悩みちう。

by t-satoh (2010-02-03 23:39) 

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