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フォッケウルフTa152H-1の製作 [WarBirds]

 前回のフォッケウルフFw190D-9に続いて、同じフォッケウルフのTa152H-1を製作しました。Ta152はFw190D-9を改良した高々度戦闘機として開発された機体で、開発者のクルト・タンク博士の名前をとってTaと名付けられていますが、本質的にはFw190の系統に属する戦闘機です。
 製作したのは量産型のH-1で、D型との主な相違点はエンジンが2段2速過給器を装備したJumo213E型になり、2段過給器のためにエンジン部分で全長がさらに伸び、縦深変更に伴って主翼の装着位置が若干前進したことと、主翼そのものも翼端がかなり延長されていることなどです。

Ta152H_02.jpg

 キットはアオシマの1/72スケールで、マーキングは終戦後にイギリス軍に接収された第301戦闘航空団所属とされる機体を選びました。大戦末期のドイツ軍機に関しては、色に関する資料が少なく、写真も不鮮明なものが多いので、どの色で塗るかちょっと悩みました。
 この機体は接収後の実機の写真があるのですが、国籍マークや機番号、尾翼のカギ十字などは塗りつぶされていて、迷彩も微妙でわかりにくく、巷の解説も異なる見解が書いてあることもあります。
 というわけで迷ったときは適当~、とRLM81と82、および76の三色迷彩でプロペラスピナーは赤ということにしました。この時期のフォッケウルフはユンカースのエンジンがカウリングまで塗装した状態で納入されていたらしく、通常は現地部隊で塗り直すようなのですが、この機体とそのひとつ前のシリアルナンバーの機体はカウリング部分がボカシがなくくっきりしています。
 このカウリング部分とプロペラスピナーは写真によって他の部分と似た明度だったり違って見えたりして、楽しく悩みましたw。
 カウルフラップはタミヤのFw190は閉じた状態しか選べませんでしたが、アオシマのキットは閉じた状態と開いた状態のふたつのパーツが入っていたので、開いた状態を選んでみました。

 使ったカラーですが、前回も書きましたがMr.カラーのブラオンバイオレットが緑味が強いように感じていたので、初めての試みですがRLM76と82をMr.カラーのラッカー、81のみエクストラアクリリックスの水性アクリルで塗り重ねてみました。

Ta152H_01.jpg

 エクストラアクリリックスは水性アクリルですがエアブラシでも筆塗りでも塗りやすく、ラッカーと同じくらい速く乾きます。
 基本塗装が乾いたあとで、迷彩部分にベージュっぽい色の油彩でウォッシングをして使用感を出そうと試み、さらにタミヤエナメルでスミ入れをしてみました。

Ta152H_03.jpg

 兄弟機であるFw190D-9と並べてみると、というかあえて並べなくても、Ta152Hの主翼がバカ長いのがよくわかります。全幅は14m以上あるそうで、これは当時の戦闘機の標準が10~12mだったことを考えるとまさに異常w。
 日本海軍の烈風が全幅14mでパイロット達から「艦攻かっ!」と驚かれたそうですが、こちらはさらに大きいわけです。もともとのスタイルがグラマラスなだけに、迫力満点というか過激に美しい! と私には感じられます。

 本当は初期のA型も一緒に並べて写真を撮ろうと思ったのですが、撮影中にデジカメのバッテリーが切れたので、続きは後日、ということで。

タグ:Ta152H-1
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