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ホーカー・シーフューリーの製作 [WarBirds]

 今週はゲームの例会が3つもあったり、それぞれの会の忘年会があったり、はたまた「さよならウェンディーズ」などという企画が立ち上がったりと忙しいはずですが、年末の仕事も追い込みでもあり、すべてに出席するのはとても不可能、いろいろ難しい感じです。
 そんななかストレス解消とばかりにプラモデルをつくっております。今回はイギリス海軍が第二次大戦後に就役させたレシプロ戦闘機、ホーカー・シーフューリーです。キットは中国のメーカー、トランペッターの1/72スケールです。

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 私は元来「艦載機」が好きなのですが、イギリス海軍は第二次世界大戦中ちゃんとした艦上戦闘機を結局開発できませんでした。大戦初期にはフェアリー・フルマーとかブラックバーン・スクアといった復座の艦上戦闘爆撃機(時代を先取りしすぎw)がありましたが、そのほかはシーグラジエータ、シーハリケーン、シーファイアといった陸上機の改造型や、グラマンマートレット(ワイルドキャット)やヘルキャットといった米国製艦載機を使っていました。
 このシーフューリーはその名の通り、やはりホーカー・フューリーという同社のタイフーンやテンペストの後継機としてつくられた陸上機の改造型ではありますが、本家のフューリーが大戦終結によってキャンセルされたので、いちおう微妙ながら「れっきとした艦上戦闘機」といえるかと思います。ちゃんと主翼の折りたたみ機構もついておりますし^^。
 この機体はまた、イギリス軍戦闘機としては珍しく空冷エンジン搭載機ということでも変わっています。積んでいるのはブリストル・セントーラスという星形18気筒エンジンで、排気量は54リッター、出力約2500馬力という化け物で、これで大直径の5枚プロペラをぶん回し、最高速度は高度5,500メートルで740km/hとこれまた化け物のような性能ですw。
 ちなみに日本の零戦に搭載されていた栄やスピットファイアのロールスロイス・マーリンは27リッター、メッサーシュミットのダイムラーベンツは34リッター、フォッケウルフのBMW801は41リッター、そして米軍御用達のP&W・R2800ダブルワスプは45リッターですので、このセントーラスの大きさがすごいことがわかります。
 大戦には間に合わなかったシーフューリーですが、5年後の朝鮮戦争でも現役で、対地攻撃に使われたり、ジェット機であるMIG-15を撃墜したりもしております。

seafury02.jpg

 同じホーカー社の大戦初期の機体であるハリケーンと並べてみました。5年間で戦闘機のデザインはこんなに変わるんですね。
 ところでこのキット、製作にはけっこう苦労しました。各パーツのモールドは美しく合いも悪くはないのですが、主脚が細くて不安だったり、小さいパーツの取りつけ穴が径が合ってなかったりと思わぬところで難しい局面に出くわしました。また、主翼は折りたたみ状態でも組めるのですが、これを展開状態でつくろうとするとパーツがいまひとつで、しかも強度を増すためにはめ込む桁パーツは大きさが合わないため難儀しました。
 さらにはデカールが乾くとかなり硬くもろくなる材質で、味方識別の白黒ストライプなどは皺になったり破れたりと、己の技量の低さを思い知らされるありさまで、かえってストレスがたまったりもしました(汗)。
 それでもどうにかこうにか形にはなったので、恥ずかしい出来ながら画像をアップしている次第です。

seafury03.jpg

 さてこのシーフューリー、米軍のP-47と並べてみるとこんな感じです。より大きいエンジンを搭載しているにもかかわらず、ターボをオナカに詰め込んでいるサンダーボルトと比べて、胴体が意外にほっそりしているのが印象的です。
 基本塗装はGSIクレオスのMr.カラー333番ダークシーグレーと368番のスカイで、それぞれ白を20%程度加えて少し明るめにしてみました。グレーの部分にはエナメルの黒でウォッシングをしましたが、機体の汚れを表現しようと少ししみが残るように拭き取ってみました。これをやるなら排気管の煤汚れもやるべきだったかもしれません。
 キャノピーは真ん中にパーティングラインが入っていたので、1000~2000番の耐水ペーパーとコンパウンドを使って消しましたが、まだちょっと曇っていますね。反省。

 今回はなかなかスムースに完成させられなかったので、次回はタミヤ製あたりの作りやすいキットで口直しをしようかなと思っております。
 戦闘機もいいんですが、私は実は艦上攻撃機が大好きで、こちらは1/48スケールで作ってみたいと常々思い、キットも収集中です。もう少し技量が上がったらスケールアップしてこちらにも挑戦してみたいな、と思っています。

タグ:Hawker Sea Fury
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