SSブログ

P-51Dマスタングの製作 [WarBirds]

 いよいよ暮れも押し迫ってきましたが、まだ年内の仕事が終わってない状態で、またしても模型を作ってしまいました。前回、トランペッターのシーフューリーでちょっとだけ難儀したので、口直しに1/72スケールのタミヤ製P-51Dマスタングを製作してみました。

P51D_01.jpg

 私は脚収納庫やコクピットといった細かい部分のウォッシングには、シタデルウォッシュを使っています。エナメルより乾きが速く塗るのも簡単ですし、プラを割ったりといったトラブルもありません。ただしややシミになりやすいので、広い面積のウォッシングにはあまり向いていないように思います。上の画像はウォッシングをする前と後を比べてみたものです。陰影が強調されてちょっといい感じです。
 また機体は無塗装銀ですが、主翼は表面を平滑にするために塗装されていたようです。また実機の写真を見るとエンジンの排気管周辺だけは色味が違うように見えます。なので、主翼と胴体の銀を少し変え、排気管周辺のパネルだけGSIクレオスのスーパーチタンを吹き付けてみました。

P51D_02.jpg

 大戦中の米陸軍機はとにかくマーキングが派手で、それが無塗装銀の機体に映えますね。キットは非常に作りやすく、ストレスを感じることはほとんどなかったです。私が購入したのはカルトグラフ製のデカールがセットされた「第8空軍エース」バージョンで、マーキングは戦後にテストパイロットとしても大活躍し、ベトナム戦争時には空軍大佐まで出世したチャック・イェーガー機を選びました。
 カルトグラフのデカールは印刷も鮮明で透けも少なく、フィルムが薄く余白が小さく、しかもちぎれにくいといいことずくめです。マークソフターを使ってもぐちゃぐちゃになったりせず、胴体下の白黒の味方識別塗装(インヴェイジョン・ストライプ)も比較的簡単に貼ることが出来ました。

 P-51Dが装備するエンジンは英国製のロールスロイス・マーリン61型を米国でライセンス生産したパッカード・マーリンです。排気量は27リッター程度で離昇出力約1500馬力と大戦後期としてはかなり小さい部類に属しますが、2段2速過給器を備え高々度での出力低下が少ないうえ、大型の燃料タンクを装備して4000キロ近い航続距離を誇ります。

P51D_03.jpg

 米陸軍航空隊の双璧をなすP47-Dと並べてみましたが、大きさの違いは歴然ですw。同じ系列のエンジンを積む、大戦初期のスピットファイアMk.Iと並べてみましょう。

P51D_04.jpg

 P-51Dが装備しているのは実際にはマーリン61なので、比べるならスピットファイアMk.IXなのですが、過給器が変わったために機首が少し長くなったほか、大きさ的にはそれほど違わないので比較にはなるかと思います。
 こうしてみるとP-51は機体のサイズはそれほど変わらず、キャノピー、尾翼、冷却器といったパーツが大きくなっている印象です。逆に主翼は、層流翼という新しい技術を使っているP-51はかえって薄々なんですね。それでも、機体が重い分、運動性能はスピットファイアより劣っていたりしたそうです。
 戦闘機の性能はエンジン出力や機体の抵抗、翼面積や翼形状など複雑な要素が絡みますが、一概に2000馬力だから強い、1500馬力だから弱い、あるいは旋回性が高いから強いとはいえないのがおもしろいところですね。

 さて、お正月モデリングに備えていくつかキットを購入したりしてますが、それより仕事をかたづけないと、ですw。

タグ:P-51D
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 1

まいくろたいがー

Good Job!
by まいくろたいがー (2009-12-26 12:50) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。