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F2A-1 バッファロー艦上戦闘機の製作 [WarBirds]

 先日のボーイングF4Bに引き続き、アメリカ海軍戦闘機隊VFA-31の歴史をたどります。今回はF4Bの次に配備されたグラマンF3F複葉戦闘機の予定だったのですが、いろいろ調べてみると当時のVF-6B戦闘機隊が装備していたのはF3F-1型だったようで、我が家にあるキットはF3F-2と-3型とエンジン形式が異なりカウリングの形が違うタイプだったのです。
 エンジンカウルの自作は素人の私には難しいですし、F3F-1の1/72スケールキットはどうも出ていないっぽい感じなので、これはしばらく様子をみるしかないかなと考え、今回はさらにその次に配備されたブリュスターF2A-1バッファローを製作しました。

F2A_01.jpg

 F2Aは1930年代の終盤に実戦化された艦上戦闘機で、最初の型であるF2A-1は11機がVF-6から名前の変わったVF-3に配備されました。残りの機体はすべてフィンランドに輸出されたため、-1型を配備した米軍部隊はこのVF-3のみということになるようです。

F2A_02.jpg

 キットはハセガワが最近発売したF2A-1とF2A-2の2機セット。我が家にはスペシャルホビー製のF2A-2もあったのですが、こちらのほうが作りやすそうだと思ったので購入しました。
 基本塗装はすべてGSIクレオスの油性アクリル(ラッカー系)です。黄緑色の胴体帯と主翼のシェブロンはデカールも付属していたのですが、今回はすべてマスキングによるペイントで仕上げました。
 当時の機体はつや消しだったようなので、本当はデカール貼付のあとヴァーニッシュをかけるべきなのですが、艶ありの雰囲気がよかったのでこの時点で写真をとっておきました。
 機首上面の防眩塗装と主翼付け根の滑り止めの黒、エンジン、プロペラ、コクピット内部などはシタデルカラーで塗りました。

F2A_03.jpg

 VF-3のF2Aは、太平洋戦争直前の1941年ごろに全面ライトグレーに塗り直されたらしいので、いずれキットに残った-2型を製作してこのタイプの塗装も試してみようと思います。
 F2Aに続く機体であるF4Fワイルドキャットはすでに製作済ですので、次回はおそらくそのさらに次、グラマンF6Fヘルキャットということになりそうです。今度は1943年ごろの米海軍標準塗装であるトライカラースキーム(三色迷彩)に初挑戦ということで、うまくいくか不安ですが、F6Fは大好きな機体(戦中派の方には叱られそうですけど^^;)なので、楽しみです。

 蛇足ですが、米海軍機にこれまであまり興味がなかったという方に、機種名の意味をご説明しておきます。当時の米海軍では、通し番号を採用していた陸軍航空隊とは異なる命名法を使っており、F2Aの最初のFが戦闘機、末尾のAが製造社名、真ん中の数字がその会社の開発番号となります。つまりF2Aは「ブリュスター社が2番目に開発した戦闘機」という意味になるわけです。ゆえにF4BとF4Fのように同じ数字の機種が存在したりすることになるわけですね。
 この会社名の記号は私はすべては知らないのですが、A=ブリュスター、B=ボーイング、C=カーチス、D=ダグラス、F=グラマン、H=マグダネル、U=ボートだったようで、機種はF=戦闘機、SB=偵察爆撃機(日本でいう急降下爆撃機)、TB=雷撃爆撃機(日本の攻撃機)、つまりTBFならグラマン雷撃爆撃機となります。
 この命名法は1950年代まで続き、F4ファントムやA4スカイホークが登場するころ今日の通し番号システムに改訂されました。
 ちなみにこの命名法は日本海軍も似たようなシステムで、機種名にはやはり製造社名が入っております。

タグ:F2A-1
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