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Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その6) [ウォーゲーム]

 Last Blitzkriegに登場するドイツ軍ユニットカウンター、今回は第LVIII(58)装甲軍団をご紹介します。
LB_116Pz.jpg
 装甲軍団といっても、内訳は装甲師団と歩兵師団が各1個いるだけで、しかも作戦開始時にはその歩兵師団は兵力の1/3あまりがまだ移動中だったようです。
 上の画像は第116装甲師団。開戦時は歩兵師団で、ロシア戦線で第16自動車化歩兵師団となり、スターリングラード南方のA、B両軍集団の間隙を警戒する任務を実施し、カスピ海沿岸近くまで偵察行動を行ったりもしたようです。
 その後に戦車を装備してノルマンディーおよびフランス後退戦を戦い、アルデンヌ攻勢に投入されました。
 資料を見ると、それまでの師団長が秋に解任されたりして、いろいろドタバタしていたようですが、作戦開始時の装甲車両はパンター46両、IV号戦車26両、IV号駆逐戦車13両が稼働していた、だそうです。この時期にしてはけっこう強力かもですね。
 ユニットカウンターをみますと、陸軍は武装SSと違い、装甲擲弾兵は4個大隊しかいません。そのうち第60連隊の第I大隊が装甲兵員輸送車装備とされています。
 戦車連隊は、どちらの大隊も4ステップで、資料の装備車両数の差は反映されておりません。上の資料はあくまで作戦開始時の稼働数なので、その後の補充や修理を考慮しているのかも・・・と思ってセットアップ表を確認したら、やはりカウンターのステップ数は定数で、第I大隊は3ステップ、第II大隊は2ステップしかない状態でゲームを開始するようです。
 この師団で最も強力なユニットは実は装甲値4でARが5、射程も2あり、6ステップを有するデュアルユニットという捜索大隊ですが、いま手元に詳しい編成表がないので、具体的にどのような構成の戦闘団だったのか興味があります。射程が2あるということは少なくとも駆逐戦車かパンターを装備していたということでしょうか。
 ちなみに、上で述べた解任された前師団長はシュヴェーリンという方で、この名字はフリードリヒ大王の時代からあるプロイセン軍では由緒正しい家系であります(しかも7年戦争の時も騎兵将軍なので戦車指揮官にはふさわしい?)。
LB_560VG.jpg
 こちらは第116装甲師団とペアを組む、第560国民擲弾兵師団です。ずっと以前、はじめてバルジの戦いを題材にしたウォーゲームを目にしたとき、この部隊だけやけに大きな部隊番号を持っているなぁ、戦争後期にできた部隊なんだろーな、と漠然と思っていましたが、実際はノルウェーに駐屯していた守備隊が基幹なんだそうで。
 そしてよく調べていくと、他にも500番台という師団はごろごろおりまして、さらにもっと若い番号の師団も、この時期にはこの500番台の師団をベースに番号を変えたものだった、とは後で知った知識です。
 で、どのバルジのゲームでもそうですが、この師団はゲーム開始時に戦力が揃っていません。1個連隊がまだ移動中で、本作ではその部隊は12月18日の増援として登場します。
 さらに師団のヘッツァー部隊は12月20日にならないと現れません。この部隊のヘッツァーは約10両を装備していたらしいです。
 増援登場予定表を見ると、この師団の増援部隊は盤端から移動するのではなく、登場ターンになると師団司令部があるヘクスにいきなり出現します。後方を移動している間はゲームに登場させない、というのはなかなか英断かもしれないと、ちょっと思いました。

 それと、以前に紹介した武装SSの装甲師団は砲兵ポイントが4なのに、上記の師団が3なのはなぜだろう、とちょっと考えてみました。
 第6SS装甲軍にはかなりの数のロケット砲兵が配備されていたらしい、ということと、武装SSの装甲師団には88mm高射砲大隊が付属していたので、その火力を加味しているのかな? とかそのあたりが参考になりますが、これももう少し調べるか、あるいはこれから訳そうと思っている、専用ルールの史実ノートを見てみたいと思います。

 次回はいよいよ教導装甲師団と第2装甲師団を含む、第XXXXVII(47)装甲軍団を紹介しようと思います。

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