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Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その5) [ウォーゲーム]

 The Gamersの新作ウォーゲーム「Last Blitzkrieg」のユニットカウンターは、これまで紹介してきた第6SS装甲軍に続き、同じドイツ軍側の第5装甲軍へと参ります。
 ハッソー・フォン・マントイフェル将軍率いる第5装甲軍は3個の陸軍装甲師団を中核とする3個軍団からなり、作戦開始時の主な任務は第6SS装甲軍と平行して進撃し、その南翼を援護するというものでした。実際には第6SS装甲軍の前進が思うようにいかなかったため、いつのまにか突破の主役を担うことになります。
 第5装甲軍はもともと「西方装甲集団」という、ロシア戦線で消耗した装甲師団がフランスで再編成を行う際に、これを統括する司令部でした。連合軍がノルマンディーへ上陸した後に装甲軍に昇格、名称は1943年にチュニジアで降伏した第5装甲軍の部隊名をそのまま引き継いだ形になるかと思います。
LB_18VG.jpg
 第18国民擲弾兵師団は、前回紹介した12VGとは異なり、以前の第18歩兵師団とはまったく関係ありません。第571国民擲弾兵師団として編成された部隊で、「18」という数字は基幹兵員を提供した第18空軍地上師団
から来ているようです。
 師団は当初は寄せ集めの二級部隊でしたが、10月下旬に本作の初期配置の地点に配備され、1月以上も同地で訓練を行った結果、練度が向上したと資料には書かれています。
 実際、編成は2個大隊編成の3個連隊プラス工兵および補充大隊と通常どおりですが、増強戦力として「東方大隊」1個と、駆逐戦車部隊を中核に自動車化狙撃兵中隊や工兵の一部で増強した機械化部隊扱いのカンプグルッペが追加されています。
 ドイツ軍の歩兵部隊としてはAR3は貴重ですし、1個でも装甲ユニットがいるのは重宝します。しかも左向きの「←」が描かれた兵科マークは特別ルールで「偵察」部隊扱いになります。
LB_62VG.jpg
 一方、こちらは18VGに隣接して配備された第62国民擲弾兵師団です。この2個師団で第66(LXVI)軍団を構成します。こちらももとの第62歩兵師団とはなんの関係もない、新編成の部隊だそうです。
 6個ある歩兵大隊のうちひとつだけ自動車化されていますが、通常のARが2なので、移動サイドでは1になってしまい、機動戦力としては頼りない感じ。そのほかは補充、工兵の両大隊に駆逐戦車大隊としてヘッツァーがある、というアルデンヌ攻勢時の標準的な歩兵師団といえるかと思います。

 考えて見れば、このころの米軍歩兵師団にはたいてい戦車大隊と駆逐戦車大隊が各1個編合されていることが多いので、ドイツ軍歩兵師団の標準装甲戦力であるヘッツァーと、M4シャーマンやM10駆逐戦車が遭遇することはけっこう多かったんじゃないかな、と妄想します。もちろん数的は5対1とかそれ以上にドイツ不利という状況でしょうけど。

 この2個師団は史実ではシェネー・アイフェル高地、つまり第6SS装甲軍と第5装甲軍の境界線のあたりに配備され、作戦開始後は米106歩兵団の2個連隊を包囲、降伏させたり、サン・ビトの町を攻撃したりと、なかなか活躍というか重要な役割を果たしているようです。

 次回はこのさらに南に配備されていた第58(LVIII)装甲軍団を紹介しようと思います。

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