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Hasegawa 1/72 NorthAmerican F-86D Sabre dogの製作(その8) [WarBirds]

 先日デカールを貼付したハセガワ1/72スケールのノースアメリカンF-86Dセーバードッグを、その前に製作したエアフィックスの同スケールのF-86Fと並べてみました。
F86D_023.jpg
 いうまでもありませんが、向かって左側がセーバードッグ、右側がセーバーです。両者の違いは以前は機種のレドームとエアインテークの形状だけかな、と思っていたのですがこうして並べてみると、機種全体のデザインがかなり大きく異なりますし、胴体形状も違うようです。また、水平尾翼はセーバーが上反角がついているのに対してセーバードッグはほぼ水平ですね。
 キットではいずれも閉じて製作したのですが、キャノピーの開閉方法も、セーバーは後方へのスライド式、セーバードッグは上方への跳ね上げ式というように、実は違います。細かくいえばエンジンもわずかに違う形式なのですが、そこはまぁバリエーションの範囲内かも。
F86D_024.jpg
 両方をほぼ真上からみたところ。主翼はほぼ同じ形状にみえますが、胴体の大きさがけっこう違うのがよくわかります。ぱっとみた感じでは、ぜんぜん違う戦闘機に思えます。
 セーバードッグはF-86Dと、セーバーのFよりも形式名は古いのですが、F型がそれ以前のタイプからの正常進化型なのに対して、セーバードッグはまったく別のコンセプトで開発された機体で、配備時期もやや後のことととなります。
 また、その任務もF-86Fは制空戦闘機として朝鮮戦争に出動、前線で戦いましたが、F-86Dは防空戦闘機、しかも対核爆撃機専用の迎撃機なので、米本土に配備され実戦は経験していません。

 こののち、F-86Fの後継機はF-100やF-104さらにはF-4となっていき、一方のF-86Dの任務はF-101、F-102そしてF-106へと引き継がれていきました。
 核攻撃の手段としては長距離弾道ミサイルが主流の今日では、米本土に爆撃機が侵入するというケースは考えにくいので、防空戦闘機という機種は廃れつつあるようにも思えます。
 日本のような周辺国でも、侵入してくるのは大型機ばかりとは限らず、またかつてのような高高度高速侵入ばかりではなく、低空からの侵入機に対する迎撃も行うので、制空戦闘機と迎撃戦闘機の差は小さくなっているのかもしれません。

 ともあれ、F-86のような冷戦時代に日本でも頻繁に見ることができた軍用機は、私たちの世代は写真でしか見ることができなかったわけですが、こうして模型を並べるとまたいろいろ思うところがあるものですね。

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