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Battles for the Ardennes(SPI)の地図端製作 [ウォーゲーム]

 長らく欲しかったSPIのBattles for the Ardennesをようやく入手しました。
BftA003.jpg
 本作は1940年と1944年という2つのアルデンヌ作戦を題材にしたウォーゲームです。
 ハーフマップ4枚が付属し、それぞれカウンター100個(プラスマーカー100個)を使用するミニゲームをプレーできると同時に、4枚の地図を重ね合わせ、追加のカウンター200個を使用することで、1940年と1944年のアルデンヌ戦役をいずれもプレー可能になるというちょっと変則的なクウォドリ(4個1)です。

 SPIはNapoleon at WarやBlue & Greyといった初期のものから、ハーフマップ&カウンター100個というフォリオゲームを同一テーマで4個組みあわせたクォドリをいくつか発表していましたが、70年代末ごろになると、ハーフマップは変わりませんが各フォリオのカウンターを200個に増やした「上級版」ともいえるクォドリを発表し始めました(Army Groupe SouthとGreat War in the Eastが代表的かと思います)。
 そんななか、せっかく4枚地図を入れるなら全部組みあわせられるようにしたらどうか? というアイディアが出るのは当然といえば当然で、本作と、ワーテルロー戦役を扱ったNapoleon's Last Battlesが作られました。

 問題は、4枚の地図はそれぞれ単独のウォーゲームであるため、地図端に縁取りがあり、重ねて使う場合は一部をカットしなければならないことでした。
 ヘクスの辺に沿ってハサミなりカッターを入れると、縁がぎざぎざになるため折れたり破れやすくなるというリスクが生じるわけです。以前保有していたTSR版のNapoleon's Last Battlesでは、やはり縁が脆弱になっておりました。
 そこで、縁の弱い部分を裏打ちするなど、もう少しよい方法はないかと思案した結果、重なり合う部分のカラーコピーを取って接合部に重ね、、透明アクリル板で押さえるか、あるいは裏からマスキングテープで固定したらどうかと考え、さっそくコピーを作ってみました。
BftA001.jpg
 重なり合う部分をかなり大きめにコピーし、縁を整形したのが上の画像です。写真で見る限りではオリジナルの地図とコピーはほとんど区別がつきません(グレーの縁があるのがオリジナル)。コンビニカラーコピーの画質は近年著しく向上しているんだな、と実感しました。
 コンビニのコピー機は画質のみならず、紙のサイズを変えると自動的に縮小を行ったり、両面印刷や小冊子状態にプリントしてくれるなどかなり便利になってきていて、カウンターのスキャンもできるとあって、最近かなり重宝しております。
BftA002.jpg
 それはさておき、さっそくコピーした部分を使って地図4枚を重ねてみました。どの部分を複製し、どの順番に重ねるか、そしてそれをどう固定するかなど、試行錯誤の段階ではありますが、見た感じはなかなかいい雰囲気です。
 これならばオリジナルの地図を破損することも、縁を脆弱にする心配もないので、いいんじゃないかと考えております。

 もちろん、キャンペーンもですが、アルデンヌ攻勢を部分だけプレーするという経験も実はあまりないので、フォリオの状態でもぜひプレーしてみたい、と考えています。1940年の状況設定も興味深いです。

 また、カウンターを見ていて気づいたのですが、ドイツ軍には1940年と1944年の両方の作戦に参加している部隊もいます(第2装甲師団と第12歩兵師団が代表的でしょうか)。
 もちろん部隊の戦力は異なっていて、4年間のドイツ陸軍の変遷を伺うことができます。これはArmy Groupe Southなどにもいえることで、SPIとしてはクォドリ作品における隠れた(別に隠してないですねw)テーマなのかも、とちょっと思いました。
 連作をつくったり、それを連結するだけでなく、そこにさらにテーマを盛り込むあたりはさすがSPIだな、と感じた次第です。

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