BARプライマー到着

　昨日、Clash of　Aｒｍｓ社から、BARプライマーという冊子が届きました。

　BARというのは、Battles from the Age of Reasonという、18世紀を題材にしたグランドタクティカルスケールのウォーゲームシリーズで、これまでにオーストリア継承戦争、七年戦争、アメリカ独立戦争の戦いが数種発売されてきました。
　「プライマー」というのは、塗料の下地、ではなく、これらのシリーズを習得しようと考えているプレイヤー向けの下地作りというか、ルールシステムの入門書というわけです。
　セットには88ページの冊子と280個のコマが含まれています。BARのルールは最近第3版にアップデートされたのですが、これらのコマはシリーズの古いゲームに差し替えるために用意されたものです。
　こまの多くは初期のKolinとZorndorf、Leithen用が多く、私が保有しているLobositzとFontenoyは比較的新しい作品なので、数個のみ含まれていました。

　冊子の目次を見ると、内容はゲームシステムのそれぞれのポイントを図入りで詳細に解説しているページがほとんどを占め、残りはフォントノワを用いたルール習得の近道、基本となる戦術講義、各ゲームの第3版への対応表などが数ページずつ記載されています。

　図版はほとんどカラーなので、見やすく、分かりやすい・・・のではないかと思います。

　ちょとBARのシステムに挑戦しようかな、と思っていたところだったので、私的にはタイムリーな企画でした。88ページを全部訳すのはちょっと厳しいので、そのまま目を通して、第3版のルールを訳したり、理解しプレーする助けになればいいな、と思っています。

　このシリーズで現在出ている作品が扱っている戦いは、

七年戦争＝コリーン、ロイテン、ツォルンドルフ、ロボジッツ
オーストリア継承戦争＝フォントノワ、マル
アメリカ独立戦争＝ブランディワイン、ジャーマンタウン、モンマス

　いずれも戦史的にも戦術的にも興味深い会戦ばかりです。
　地図1枚のロボジッツを除く七年戦争ものは使用地図盤が3～4枚とビックゲームなので大変ですが、それ以外は地図2枚程度とそこそこいい感じ。
　コマ数もさほどは多くないのですが、なにしろシステムは複雑というか、当時の戦術に対してシロウトな我々が理解するのにはちょっとやっかいというところでしょうか。
　ゆえに、今回のプライマー登場は歓迎したいと思います。これは絶版の独立戦争モノが欲しくなるですねーっ