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ロンドン旅行記2004(穴埋め企画):その4 [旅行]

 昨日につづき、2004年に訪れたロンドンの帝国戦争博物館について。今回は戦車と一緒にメインホールに展示されていた火砲類です。
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 まずはイギリス軍といえばこの砲、25ポンド砲です。イギリス陸軍は第二次大戦終結jのころまで火砲の大きさを示すのに砲弾重量を使っていました。ほかの国がほとんどすべて砲口径で示していたのとは対照的です。砲弾重量を用いるやりかたは火砲が出現したルネサンス以来の伝統で、「イギリス人は保守的」の見本みたいになっちゃってますねw
 25ポンド砲は口径90mmの榴弾砲で、歩兵(および機甲)師団のベーシックな支援火力だったようです。米軍やドイツ軍の105mm砲よりは小型ですが、その分軽量で扱いやすかったのかもしれません。この砲は奇妙なスタイルのガントラクター(タミヤのプラモで有名w)で牽引され、後に車載されてビショップ(バレンタイン戦車車体)や
セクストン(カナダ製戦車車体)といった自走砲にもなりました。

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 こちらは映画『プライベートライアン』のクライマックスで、突然出現してティーガーにとりついた米軍降下兵をバラバラにした2センチ機関砲。意外と小さく、せいぜい機関銃の親ビンといった感じです。私は『スコードリーダー』というウォーゲームで、なぜこの兵器がすごく威力があるのか謎でしたが、件の映画を見て納得w。この砲は基本的には装甲師団の対空砲大隊に属する軽対空砲中隊に各中隊12門が配備されていたようです。
 ちなみにこの砲の後ろにはなんのか忘れた(^^;)V8エンジンと、潜水艦の司令塔を模したディスプレーがあって、艦長気分を味わえます。このあたりは日本の鉄道博物館に近い、子供でも楽しめるアトラクションを目指しているかんじ。

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 そしていよいよ「ハチハチ」。知らない人はいない(断言)ドイツ軍の8.8センチ対空砲。防空戦でも対戦車戦でも大活躍で、Uボートにも搭載されていたドイツ軍を代表する兵器のひとつでしょう。
 「対空砲で戦車を撃つなんて卑怯だ!」「対空砲でしか倒せない戦車で攻めてくるほうが卑怯だろ!」の応酬は、もはや長嶋茂雄の引退演説より有名(言い過ぎ)。
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 この博物館の展示品はかなりきちんとレストアされていて、どこまでがオリジナル部品なのかちょっとわからないのですが、参考までにと思って旋回装置の目盛りを撮影してみました。となりには、この砲のライバル(のひとつ)である英空軍のランカスター爆撃機のコクピット部分が展示されていました。

 これらのほかにも、零戦のコクピットや軍装品、当時の非常食の缶詰、入って楽しめる第一次大戦の塹壕ジオラマやドイツ空軍によるロンドン空襲を体験できる「ブリッツコーナー」など、とてもとても紹介しきれませんw。
 というわけで博物館本館はこのくらいにして、次回はこの博物館の別館という扱いになっている、テームズ河に浮かぶ重巡洋艦ベルファスト号へ行ってみようと思います。

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