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A-1Hスカイレイダーの製作(その6) [WarBirds]

 先週から作業していたタミヤ1/48、A-1Hスカイレイダーがいちおう完成しました。

A1H_06.jpg

 仕上げのメインは胴体側面におけるエンジン排気管から出た煤汚れの再現で、加えて翼下にドロップタンクとロケット弾ポッドを取りつけて完成としました。
 まずデカールの保護を兼ねてMr.カラーのスーパークリアーつや消しを溶剤で薄めたものをそっと吹き付け、基本塗装のツヤを少し弱めました。以前失敗したクリアー吹きつけですが、今回はまずまずうまくいったと思います。
 排気汚れは、タミヤエナメルのフラットブラック、フラットブラウン、ジャーマングレイをおおむね2:1:1の比率で混ぜ、溶剤で薄めたものを、実機写真を参考にエアブラシで吹き付け、エナメル溶剤を含ませた綿棒や筆でちょこちょこと修正、そのあとでより強く汚したい部分にMIGピグメントのBlackSmokeを筆でこすりつけて黒みを加えました。我が家のエアブラシは口径が少し大きく薄めた塗料を細吹きするのが難しかったので、細吹き用にもう一本ハンドピースが欲しいと思ってしまいましたw。
 この機体はコクピット左下にMIGの撃墜マークがあるのですが、それらを塗りつぶしてしまわないよう注意しました。

A1H_07.jpg

 スカイレイダーは翼下に大小15個ものハードポイントがあり、爆弾やロケット弾、ドロップタンクなどをずらりと並べるとド迫力なのですが、今回はベトナム戦争仕様。当時、米海軍はすでにスカイホークやファントムIIといったジェット機を攻撃機として投入していたので、プロペラ機であるスカイレイダーの攻撃機としての出番は少なくなっていたそうです。
 かわって期待されたのが、RESCAPと呼ばれる「救助作戦滞空哨戒」という任務です。これは敵地で撃墜されたパイロットをヘリコプターや地上部隊が救出する間、それを妨害しにくる敵航空および地上部隊の接近を阻止するというものでした。レシプロ機で燃費が良く、搭載兵装も多いスカイレイダーは長時間現場に滞在する必要のあるこの任務に合致していたようです。
 A-1Hは300ガロン入りドロップタンクを胴体下と翼下に計3本搭載できるのですが、3本すべて同時に積むことはほとんどなかったようです。考えてみれば300ガロン=1137リットル=約887kgで、3本積めば総重量は3トン近くなり、これでは武装が積めません。
 ということで、RESCAPは滞空時間が重要ということで翼下に2本搭載とし、敵地上部隊の牽制にロケットポッドを4基という設定にしてみました。

A1H_08.jpg

 恒例の機体比較として、同じダグラス社が開発したA-4スカイホークと並べてみました。スカイホークはジェット機としてはかなり小さいということは知っていたのですが、並べてみるとA-4が小さいのかA-1がでかいのか、スカイレイダーはド迫力です。
 実際、A-1Hは単座のレシプロ機としては異常に大きく、デカイという印象がある三座のTBFアヴェンジャーや日本の流星艦攻と比べても一回り以上サイズが上回っています。これに対してスカイホークは、全幅ではスカイレイダーが翼を畳んだ状態とほぼ同じというわけで、艦上機としては珍しく主翼折りたたみ機構がありません。
 しかしこれで兵装搭載量は両者とも3トン程度とほぼ同じ、スピードは倍も違うわけで、ベトナム戦争がA-1Hの最後の活躍舞台となったことも頷けます。

 それにしてもつくってみると2800馬力のエンジンを積んだスカイレイダーのかっこよさにまいってしまいました。そのうちシーブルー塗装の朝鮮戦争仕様(AD-4)とかも作ってみたいと思った次第です。これなら翼にずらりと爆弾を並べられますしw。
 ダグラス社(後にマクダネルと合併、今はボーイング傘下)はA-1Hの前にSBDドーントレスを、A-4の後にはF/A-18ホーネットを開発しました。これらのキットも入手済みなので、いずれ製作して、上の2機に加えて並べてみようと思っています。

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