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COA The Emperor Returns練習プレー [ウォーゲーム]

 土曜日は近所に住むSinさん&kotatuさんにお付き合いいただき、最近プレーしているBonaparte in Italyと同じくCampaign of Napoleonシリーズの一作、The Emperor Returnsをプレーしました。といっても、Sinさんの「ルールシステムやゲーム展開を勉強したい」というご希望で、私もそうした練習はぜひやってみたいと思っていたので、kotatuさんに先生になっていただき「指揮官カウンターを裏向き似せず、ダミーも使わない」
という方法でプレーすることを提案し、承諾いただきました。
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 TERは1815年、エルバ島に流されていたナポレオンがフランスに帰還し、すぐさま兵をおこし、イギリス=プロイセン連合軍とベルギーで衝突した有名な「ワーテルローの戦い」を題材にしたウォーゲームです。
 といっても上の地図をご覧いただければわかるとおり、ワーテルローの村はただの一点で、プレーはサンブル川を越えてフランス軍がベルギーに侵攻し、史実ではリニーやカトルブラで行われた前哨戦の時期も含んだ作戦レベルのウォーゲームとなっています。
 当日の担当は先生であるkotatuさんがフランス軍、Sinさんがイギリス軍、私がプロイセン軍でした。

 上の画像に書き入れた矢印は、当日フランス軍を担当したkotatuさんの実施したおおまかな進撃路と英普連合軍のおおまかな展開を示しています。連合軍にはフランス軍に奪取されると軍全体の戦意が低下する重要地点としてガン(ヘント)、ブリュッセル、ナミュールの3市があり、フランス軍はこのすべてを狙って三方向に進撃しています。戦力は左翼が第1軍団、中央が第2、第6、および親衛隊と騎兵軍団、右翼が第3、第4軍団で編成されていました。
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 こちらは史実でナポレオンが行った機動をおおまかに示した図です。ナポレオンは総戦力で勝る連合軍を各個撃破すべく、イギリス=プロイセン軍の中央に楔のように飛び込み、両軍を各個撃破しようと試みました。
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 フランス軍プレイヤーは右翼の第3、第4軍団がシャルルロワでサンブル川を渡り、中央から接近するグルーシーの騎兵軍団と合流しようと試みます。プロイセン軍はこれを阻止すべく、フランス軍の中間にブリュッヒャーの主力で飛び込んで交差点を封鎖、グルーシーを敗走させて、フランス軍右翼を中央から切断、孤立させます。
 計画では、プロイセン軍は孤立させたフランス軍右翼がナミュールに向かうなら迎撃できるように監視しつつ、英軍を支援するつもりでした。
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 こちらは後半の展開。フランス軍は中央のナポレオンがモンス付近でオラニエ公を撃破するのにまさかの失敗を喫して出足が鈍り、そのあいだに前進してきたネイの部隊をウェリントン、ブリュッヒャーの連合軍主力が挟み撃ちにする連合軍有利な展開になったのですが、肝心なタイミングでウェリントンが移動に失敗した結果、やむを得ずブリュッセル道を塞いでいたヒル軍団が持ち場を離れることになったり、プロイセン軍が1/36の確率でネイを殲滅しそこなったりと失策を重ね、ナポレオンにブリュッセルを占領されるという派手な展開となりました。
 もっとも、連合軍はイギリスとプロイセンが別々のターンを実行するので、ブリュッセルのナポレオン軍は状況が許せばそれぞれほぼ同戦力のウェリントンとブリュッヒャーに2回攻撃され、しかも都市では統率値に関わらず何度でも反復戦闘ができるので、おそらくフランス軍は壊滅することなるでしょう。実際には素人集団である連合軍はそうした状況に持ち込めなかったわけですけれどw

 というわけでこのあたりで時間が来たので終了としました。
 ダミーを使わない練習プレーなので、実際には可能な欺瞞作戦もない状況でしたから作戦の研究にはならないかもしれませんが、押さえておくべき基本的なルールや戦術を再確認できました。こういう練習はまたやってみたいと思っております。
 それにしてもCONシリーズはどれも、プレイヤーの選択肢が広く、作戦の展開が多様なうえ、移動や敵の移動に対する反応、大小の戦闘結果が及ぼす作戦への影響など、奥の深いプレーが毎回楽しめるため、すっかりファンになってしまいました。
 今年はどんどんこのシリーズをプレーしていきたいと思っています。

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