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TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その15) [AFVs]

 先日ウェザリングまで塗装を進めたタミヤ1/35のチーフテンを、その前に製作した同じタミヤのチャレンジャー1と並べてみました。
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 昔、チーフテンは大きな戦車だと思っていましたが、やはりというかチャレンジャーの方が一回り大きいですね。車体のサイズの違いは主にエンジンの大きさの違いを反映しているのだと思いますが、これで搭載している主砲は同じなのですから、すごい。
 また、チャレンジャーは車体や砲塔の増加装甲でさらに嵩が増しているという印象を受けます。
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 両者を横から見たところ。上から見るのとの違い、こちらはかなり似ているという印象を受けます。チャレンジャーとチーフテンはやはり兄弟、という感じでしょうか。
 それでも時代の違いというか、現代の戦車と冷戦期の戦車、というイメージはあるかもしれませんね。
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 そしてこの角度。砲塔を90度横に向けた状態です。個人的にはチーフテンはこの姿がいちばんかっこいいと思っていて、それはこうすると120mm砲の長大な砲身が、小柄なシャーシに対してアンバランスな様子がよく見えるからです。
 チャレンジャーの砲身も同じ長さなのですが、スペースドアーマーに基部が隠れていたり、増加装甲で全幅が拡がったり、より幅広の履帯を履いてたりするせいで、そのアンバランスさが多少緩和されているように感じます。
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 というわけで同じポーズでチーフテンの単体を。これが撮りたくてつくったようなものですね

 イギリス戦車を続けて製作すると、コンセプトの似ている部分や改良部分がよく見えておもしろいです。チーフテンもチャンレンジャーと比べることで、火力は同等、防御力は(増加装甲分だけ)やや低く、エンジンが小さい分機動力では大きく劣る、ということを感じます。
 これは裏返せばチャレンジャーのチーフテンに対する改良点を示しているわけで、なるほどなぁ、と思う次第です。

 というわけで、順序的にはさらに遡って、次はセンチュリオンを作るということになるかと思います。これでセンチュリオンとコメットをつくれば、以前に製作したクロムウェルやバランタイン、さらにはマチルダとチャーチルにもつながって、イギリス主力戦車の歴史を垣間見れそうで楽しみです。

TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その14) [AFVs]

 制作中のタミヤ1/35のチーフテンですが、ここで付属の搭乗員フィギュアを塗装してみました。
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 ちょっとピントが甘くなってしまいましたが、キットに付属している3体はいずれもポーズおよび造形ともなかなかいい感じです。グリーンのタンクスーツ、部隊記章のついたベレーなどを水性アクリルで塗り分けました。軍服はちょっと強めの陰影をつけたのですが、少しツヤが出てしまい濡れたような感じになってしまっています。マットバーニッシュをかければ解決するかしら。
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 搭乗員を各ハッチに乗せてマーキングを貼付し、さらに細部塗装とウェザリングを施した状態にしてみました。
 イギリス国内およびドイツでの70年代における演習風景の写真を参考に、乾いた泥と雨だれ、土埃などを加えています。
 使った手法は顔料の粉を溶剤で溶いて塗布、油彩および水性アクリルのドライブラシなどで、乗員の手が触れて汚れたり艶が出たりしている部分、足を乗せるために泥や埃が付着する部分、走行時の泥はねなどを意識しました。
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 こちらは背面。後部装甲板下部の白いストライプは、夜間行軍時の車間距離確認用だそうです。後ろの車両がヘッドライトでこれを照らし、ストライプがハッキリ見えるようなら近づきすぎ、ということなのかな?

 これでチーフテンも完成に近づいてきました。前回制作したチャレンジャーとの比較はもちろん、チーフテンのもっともかっこいいと個人的に感じている、砲塔を真横に向けたショットもぜひ撮影してみたいです。

TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その13) [AFVs]

 制作中のタミヤ1/35チーフテンは、基本塗装に続いて徐々にウェザリングと細部塗装を進めています。
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 車体上面および側面に油絵の具やエナメルカラーを使って色褪せた感じを加えてみました。やはりグリーンとブラックの明度差があまりなく、ぼやけた感じになってしまうのが気に入らないのですが、それでも緑味が強かったのを若干ですが黄色方向へ振ることができました。

 このあと砂埃などを加えつつ、3体付属している搭乗員のフィギュアも塗っていこうと思います。

TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その12) [AFVs]

 先日基本の迷彩色を吹きつけたタミヤ1/35チーフテンは、次の段階として細かい部分を塗り始めました。
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 主砲のサーマルスリーブは水性アクリルのカーキを筆塗りしました。サーマルスリーブというのは私は詳しくは知らないのですが、主砲発射によって過熱した金属の砲身に歪みが生じることで命中精度が低下するらしいのですが、それを抑制する効果があるようです。
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 サーマルスリーブと同様に、自分で工作した砲身基部の防水ブーツもカーキで塗装しました。
 また、細部の塗装と平行して、基本の迷彩色にもちょっとずつ手を加えてみています。エナメル塗料や油彩の絵具を使って、少し明るめに調整したり、ツヤを若干加えたりしながら、実車の写真でみるイメージに少しでも近づけられたら、と思いますがなかなか難しいですね。

TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その11) [AFVs]

 制作中のタミヤ1/35チーフテンは前回吹きつけた迷彩色のグリーンに、ブラックを重ねました。
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 今回はマスキングもせず、型紙も使わずに、0.2mm口径のエアブラシでフリーハンドで迷彩の境界部分に輪郭線を描き、その後にノズルを0.4mmに交換して塗りつぶしてみました。ボケ脚が長くなりすぎるかも、と心配でしたがまずまずよい感じになったように思います。
 ただし、色味に関してはやはり想定と少し違う感じで、グリーンとブラックの明度差がかなり小さくなってしまいました。実車の写真を見るとかなりくっきり緑が明るく、黒が暗いイメージなので、これはなんとかしないといけない、というところです。
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 反対側の迷彩パターン。いちおう特定の車両の写真を見てパターンを決めているのですが、完全に厳密というわけではなく、当該連隊の平均値な感じかもしれません。

 このあと、上記のような色味の調節を試みつつ、ウェザリングや細部塗装を進めていこうと思います。

TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その10) [AFVs]

 制作中のタミヤ1/35チーフテンが塗装の行程に入りました。
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 ほぼ組み上がっていた砲塔には同軸機銃や対空機銃、ハッチなどを取りつけ、ついでに3名同梱されている搭乗員のフィギュアも組み立てました。いつも思うことですが、タミヤの戦車クルーはなかなか劇画タッチというかドラマチックなポーズをとっていてかっこいいです。
 サイドスカートはキットのパーツは車体に引っかけるだけで着脱可能なように設計されていますが、サイドフェンダーのフックパーツは削り落とし、エデュアルド製のワイヤーフックに付け替えました。
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 塗装はシャーシと同様に、搭乗員も含めて影に黒の下地を吹くところから始めました。すでに塗装済みの足回りはマスキングテープで隠しました。
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 続いて基本色のグリーンを吹きました。色味についてはとりあえずMr.カラーのNATOグリーンをそのまま吹き、必要ならば後から色を重ねていって調整しようかな、という作戦です。
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 車体と砲塔正面も黒の下地を吹いてからグリーンを塗装。実車の写真を見るともう少しカーキっぽいというか、黄色味が強い明るい色のような気がするのですが、とりあえずこのまま進めようと思います。砲身はサーマルジャケットのキャンバスをカーキで塗るので、まだ黒い下地のままです。


TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その9) [AFVs]

 制作中のタミヤ1/35、チーフテンの車体上部にエッチングパーツなど細かいパーツを取りつけています。
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 まずキットの状態では防水ブーツが再現されていない砲身基部にマスキングテープを巻きつけ、木工用ボンドやパテで形を整えてみました。
 チーフテンに限らず、センチュリオンやコメットといった大戦末期から戦後にかけてのイギリス戦車はほぼ必ず防循にキャンバス製のブーツが装着されているのですが、プラモデルではこれが再現されていないことが多いようです。
 AFVクラブのセンチュリオンでは軟質素材、ブロンコのコメットではレジン製のキャンバスパーツが別売りされていましたが、できれば同梱して欲しいですね。
 タミヤのセンチュリオンはもとから、61式戦車は再発の際にキャンバスパーツが追加されていて、各社ともいろいろ考えているなぁと思いました。
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 車体後部は結局、エッチングパーツはあまり使わず、キットの雑具箱とリアフェンダーを使いました。エッチングの雑具箱はキットのパーツにはない打ち抜き加工が施されていてリアルなのですが、ちょっと工作が難しかったのと、キットのパーツでも見劣りしないかも、と判断した結果です。
 一方、車外通信機ボックスのハンドルやマフラー上部の開口部はエッチングパーツを使いました。トラベリングロックは可動で、このあたりは当時のタミヤのキットという感じがします。
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 この段階でサイドスカートも装着。いよいよイギリス戦車っぽくなってきました。
 砲塔のバスケットは底の部分にエッチングパーツを使用。雑具箱のロックは好みで、エッチングに交換した部分とキットのままの部分を混在させています。上の画像では砲塔右側面の雑具箱が、キットのモールドを削ったままエッチングがまだついてない状態になっています。
 そのほか、フェンダー上の工具箱に前後の固定金具を追加しました。サイドスカートの装着用ハンドルはエッチングパーツもありますし、真鍮線で自作してもよいのですが、実車でもかなり細く細かいパーツなので、キットのモールドのまま、塗装で陰影表現を施すに留めようかな、と思っています。

 このあと、まだあと少しエッチングパーツや砲塔上部の小物などを追加し、搭乗員のフィギュアを組み立てた後に、車体の塗装へ進む予定です。

TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その8) [AFVs]

 制作中のタミヤ1・35チーフテンに、先日塗装した履帯を取りつけました。
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 上の画像はちょっとピンボケになってしまいましたが、いつもは転輪まで取りつけてから履帯をはめ込むところを、今回は誘導輪と機動輪を組んだ状態で履帯をひっかけて、その後から転輪をサスペンションのシャフトに差しこむという手順で組んでみました。
 これならば履帯に無理なテンションをかけずに機動輪の歯を噛ませることができるので、履帯の接着部や車体を破損するリスクを低減できるように思いました。
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 転輪と履帯を取りつけた状態です。前回のチャレンジャー同様、完成するとサイドスカートを履いた状態になってしまうので、この時点で砲塔を載せ、プロポーションを記録しておこうと思いました。
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 夜に撮影すると、足回りのみ基本塗装が載った状態がはっきりわかります。それにしても、ダークグリーン成形色のプラモデルが映っているだけで、なんとなく昭和な雰囲気を感じるのは私だけでしょうか。

 というわけで、組立作業はここから後半、細部パーツとエッチングパーツの取り付けへと進む予定です。

TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その7) [AFVs]

 制作中のタミヤ1/35チーフテンMk.5ですが、前回の転輪に続いて履帯の塗装を行いました。
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 ゴムタイヤを装着した転輪を有する戦車の場合、履帯の裏側にはゴムが擦れた跡がつくことが多いようですが、いつもはこれを履帯の基本色を塗った後から筆塗りで濃い色を重ねていました。そこで今回はちょっと違う手順を試してみました。
 キットの履帯は前回のチャレンジャー1と同じく焼き留めで固定するタイプでしたので、まず全体にソフト99のバンパープライマーを吹き、この段階で転輪のゴムが触れる部分を細く切ったマスキングテープで隠し、その上から履帯の基本色として、タミヤアクリルのカーキドラブを吹きつけました。
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 基本色の固着後にマスキングテープを剥がせば、パーツの成形色である黒っぽい部分がくっきり、というわけです。履帯の成形色が気に入らない場合は予め黒を吹いておくことになりますが、それだけ手間があまり変わらないので、どっちのやり方が正解とかいうことはないかと思います。いろいろ試してみたいなというところです。
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 履帯の表側はゴムパッドがついているので、いつものように筆でダークグレーを塗りました。この部分の塗装をきちんとマスキングしてエアブラシで行う方もいますが、その根気と丁寧さにすごいなぁと関心する次第です。
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 ともあれ、塗装後に瞬間接着剤で両端を固定しました。バンパープライマーを使うとこのタイプの履帯も接着可能となるのがありがたいです。渡しはソフト99の自動車用のスプレーを使っていますが、ガイアノーツやタミヤといった模型関連のメーカーからも似たような製品が出ているようですね。

 これで、転輪と履帯をシャーシの取りつけ、スカートを装着すれば足回りの基本工作は完了です。それから車体上部および砲塔のエッチングパーツ工作へ進もうと思います。

TAMIYA 1/35 Chieftain Mk.5の製作(その6) [AFVs]

 制作中のタミヤ1/35チーフテンはいよいよ塗装の段階に進みました。といっても今回は足回りの基本塗装と組み立てを行った後に車体や砲塔のエッチングパーツを取りつけるという手順にしたため、まだ工作が終わったわけではありません。
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 というわけで、まず足回りを中心に影になる部分に黒いサーフェイサーを吹きました。車体上面や砲塔はまだ工作が続くのでこの段階では下地を吹く必要はないのですが、なんとなく部分的に黒を載せてしまいました。
 また、まだ車体に組み込んでいない転輪とサイドスカートの裏側にも黒を吹いています。
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 続いて転輪の塗装。片側6個の転輪はゴムタイヤを塗り分けます。いつもは全体を車体色で塗った後にタイヤのゴム色を筆で塗るのですが、今回はマスキングもせず、タイヤ部分に黒サフを残すように、内側のホイールだけエアブラシで車体色を吹いてみました。
 これだけメリハリのあるモールドですと、マスキングをしなくてもけっこうはみ出さずに塗れてしまいました。ちょっとはみ出してもレタッチすればよいですし、手早く塗れるメリットは大きかったかもしれません。
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 軟質プラ製のホイールナットはランナーについた状態のまま車体色を吹きました。背景のパレットにある色は、今回チーフテンの車体色にどのカラーを使おうかと考えているときに塗った色見本です。
 今回は70年代のドイツ駐留軍車両っぽいイメージで、グリーンとブラックの2色迷彩にするつもりです。なので、Mr.カラーのNATO車両カラーセットとタミヤアクリルのNATOグリーンおよびNATOブラック、そしてカーキドラブを比較してみました。

 70年代のイギリス軍が使用していたグリーンは、60年代までのダークグリーン(ディープブロンズグリーン)とも、80年代のNATO迷彩ともちょっと違う感じで、どうしようか悩んだのですが、とりあえずMr.カラーのNATOグリーンで塗ってみて、イメージと違うようなら別な色を少し重ねればよいかな? と考えているところです。

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