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練馬ミニチュアゲームクラブ9月例会SpeceHulk [ミニチュアゲーム]

 9月21日は練馬ミニチュアゲームクラブの定例会に参加しました。いちおうBFGとWarmachineを持参したのですが、私自身は徹夜明けでぼにゃりしており、失礼ながらしばらく他の方のゲームを見学させていただいたのち、会長氏とSpeceHulkのMission2をプレーさせていただきました。
 今回はまたしてもデジカメを忘れてしまったので、画像は携帯で撮影したものです。

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 Mission2は、5人のスペースマリーンターミネーター1スカッドと増援モデル数に上限のあるティラニッドが互いに殲滅し合うシナリオです。このミッションは設定された勝利条件にちょっと難があって、互いに先に相手を全滅させれば勝利なのですが、序盤にマリーンの臨機射撃でかなりティラニッドの数を減らした結果、マリーンは広い射界を確保できる地点に、ティラニッドは通路の曲がり角で奇襲をかけつつ出現地点を保持できそうな地点に居座ってにらみ合いとなり状況は膠着、話し合いの末「引き分け」ということにしました。
 上の画像は膠着状態となったところ。勝利条件は相手を先に全滅させる、なのですが、相手の勝利条件を阻止する消極的な動きになる可能性があるのも事実です。一方に攻勢を強要する条件がないのが、問題のようです。
 それでもゲームそのものはとてもおもしろく、装弾不良を温存したコマンドポイントで必死に修理しつつ、必死で射撃を続けるマリーンの焦りをたっぷり堪能させていただきました。ルールも簡単ですし、またプレーしたいですねー。また、素晴らしい造形のミニチュアを今後丁寧にペイントするのも楽しみです。
 対戦してくださった会長様、ありがとうございましたー。

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 当日は別宅でBattleFleetGothicもプレーされていたのですが、その戦場に出撃していた寿司提督氏のEmperor級宇宙戦艦と、私が持参した同型艦を並べて写真を撮ってみました。帝国海軍の戦艦(性能的には宇宙空母ですがw)が2隻ならぶと、ちょっと壮観です。

 それにしても普段、生活がやや不規則になりがちで、例会当日にコンディション調節に失敗することが最近ままあって、反省しております。なるべく前日までに生活リズムを変えておかないとダメですねぇ。

タグ:SpeceHulk

さとうのお道具紹介コーナー(エアブラシ編) [ミニチュアゲーム]

 私はミニチュアゲームのヴィークルをペイントする際には、基本的にエアブラシを使用しています。面積の多いヴィークルの表面を筆でムラなくペイントするにはそれなりの技術も必要ですし、時間もかかるので、手っ取り早くエアブラシで、というわけです。スケールモデラーの方だと兵士のフィギュアもエアブラシでペイントすることも多いようですが、私はまだ試したことはありません。

 というわけで、私が使用しているエアブラシ関連の道具をご紹介します。エアブラシはドイツ製で、ハーダーステーンベック社のEvolution LEというダブルアクションの製品です。
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 このエアブラシはそれほど高価でなく、ノズルとニードルを交換可能で、1本で口径を変えることができるモデルです。私は0.4mmと0.2mmのノズルを使い分けております。またこのモデルはノズルの開度を調節するつまみがついたタイプです。

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 上の画像はエアブラシに圧縮空気を送るコンプレッサーで、Evolutionを輸入販売しているエアテックス社からエアブラシとセットで購入しました。このコンプレッサーは常時運転ではなく、ホース内のエアーが充填されると自動的に止まる仕組みになっていて、そこそこ静かで助かります。もちろん運転中はそれなりにうるさいですがw。使用可能なエアー圧も高く、使い勝手は良いです。
 コンプレッサーには、湿度の高い日に圧縮空気に含まれた水分が凝結して吹き出すのを防ぐためのドレンコックがついております。

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 こちらもセットで購入したレギュレータで、これでエアブラシに送られるエアー圧を調節します。私はベタ塗りでは1.7MPaあたりで吹き、細吹きのときは0.9MPaくらいまで下げることもあります。国産の模型用コンプレッサーは1.0MPaくらいまでしかパワーが出ないものが多いのですが、同じ国産のエアブラシを使う場合はあまり問題はないと聞きます。私のエアブラシはそれよりは少し高圧仕様のようで、上記の値くらいで吹くのがちょうどいい感じです。価格はちょっと忘れましたけれど、上記すべて併せて、たしか3万円代だったと思います。

 実は、このエアテックスという会社は、サポートの電話応対が素晴らしく、こちらの疑問点に懇切丁寧に応えてくれるばかりか、必要な部品をすぐに調べてくれたり、注文するパーツによってもっとも送料が安くなる方法で送ってくれたりといたれりつくせりな感じでした。
 Evolutionは、溶解力の強い溶剤でクリーニングをすると、ときおり中のゴムパッキンが劣化することがあるのですが、予備のパッキンも簡単に購入できるので助かりました。

 Citadelカラーは水性アクリルなので、エアブラシで吹くことはもちろん可能ははずですが、私は実はまだ試しておりません。ヴィークルをペイントするときは、たいていハナンツかタミヤの水性アクリル、あるいはハンブロールのエナメルカラーを使います。
 まだ単色の車体しかペイントしてないですけれど、近々迷彩塗装にもチャレンジしようかなと思っております。

さとうの筆(その2) [ミニチュアゲーム]

 前回の面相筆に続いて、私が使っている平筆およびドライブラシ用筆をご紹介します。

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 ミニチュアのペイントで平筆を使うことはあまりないのですが、ヴィークルの広い面積にドライブラシやウォッシングを施すときや、ミニチュアのベースに木工用ボンドを塗るとき、あるいはベースのサンドや情景モデルにドライブラシをするときには、いくつかのサイズの平筆があると便利だと思い、揃えました。
 実際には、長年使っているものも含めて平筆はかなり持っているのですが、最近はあまり使う機会がないので割愛し、よくつかう3本を撮影しました。
 一番下の筆はP3から出ているナイロンの平筆の小さい方で、ベースのペイントに使っています。以前、同じくらいの大きさの別のナイロン筆を使っていたのですが、先が丸まってきたのでいまは木工用ボンド用となっています。
 真ん中の筆はフィルバート形と呼ばれる穂先が馬蹄形になっている筆で、この先だけを使って優しくペイントすると、大面積をむらなく塗れるということで購入してみました。いずれもナイロン毛で2種類の太さを持っているのですが、画像は太い方で、細い方はベースのドライブラシに使ったら、やはり先が丸まってしまいました。
 いちばん上はCitadelの旧版の平筆で大小2種類あり、やはりナイロン毛です。情景モデルのドライブラシに重宝していたのですが、今月、自然毛と合成毛を混ぜた新作が出たので、現在比較検討中です。

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 というわけで、我が家にあるドライブラシ用の筆を並べてみました。右の3本がCitadelの旧版(オールナイロン)、色の淡い2本は旧版のCitadel平筆、その左の3本がCitadelの新版ドライブラシ筆(60%ダークオックス、40%ナイロンだそうです)、一番左が文盛堂から出ているドライブラシ筆で、このなかでは唯一のセーブル筆です。
 私は実は、ドライブラシもセーブルの筆で行うのが好きなのですが、ただでさえドライブラシは筆を傷める使い方ですし、ベースのサンドのペイントに使おうものなら一発で穂先をヤラレます(右のCitadel旧版の穂先をご覧いただければ、細い筆はまだ形状を保っていますが、中太のものは穂先が広がってしまっています)。なので、通常は細かい部分のドライブラシに関しては使い古して先が割れてきたセーブル筆を使っておりました。
 このような理由で、ドライブラシ用筆の寿命は短く、だからこそ専用の筆は安価なナイロン筆が多いわけですが、ホワイトドワーフ誌によると、ナイロン筆は表面がツルツルなのでカラーの含みが少なく、できれば細かいギザギザのある自然毛を使いたかったので、今回の改訂となったそうです。
 私としては、そもそもドライブラシをする対象毎に筆を換えますので、ミニチュアのチェーンメイル部分には古い面相筆とともに新版のCitadelドライブラシ筆、ベースには使い古した平筆、情景モデルやヴィークルにはやはり新版のCitadel平筆を使い分けてみようと思っています。
 もっとも、実は最近あまりドライブラシを使う場面は減少しているのではありますけれど。というのも、もともと私はヴィークルはベースコートの後ウォッシングとパステルで仕上げており、ミニチュアに関しては最近重ね塗りとブレンディングの練習中なので、ドライブラシが大活躍、というのはほとんどベースデコレートと情景モデルのみという状況なのです。
 それでも農民兵の足元付近の汚れや、金属パーツの磨かれた感じを出すときなどは、今後ともドライブラシの出番があるかと思いますので、新しいCitadel筆の効果もいずれレポートできるのではないかと思っています。

 それにしても、筆だけでこれだけ書くことがあるとは、ミニチュアのペイントは奥が深いですねー。私などはまだまだペイントを始めて1年半の若輩者なわけで、ベテランの方が見たら、おかしなことを書いているかもしれませんし、最初に申し上げたとおり、人それぞれに好みのペイント法とそれにもとづく筆選びもあるかと思います。
 私は個人的に、ミニチュアゲームに費やす時間の大部分がペイントで、その時間をできるだけストレスが少なく、気持ちのいい時間にしたいという思いから、筆にちょっとだけこだわっている次第です。
 人によっては「高い筆はもったいない」と思うでしょうし、あるいは「技量にかかわらず良い筆を使うべきだ」というのももっともだと思います。

 もしこれをご覧になっているペイント初心者の方がおられましたら、未熟者の私からひとことだけ。一番最初に使う筆だけは、安い筆でもいいと思います。なぜなら私の経験から、筆や水性アクリルカラーの知識がまったくない状態ですと、最初の筆は必ずすぐにダメにしてしまうからです。
 「筆につけるカラーはできるだけ少なく」「根本にカラーをつけない」「荒れた表面に状態の良い筆を使わない」といった鉄則(?)を守って筆を大事に使えるようになれば、ペイントの技法にもよりますが、良い筆はペイントする人の作品の完成度を高め、さらに本人の技術もアップさせると私は思います。
 なにか生意気なことを書いてしまいました。読んで不愉快に思った方がおられましたら、申し訳ありません。

 最後に最近ペイントした2人目の(というか武装を持ち替えた)インクィジターの画像を。

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 左側が以前ペイントしたもので、鎧は白のアンダーコートにブルーのシャドウを入れ、再び白でハイライトをいれて仕上げただけのもの、右側が最近ペイントしたもので、白のアンダーコートの上からアーマーウォッシュを全体に施し、そこからCodex Grey、Fortress Grey、SkullWhiteで少しずつハイライトを加えていって仕上げたものです。
 実は西洋画の画集や雑誌の作例などを見ているうちに、白い部分は全体が白くなくても白く見える、と気づき、そのことを確認するために上記のような手法を試してみた次第です。
 もっともグラデーションのぼかし方などはまだまだ未熟なのですが、いまはこの方向で少し練習を続けてみようかな、と思っています。練馬のクラブチームで是非ともペイント会を開いて、上手なひとの技術を間近で拝見してみたいところです。

さとうの筆(その1) [ミニチュアゲーム]

 ミニチュアのゲームのペイントに筆はなくてはならないものですが、みなさんはどんな筆で普段ペイントをされていますでしょうか。いろんな道具を試しているうちに「道具コレクター(というほどでもないですが)」へと道を踏み外しつつあるさとうです、こんにちはw。
 どんな筆を使うかは、その人そのひとのスタイルや技法、あるいは好みによって違うと思いますので、これから紹介する私の筆については、あくまでも「私にとって」という注釈がつくことをご容赦ください。

 私がミニチュアペイント用の筆に求める条件は以下のとおりです。
1:カラーをつけたときに穂先がきちんと揃う。(まとまり)
2:筆を動かしたあとに、穂先がきちんと元の位置に戻る。(コシ)
3:筆につけたカラーがすぐになくならない。(含み)
4:上記の条件が長期間継続する。(持ち)

 数年前にスケールモデルの世界に復帰し、昨年からミニチュアゲームのペイントを始めるまで、私が使う面相筆はほとんどWinsor&Newton社のシリーズ7一択でした。これはとある模型店の人に薦められたのですが、確かに素晴らしい筆でした。価格も模型のペイントに使う大きさなら1200~1500円程度と手がでない価格ではなかったというのも気に入った理由です(普通の水彩画に使うより太い番手だと数万円するのです^^;)。
 ところがこの筆は、どこの画材店でも必ず置いてあるという商品ではなく、かつ数年前にこの筆の輸入代理店となった会社が、最近いろいろと複雑なことになっているようでして、それなら、とここしばらく新しい筆の候補を模索しておりました。

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 上の画像は、新発売のCitadel Detail Brush、シリーズ7の0番、そして一度模型雑誌でみかけたフランス製のRaphaelの2/0番を並べたものです。この3つは穂先の大きさがほぼ同じ程度でした。このサイズの筆ではほかに文盛堂のWoody Fitsの3/0番、タミヤのモデリングブラシPROの0番も試してみました。
 使い比べた感触は、タミヤと文成堂のものは穂先がかなり柔らかく、上の「2」の条件に当てはまらず、Raphaelもやや柔らかめ。Citadelとシリーズ7はかなり近い特性を持っているように思いました。
 以前ホビーセンターの方にうかがったのですが、Citadelの面相筆はWinsor&Newton製で(OEM?)、シリーズ7より一段グレードの低い筆に相当するそうです。調べてみると確かにWinsor&Newton社のラインナップには、シリーズ7の下に「Artist Water Colour Sable Brush」というシリーズがありました。価格的にもCitadelの筆はこれに相当するのかもしれません。
 Citadelの筆がシリーズ7と同程度の耐久力があるかどうかは、私はまだ試し始めたばかりなのでわからないのですが、この検証も含めて、しばらく使ってみようかなと思っています。同じ番手の筆でもメタリック用は分けて使いたいとも思いますし。
 私は、このサイズの筆はミニチュアの肌やマント、鎧などにグラデーションを施す際によく使います。いまや一番出番が多いかもしれません。

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 上の4本は、さきほどの0番サイズよりかなり大きいタイプで、シリーズ7の2番、Raphaelの1番、CitadelだとLarge Brushがこれにあたります。一番下はCitadelの新製品であるWash Brush。
 このサイズになるとシリーズ7でも毛が長いせいかコシは柔らかめになりコントロールが難しいのですが、Raphaelは毛が少なめなので含みは少ないですがしなりは充分な感じ。このふたつに比べてCitadelのLarge Brushは穂先が若干割れやすいですがコシはありました。
 Wash BrushもLarge Brush同様、穂先のまとまりはいまひとつなのですが、これは毛がシリーズ7の2番より多く、カラーをより多く含むので確かにウォッシングには重宝しそうです。

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 上の2本はいずれもシリーズ7の00番と000番です。00番は出番が多く、ミニチュアの顔のペイントやエッジの細いハイライトなどはこれで塗っています。奥まったところに塗り残しがあった場合なども、00番なら周辺にカラーを付着させずに塗れます。
 000番は毛がかなり少ないためカラーをほとんど含んでくれず、乾きの早い水性アクリルにはあまり向いていないかもしれません。たとえば000番で左目の瞳を描き込むと、右目に移る頃にはもう穂先が乾いてしまっています。
 細かいところも筆につけるカラーの濃度や量を調節すれば描けるわけで、太い筆で練習しようかな、と模索中。さすがに「瞳もLargeBrushで(某ホビーセンタースタッフ談)」とまでは思わないですけれどw。

 私は以前は、比較的広い面積も、細かいところも、ぜんぶシリーズ7の1番を使ってきたのですが、最近やはりWinsor&Newtonを使っているという知人に「1番はほとんど使わないなぁ」と言われてショックw。確かに、広い面積をCitadelのBasecoat Brushやシリーズ7の2番といった大きい筆で塗り、ハイライトや細部を0番以下の細い筆で塗るなら1番(CitadelならStanndard Brushでしょうか)はいらないのかも。

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 上の画像は私が持っている3本のシリーズ7の1番筆です。左が一昨年使っていたもの、真ん中が去年から今年にかけて使っていたもの、右端が最近購入した新品です。
 この画像でおわかりいただけるかどうかわかりませんが、高級筆といわれるシリーズ7でも、使用頻度にもよりますが、私の場合1年も使い続けると、穂先はまとまらなくなり、毛が減って含みも少なくなります。こうなると面相筆としてはもう使い物にならないので、ウォッシング用やドライブラシ用へと格下げ(?)になります。

 私が筆を長持ちさせるために心がけていることは、
1:カラーを筆の根本につけない。
 これは水性アクリルを使用する場合の鉄則だと私は思います。根本から金具の内側にカラーが染みこむと、洗っても完全にはカラーが落ちずに中で固まって、筆の寿命を激しく縮めます。

2:新しい筆でウォッシングをしない。
 ウォッシングはカラーやインクをものすごく薄めて行うわけですが、これを筆に含ませると毛細管現象によってカラーが筆の付け根に染みこんでいき、上で述べたのと同じことが起こります。

3:こまめに筆を洗う。
 たとえば1ユニット10体のアーマーを一気に塗るという場合でも、一気にペイントせずに1~2体ごとに筆を洗ってきれいにします。

4:ときどき筆にリンスを使う。
 これは気休めかもしれないですが、週に一度くらい、よく使う筆は絵筆用のリンスをつけて手入れをしています。また、購入したときについているキャップをつけて、必ず穂先を上にして立てて保管する、というのも筆の保全のために心がけていることではあります。

 長くなってしまいましたがとりあえず結論。
・Winsor&Newtonのシリーズ7に優る筆は現時点では発見できませんでしたが、太い筆ならRaphaelも悪くありません。
・耐久性は未知数ですが、CitadelのDetail Brushは、シリーズ7の0番にそれほど遜色ない性能を持っているように思えます(Fine Detailは試してませんがどうなんでしょうね)。

 というわけで、当分はシリーズ7を使い続けつつ、Citadelのブラシも継続的に試していこうと思っています。次回は、平筆とドライブラシ用筆をご紹介します。

さとうのお道具紹介コーナー(その6) [ミニチュアゲーム]

 今回は絵筆の紹介のつもりだったのですが、いくつか未紹介のカラー類があったので、そちらを先に^^。

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 上の画像は私が使っているヴァーニッシュ(ワニス)類です。ヴァーニッシュはペイントしたミニチュアの上に塗ってツヤを整えたり、ミニチュアゲームの場合はゲーム中や輸送中の塗料の剥離をしにくくなる効果もあります。また、デカールを貼る場合、貼る面がつや消しだと気泡が入りやすく白く曇ったようになることがあるため、あらかじめ表面をグロスにしておく必要があるため、ここでもヴァーニッシュが活躍します。
 私は上記のデカールを貼る表面や、ペリスコープなど本来クリアーな部分の仕上げ、そして水の表面といった特定のツヤが必要な部分には水性アクリルのヴァーニッシュを筆塗りで、デカールを貼った部分をつや消しに戻したり、ミニチュア全体のトーンを整えたりするときは、半ツヤのスプレーヴァーニッシュか、エナメル(または油彩)のヴァーニッシュをエアブラシで吹きつけることが多いです。ただしエナメルは(特にグロスは)乾燥時間が長いので、すぐには使わないモデルの場合限定ですけれど。
 よく使うのはCitadelのPuritySeal(サテンコートスプレー)、レンブラントのグロスヴァーニッシュ(油彩筆塗り)、リキテックスのサテンバーニッシュとハイグロスバーニッシュ(水性アクリル筆塗り)あたりです。Citadelのマットヴァーニッシュも以前は使っていましたが絶版になったので、残っている分を消費したら、筆塗りに関してはリキテックスのマットヴァーニッシュを購入するか、全面的にエナメルに切り替えるかもしれません。

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 こちらの画像はちょっと特殊なカラーやメディウム類です。リキテックスの黒いビンはブラックジェッソといって黒い下地剤ですが、普通につや消し黒として使うことができます。激しくツヤ消しなので重宝しますし、アンダーコートが乗っていない場所をレタッチするのにも使えます。
 同じくリキテックスのモデリングペーストやメディウム類は、本来は塗料に混ぜて油絵の具のような盛り上げ塗装をするためのものですが、ミニチュアゲームではさまざまなベースデコレートやヴィークルの立体的な泥の表現などに使えます。また、Flame of Warのような比較的広いベース用に、ルールブックで推奨されていたペースト状の壁補修剤を試してみようと思い購入しました。
 画面中央のふたつは、顔料につぶつぶのフレーク状の素材をまぜたカラーで、ターナーのものは鉄道模型店で、タミヤのものは最近発売された新製品で模型店で購入しました。ミニチュアのベースや情景モデルに使ってみようと思うのですが、いかがでしょうか。
 画面左のFilterと書かれたビンは、少量の顔料をあらかじめ大量のエナメルシンナーに溶いてある製品で、ヴィークルの色味を調節して使い込まれた感じを出すための「フィルタリング」と呼ばれる技法に使うために開発された商品です。同じ会社からウォッシング用の製品も出てますが、まだ試しておりません。
 ミニチュアのウォッシングにはCitadelウォッシュがありますが、ヴィークルなど大面積の部分に用いると色が濃くなり過ぎたりムラになったりするので、私は自分で油彩をシンナーで薄めたものか、上記のMIGフィルターなどエナメルでウォッシング(あるいはフィルタリング)をします。ただし、あまりバシャバシャやるとプラを侵すので、そういう場合は水性アクリルの溶剤を使うこともあります。

 というわけで、次回はこんどこそ筆を紹介できるでしょうか。それとも、まだなにか忘れているかもw。これをご覧いただいているみなさんが飽き飽きしてないかどうか、ちょっと不安です^^;。

さとうのお道具紹介コーナー(その5) [ミニチュアゲーム]

 先週の土曜日に、日本でもCitadelブランドのニューモデルの筆が発売になり、さっそく何本か購入して試してみたのですが、そのレポートは後日にまわして、本日は道具の収納についてです。

 道具やカラーなどは、必要なものだけ持っていればいいのは当然なのですが、私のようにツールやカラーを集めること自体が趣味のような状況になってくると、その収納には苦労することになりますw。実は筆だけでも30~40本所有しているのですが、実際にペイントに用いるのはベース用や情景モデル用などをあわせても、せいぜい10本くらいなので、使用頻度の高いものや低いもので収納方法も変わってくることとなります。

 私はカラー類は引き出しに入れて保管しています。
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 上の画像は無印良品でみつけた引き出しで、積み重ねることが可能です。高さはカラー用や溶剤用など3種類を使い分けており、引き出しの向きも2種類あります。こうしておくと収納面積を節約でき、接着剤やラッカーやエナメルカラーおよび溶剤などの匂いが部屋に充満するのを抑えられるので重宝しております。
 なお、CitadelカラーやP3カラーのようにフタが同じ色のものは、引き出しを開けたときにわかりやすいよう、私はフタにペイントサンプルを塗っています。Citadelウォッシュはこれがやりにくいので不便で、色を塗ったラベルを貼ることを検討中。Devlan MudとBadab Blackを1:1で混ぜた自作のウォッシュカラーだけは、MIXと書いておきました。
 カラー用の引き出しはCitadelカラーはもちろんP3、タミヤアクリル、エクストラアクリリックスを収納するにもちょうどいい高さでよいのですが、残念ながら幅と奥行きはぴったりというわけにはいきませんでした。また収納力も、Citadelカラーを全色入れるにはほんの少しだけ小さい(私の場合はホワイトとブラックだけ別の場所)ので複数使うことになります。もっとも最近のCitadelカラーは色数が少し減ったので、絶版色を入れないのであればちょいどいい大きさかも。
 なお余った場所にはニッパーやのこぎりを入れてます。

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 缶入りのエナメルカラーは背が低いので、上の画像のように大昔に購入した書類棚を利用しています。これは5段1セットで、MIGピグメントや油彩などのチューブ入りカラー、耐水ペーパーや真鍮線、エポキシパテといった素材類もここに収納されております。

 以前に紹介したペイントステーションもそうですが、私は仕事とミニチュア製作を同じ部屋で行っているので、仕事モードの時に道具類をそのまま片づけられるようにしたかったので、これらの引き出し類も重宝しています。なお、画像にはありませんがハンダゴテやエッチング用のツールなどあまり使用頻度の高くないツール類は、専用の工具箱に一括収納されております。
 私の机はミニチュアをペイントするには少し低くて、本当は時計職人や彫金職人の方が使うような作業台が高い位置にある机が欲しいのですが、部屋に置く場所がないので断念しました。出窓を使えば自然光を使えるし、作業空間が室内を占有しないのでいいかなと思い、現在検討中です。

 自然光で思い出しましたが、私はペイント時の照明は自然光に近い色味といわれている「サンランプ」という電球の部分が青い100wの白熱灯を使っています。明るさは充分と思いますが、それでもときに自然光でペイントしたいとおもうこともしばしばですw。欠点もありまして、夏とにかく部屋が暑くなるということと、この明るさでペイントを進めていると、例会場など蛍光灯の部屋に持っていったときに思ったより暗い色調に見えてしまうことです。部屋でペイントするときは、自分が想像するよりも少し明るめにペイントしたほうがいいのかな、と最近考え始めています。

 さて、次回はいよいよペイントツールの本命ともいえる筆の紹介をしようと思い、現在画像の整理中です。どのような形で紹介するのがいいのか、まだよくわかっていないので、うまくご覧いただけるかどうか^^;。

さとうのお道具紹介コーナー(その4) [ミニチュアゲーム]

 今回からはいよいよ塗料や筆といった、私が使うペイントツールの紹介に移りたいと思います。

 まずは、主に使っているカラーです。
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 私は、ミニチュアのペイントには主に水性アクリルカラーを使用しますが、部分的にエナメルあるいはラッカーを使う場合や、顔料をそのままつかうこともあります。
 水性アクリルはCitadelカラーがメインで、WarmachineのCryxミニチュアをペイントするときなど専用色が必要なときや好みの色がCitadelのレンジにないときは、P3カラーやライフカラー、タミヤアクリル、ハナンツエクストラアクリリックス、そしてヴァレホカラーなども使います。特にタミヤアクリルとハナンツはエアブラシで使いやすいため、ヴィークルのペイント時に活躍しております。
 水性アクリルはそれぞれ特性が少しずつ異なり、P3とヴァレホはCitadelに似ていますが顔料がより沈殿しやすくCitadelよりしっかり撹拌する必要があります。またP3はすべて半光沢で仕上がります。タミヤアクリルは筆塗りだとムラになりやすいので私はあまり使いませんが、模型雑誌などを見ると顔料が沈殿しているときに上澄みの固着剤部分を捨てて使うとよいなどと書かれています。
 チューブのターナーアクリルガッシュは水で希釈すればCitadelカラーと変わらない塗りやすさで、かすれたようなしっかりとしたつや消しになるので、ミニチュアの布地部分などに使うと渋い仕上がりになります。ただし定着力が弱いので場合によってリキテックスのメディウムと併用しています。

 私はミニチュアにエナメルを使うことは少ないのですが、ハンブロールのエナメルカラーは発色がよく、またマット、グロス、あるいは半光沢を問わずツヤの具合が素晴らしいので、ヴィークル車体下部の汚れといった特定の場所をペイントする際に重宝するほか、乾きが遅いので乾燥に充分時間を取れるときはドライブラシにも使います。特にタミヤのペイントマーカーX11番は、ピカピカのエッジをつくりたいとき活躍します。
 チューブの油絵の具は、以前はフィギュアの顔をブレンディングで塗るとき使っていましたが、Citadelカラーを使い始めてからは顔のペイントは水性アクリルに取って代わられました。しかし、ヴィークルのウォッシングでは、水性アクリルでは汚く仕上がってしまうことがあるので、いまだに薄めた油彩を使うことが多いです。MIGプロダクツの502abteilungという模型用油彩シリーズには、ヴィークル用の渋いカラーがラインナップされています。

 私はスケールモデルでもミニチュアでも、ラッカー系のカラーはあまり使いませんが、ヴィークルなど広い面積にメタリックカラーを吹き付けたいときは、画像にあるGSIクレオスのスーパーメタリックシリーズと米国のアルクラッドIIを使うこともあります。ただし、これらのメタリックカラーは上からヴァーニッシュをかけると輝きを失うので、頻繁に触るミニチュアにはあまり向いていないかもしれません。

 画面右にMIGと書かれたボトルには調色された顔料の粉が入っており、溶剤で溶いて塗りつけることで泥や錆、埃などのテクスチャ表現ができます。定着力はあまり強くないので、ミニチュアに使う場合はヴァーニッシュによる仕上げをしたほうがいいかもしれません。
 黒い鉛筆のようなものはファーバー・カステル社のグラファイトペンシルという、軸まで全部が鉛筆の芯という製品で、車体や履帯などの金属部分のエッジに使うと、擦れたような輝きが得られます。
 これらもまた、定着力が弱い関係から、本体に触ることが多い兵士のミニチュアにはあまり使いません。ヴィークルやウォージャック、情景モデルなど比較的大きいモデルのウェザリングに用いることが多いです。

 これらのカラーをペイントする際に使用する溶剤は以下のとおりです。
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 水性アクリルの希釈にはおおむね水を使いますが、乾きを遅くしたいときはリキテックスのペインティング・メディウム、スロードライブレンディングメディウム、あるいはグラデーションメディウムを場合によって使い分けています。P3のミキシングメディウムはリキテックスのペインティングメディウムとほぼ同じような使い心地です。
 タミヤのアクリル溶剤は顔料の粉を溶くとき、およびタミヤアクリルをエアブラシで吹くときに使います。画像にはありませんがエクストラアクリリックスをエアブラシで使う時用の専用溶剤もあります。
 ラッカーをエアブラシで使うとき(筆塗りでも)はGSIクレオスのレベリング薄め液を、というかラッカーをペイントするときはこれしか使いません。
 エナメルをエアブラシで使うときはハンブロール、ウォッシングではMIGプロダクツ、普通に筆塗りをするときは油彩メーカーの溶剤をそれぞれ用いています。というのも、油彩用の溶剤でウォッシングをすると、ときどき絵の具がダマになることがあったためです。またテレピン油はプラパーツを割ってしまうことが多かったので、ペトロール系の溶剤を使っています。これは溶剤の特性というより私の使い方の問題なのかもしれません。いずれにしてもプラパーツにエナメル溶剤を使うときは、分量や塗布する場所に気をつけた方がいいと思います。

 これらのカラーを併用するときにはいくつか原則があります。ラッカーは溶解力が強いので水性アクリルやエナメルの上からは使わない、十分に乾いていないエナメル塗膜の上にウォッシングをしない、などです。
 もっともゲーム使うミニチュアの場合は、普段はほとんどすべてのペイントを水性アクリルだけですませてしまうので問題になることはあまりありませんが。

 次回はこれらのカラーや溶剤の収納、続いていよいよ私好みの絵筆を紹介していこうと思います。

さとうのお道具紹介コーナー(その3) [ミニチュアゲーム]

 引き続き、さとうのお道具紹介を続けましょう。今日からはペイント関係のツール類をお見せするのですが、その前に前回の金属ヤスリについての補足を。

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 上の画像が私が常用しているVallorbe社のヤスリ類です。形状が左から甲丸、平、三角、丸とあり、目の細かさが甲丸が2番と4番、以下平が0、2、4、三角が0、丸が0と4です。0番が最も目が粗く主な削り用で、4番は仕上げ用、2番はその中間ということになります。
 私がよく使うのはプラ素材の削りに平の0番、ゲートの処理に平の2と4、メタル素材のパーティングライン処理に甲丸の2番、ドリルで開けた穴を広げるのに三角の0と丸の0、その仕上げに丸の4番というところです。
 Vallorbeのヤスリは目が細かく刃が鋭いので、プラ素材によほど丁寧な表面処理を施すのでなければ、耐水ペーパーを使わずにすませてしまうことが多いです。もっとも私がこの会社の製品を使っているのはたんなる趣味なので、他社製品でも普通に使えるとは思います。
 金属ヤスリを用いる場合の注意点は、素材にパテを使っていた場合、目詰まりしやすいということです。特にラッカーパテと瞬間接着剤は一発で目詰まりを起こすので、そういう表面にはあまり使わないようにしています。もし目詰まりしたら、まず歯ブラシで掃除し、場合によってはラッカー溶剤をつけた古いデザインナイフの背でこそげとったりすることもあります。

 というわけで、ペイント関係のツールに移ります。
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 まずは作業台として用いているゲームズワークショップの「ペイントステーション」。ミニチュアゲームを始めて四ヶ月目くらいのころに購入しました。ホビーセンターなどで見たことがある方も多いと思いますが、廃材を圧縮したMDFボードという素材でできた組み立て式で、筆立てが12本分、水ポットを立てる穴が左右に二カ所開いています。筆立ての間のスペースにはベースデコレート用のサンドやペイント途中のミニチュアなどを置き、作業部分にはA4サイズのカッティングマットを敷いています。 

 私の場合、筆立てが12本では足りないので、ヤスリなどとともに無印良品で購入した「歯ブラシ立て」にまとめています。
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 ペイントステーションを購入する前は、この歯ブラシ立てに筆やツール類をひとまとめにしていました。ペイントガイドなどでは筆立てにはマグカップや壺の使用が推奨されていますが、筆やヤスリを種類毎に分類して立てておけるので、歯ブラシ立ては私的にお薦めの一品です。

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 上の画像は私的にペイント時に「あると便利」な品々です。
 カラーはペイント中にフタを開けっぱなしにしているとどんどん揮発するし、シタデルカラーは生のままでは若干濃すぎるので、私は金属製の調色スティック(タミヤ製)を使って、紙パレットにカラーを出してから使っています。紙パレット上で乾いたカラーの上には、さらなるカラーを乗せても問題ありませんが、色味を確認しながらペイントするときは真っ白い部分を使い、使い切ったら1ページやぶって新しいページを使います。私は木工用ボンドや瞬間接着剤も、この紙パレットに出して使っています。
 筆洗いは、シタデルカラーなど水性アクリルの場合は水で充分なのですが、油性アクリルやエナメル、油絵の具を使うとき、あるいは水性アクリルでもウォッシングをして筆の根本までカラーが浸透してしまったときなどは溶剤で洗う必要があります。
 私は油性、水性などメディウムの種類にかかわらず使用可能な「ブラシエイド」を使っていますが、これは固まってしまった筆を復活させるほど強い洗浄力を持っているうえ刺激臭などもなく、非常に重宝しています。ブラシエイドは模型店で購入しましたが、画材店でも同様の製品を扱っています。
 セーブルの筆は使っていると先が少しずつ割れてきますが、これを長持ちさせるために、私はリンス液(画像はクサカベの「ブラシソフター」)を使います。どの程度効果を発揮しているかはなんともいえませんが、セーブルの筆は安くはないので気休めでもということでw。
 その他、ビンの中で濃度が高くなったカラーに水を補給するための鶴首の注ぎ口がついたポットもあります。私はエアブラシも使いますが、油性の溶剤でカラーを希釈するときやエアブラシクリーナーなどを使うときは、樹脂製のスポイトだと溶剤に侵されて亀裂が生じたりするので、東急ハンズで購入したガラス製のスポイトを用いております。
 筆の水分量やカラーの量を調整したり、洗った筆を拭き取るとき、私は100円ショップで購入した紙ナプキンを使っています。ティッシュペーパーも併用していますが、ケバが立つことがあるので、特に薄めたカラーを筆に含ませるときは紙ナプキンで余分を拭うことが多いです。

 今回はちょっと欲張って長々と書いてしまいましたが、次回は、いよいよ私が使っている筆とカラーについてご紹介したいと思います。

さとうのお道具紹介コーナー(その2) [ミニチュアゲーム]

 うれしいことにリクエストもありましたので、私が使用しているモデリングツールの紹介を続けようと思います。
今回は接着剤関係と、普段あまり出番のないマイナー工具類などを紹介してみようと思います。

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 まずは接着剤。プラ製品の工作には、樹脂成分が入った粘度の高いものと、溶剤成分のみのサラサラタイプという2種類のプラ用接着剤を使っています。粘土の高いタイプはタミヤ製品、低い方はGSIクレオスとハンブロールを併用。ハンブロールのものはものすごく接着力が強く(ふたを開けっ放しにしているとものすごい速度で揮発しますw)、大面積など強度が必要な部分の接着に活躍しますが、失敗するとパーツが溶けるなど事故の可能性もあります。
 メタルやレジンパーツの接着には瞬間接着剤を使いますが、私は主に「塗布したことが見やすい」「適度に粘度がありメタルの接着に適している」といった理由でWAVEの「黒い瞬着」を愛用しています。硬化促進スプレーを併用していますが、パーツの片方に瞬着、もう片方に硬化促進剤を塗り、貼り合わせるというやり方で使っています。
 硬化促進剤は塗装を緩ませることがあるので、ミニチュアの修理などのときに塗装したパーツに硬化促進スプレーを吹く場合、大量に吹き付けないことと、吹きつけ直後に塗装面になるべく触れないという注意が必要です。
 そのほか接着面に強度が必要な場合などエポキシ接着剤を用いることもあります。キャノピーなどのクリアパーツを接着する場合は、プラ用接着剤を使うとクリアパーツが曇る場合があるので、ハンブロールの「クリアフィックス」を使っています。木工用ボンドでもよいのですが、こちらのほうが強度があるような気がして愛用しております。
 画面左下は私が使っている3種類のエポキシパテです。普段使うことが多いのはグリーンスタッフですが、細かいテクスチャをつけたいときはP3、堅めの感触が欲しいときはタミヤ製を使うことが多いです。画面右端の「ブルタック」は、仮組みやミニチュアの盾の装着といった用途に使っております。
 エポキシパテのほかに、プラパーツの接着面の小さい隙間を埋めるのにタミヤのラッカーパテ、ベースデコレートなどにやはりタミヤのポリエステルパテを使うこともあります。実は同じタミヤの「光硬化パテ」も持っているのですが、我が家では使い勝手があまり良くなくて出番は少ないです。

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 こちらの画像に写っているのは、エポキシ接着剤とタミヤの耐水ペーパー、その他お便利道具類です。
 金属ヤスリを使うことが多いので、耐水ペーパーの出番は比較的少ないのですが、広い面積を面一に仕上げたいときや、砲身の合わせ目など円柱状のパーツを歪ませずに削るときなどは重宝します。私は400、600、800番を主に使います。クリアパーツの磨き用に1000~2000番と画像に写っている各種コンパウンドを用いることもあります。
 歯ブラシとタミヤのブラシはパーティングライン処理時のカス取りや、金属ヤスリの清掃、パーツ塗装前の埃取りに使っています。タミヤのブラシはお尻のキャップを外すと小型のナイロンブラシを内蔵していていい感じです。
 茶漉しはベース用のサンドの大きさを揃えたり、情景モデルの地表面に石膏やパウダーをふるのに用いています。
 これらのツールが乗っている台は、無印良品で見つけた化粧用のトレーで、工作中に小さいパーツを置いておくためのものですが、シリコンやレジンを流すときに机を汚さないために使うこともあります。

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 そしてこちらは使用頻度がかなり低い「それ自体が趣味」のツール類w。画面左のピンセットは例外で、パーツの接着からデカールの添付、シタデルカラーの瓶のふたで固まったペイントの掃除にまで大活躍中。もっとも小さいピンセットはどちらかというと毛抜きのようなもので、先が広く平らなため力が分散するので、小さいパーツをつまんでもはじけ飛んだりしないので重宝します。
 ピンセットの右側にあるのはエッチングパーツ切断専用のニッパーと、エッチングパーツを挟むプライヤ、黒い三角の物体は以前も紹介しましたが、真鍮線を指定したサイズの「コ」の字に曲げるツール「グラブハンドラー(持ち手製作機)」です。
 上の緑の板はエッチングパーツを垂直に曲げるための機械。その名も「エッチメイト(*´д`*)」。右側の2種類の円錐状のツールは「マルチツール」。なにがマルチかというと、エッチングパーツをさまざまなサイズの円筒状に曲げることができるほか、頭の部分でインレタを擦るのに使える! からだそうですw。
 グラブハンドラー、エッチメイト、マルチツールはすべてアメリカのMISSION MODELS製。実はかなり高価な製品で、使用目的も狭く、決して万人にお勧めできるツールではないように思います。ハイ、単に趣味です、道具を集めるのがw。
 これらのほかにハンダ付け関係のツールもあるのですが、ゲーム用のミニチュア製作にはほぼ使わないので省略しますー。

 というわけで、あまりお役に立てる情報ではなかったかもですが、次回はペイント関係の道具を紹介してみようと思っております。ご質問などあればお気軽にどうぞ。

さとうのお道具紹介コーナー(その1) [ミニチュアゲーム]

 Warmachineの大会とクラブチームの例会が終わり、ミニチュア製作もほんのちょっと一区切りな感じなので、ページ埋めに私が日常使用しているツール類やペイント道具などを紹介するコーナーをつくりましたw。
 まぁ、道具自慢をするひとにロクなのはいないとか、道具の紹介自体に果たして意味はあるのか、とかいろいろ思うわけですけれど、私自身、人様の使っているツールにはひとかたらならぬ興味があるので、もしかしたらおもしろがって見てくださる人がいらっしゃるかもしれないと考えて、紹介する次第です。

 というわけで、まずは切断関係のツールを
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 プラキットでもメタルミニチュアのパーツでも、切断という作業は必須ですが、私は主にニッパー、デザインナイフ、およびホビー用のこぎりを常用しております。
 ニッパーはプラパーツにはタミヤのものが刃が薄くて使いやすいのですが、これは金属を切ると一発でダメになるので、ホワイトメタルや細い(0.5ミリ以下)の真鍮線の切断には、ゲームズワークショップのホビーセンターで買ったスターターバンドルで手に入れた、ホビースターターセットに入っていたCitadelのニッパーを使っています。
 デザインナイフの使用目的はさまざまですが、私が持っているのはオルファのデザインナイフプロ、エクザクト、およびホビーセンターのくじ引きでゲットしたCitadelの旧版ホビーナイフです。
 Citadelのホビーナイフは現在はエクザクト製ですが、旧版はスワンモートン製なので、偶然3社のナイフを使い分けることとなってしまいましたw。私のエクザクトのナイフは中学生のころから持っているもので、刃が古いのでプラパーツのパーティングライン消しにほぼ特化しております。デザインナイフはパーティングライン消しに使うとすぐなまくらになるので、交換が面倒でこういうことにw。で、スワンモートンとオルファは刃の形状を変えて状況に応じて使い分けてます。
 のこぎりは太いプラパーツやホワイトメタルの切断に活躍しております。刃の薄いものを見つけるのに少し苦労しましたが、考えてみれば素直にCitadel製を使えばよかったかもしれません。
 Pカッターはタミヤ製。プラバンの切断に使うツールですが、ヤスリ掛けで消えてしまったモールドの復活にもデザインナイフとともに活躍中。

 続いてヤスリ関係を
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 もちろん耐水ペーパーを使うことも多いのですが、ミニチュアゲームに関するかぎり、プラでもメタルでも、私が削りに用いるのは主に金属ヤスリです。以前、イギリスのプロモデラーが書いた模型入門書に「ヤスリはスイスのバローベがベスト」とあったので、ほとんど信仰心のような感じで同社の製品を使用しています。たしかに切れ味は鋭く、きちんと手入れをすれば長持ちします。1本1500円前後とそれなりに高価ですが。
 ヤスリの形状は、メタル部品のパーティングライン消しには甲丸と呼ばれるカマボコ型を、プラパーツのゲート処理には平型、その他の加工には平型、三角、丸を使い分けてます。三角や丸はドリルで空けた穴を広げるのにも重宝しております。
 右側の2本のヤスリはタミヤが発売しているモデリングファイルとダイヤモンドファイル。大面積のプラパーツの切削が必要なときや、エッチングパーツの加工に使います。
 場合によっては画面右端の電動リューターを使うのですが、最近故障してスピード調節ができなくなってしまいました(常に最高速状態w)。メーカーに問い合わせると購入価格の6割近い修理費がかかることがわかり、保留状態w。エナメル塗料の撹拌にも大活躍のリューターですが、その場合は低速必須なので、スピード調節不能だとこれもできなくて困ってます。
 メタルパーツに真鍮線を通すのをはじめ、ミニチュアの銃口の開口など、なくてはならないピンバイスは3種類。ドリルの太さに応じて使い分けています。Citadel製のピンバイスは回しやすいのですが、軸の固定部分が若干柔らかく、ゆがむことがあるので最近あまり使わなくなりました。
 ピンバイスで正確な位置に穴を空けるために、ガイドとして小型の千枚通しを使っています。これで小さな印をつけると、ドリルの刃がずれにくくなります。この千枚通しはエポキシパテを使うとき、スパチュラとしても活躍しています。

 画面上のラジオペンチはメタルパーツの曲げ加工や、比較的太い(1mm以上)真鍮線の切断に使います。その上のプライヤーは作業時のパーツの固定のほか、開かなくなった瞬間接着剤のフタをこじ開けるのに大活躍w。
 画面左端のマグライトは、床に落ちたパーツを探すのに使っておりますw。

 次回は、接着剤関係と、普段あまり使わないツールを紹介しようと思っております。ツール類についてなにか疑問点などございましたら、お気軽にコメントつけてくださいませ。

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