SSブログ

Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その20) [ウォーゲーム]

 今回から何回かに分けてLast Blitzkriegの米軍増援部隊を見ていこうと思います。ドイツ軍のように兵科別にとも思ったのですが機甲師団も歩兵師団も米軍の増援は数がかなり多いので、登場順にしてみようかなと思います。
 厳密には第9機甲師団は第1ターンの増援ですし、第4歩兵師団など一部のユニットが増援に指定されている場合もありますが、これらはすでに紹介済みなので除外して、12月17日の増援から見ていくことにしました。
 まず登場する最初の増援は第1歩兵師団と第7機甲師団および第9歩兵師団の一部です。
LB_1ID.jpg
 第1歩兵師団「ビッグレッドワン」は第一次世界大戦にも参加したベテラン師団で、第二次世界大戦では、北アフリカ、シチリア、ノルマンディーと3回の上陸作戦を実施し、その後も秋にはアーヘン近郊で激戦を繰り広げ、バルジの戦いではそのアーヘン地区からアルデンヌに投入されました。
 編成は9個歩兵大隊と工兵大隊に、配属された独立戦車大隊までは通常どおりですが、駆逐戦車大隊が2個配属されています。さらに第634駆逐戦車大隊は、大隊長が率いる歩戦協同のタスクフォースが別ユニットとなっています。
 ちなみに2つある駆逐戦車大隊のうち装甲値3、射程2の大隊はM10、装甲値4で射程3の大隊はM36を装備していたそうです。
 米軍歩兵師団では戦車も駆逐戦車も等しくサポート専用で、集中運用はできないようになっています。
 この師団は登場エリアO、つまりスパの北方から戦場に現れます。各歩兵大隊はカウンターには6ステップと記載されていますが、直前の戦闘による損害から回復しておらず、ゲームには4ステップの状態で現れます。
LB_7AD.jpg
 同じ17日に登場するもうひとつの米軍師団が第7機甲師団です。この部隊はもともとアルデンヌ南北両方の戦線をいったりきたりさせられ、攻勢直前にロスハイム渓谷の間隙部を埋めるためにサン・ヴィトへ送られる途中だったようです。
 この師団はノルマンディー戦の末期にフランスに送られ、その後ロレーヌとオランダで戦闘を経験しました。
 米軍の43年型機甲師団は戦車3個大隊、歩兵3個大隊からなり、これらを組みあわせて3個のコンバットコマンドを形成していましたが、その内訳は師団毎にかなり異なっていたようです。
 またコンバットコマンドはその下に複数のタスクフォースを編成し、のTFが戦術の基本だったようです。
 上のユニットカウンターを見ると、兵科マークは戦車と歩兵各3個大隊ですが、部隊規模はTFとなっており、戦車も歩兵も装甲値と突撃アローを有するデュアルユニットです。黄色い戦車の兵科記号は重装甲を表すので、戦闘力に多少の差はありますが、米軍機甲師団はすべて諸兵科連合部隊であり、その柔軟性はかなり高いといえると思います。
 第7機甲師団は工兵以外はARも4(機甲師団は裏面のARも同じ)と優秀なので、しぶとい相手といえるかと思います。
LB_9ID.jpg
 もうひとつ、第2ターンの増援に第9歩兵師団があります。ただし、この師団はばらばらに投入されてくるため、17日に登場するのは第47連隊と戦車大隊および駆逐戦車大隊のみ、第39連隊と工兵大隊は19日、第60連隊に至っては23日まで登場しません。
 この師団はまず登場エリアPつまりマルメディとエルゼンボルンの北方から登場し、残りのユニットは登場ターンに司令部のいる位置に現れます。
 こちらも第1歩兵師団と同じく優秀な部隊ですが、やはり各大隊とも損害を回復しておらず、4ステップの状態で出現します。

 しかしこうしてみると第2ターンの増援はすべて北方から現れるわけで、ドイツ軍から見れば第6SS装甲軍には運が悪いという印象があります。
 もっとも、地図を見るとどのゲームでもたいてい、アルデンヌは南北を連絡する道路は比較的多いにも関わらず、東西を結ぶ幹線道路が少ない感じがします。これもドイツ軍の進撃と連合軍の防御を特徴づける要素のようにも思います。

 次回は12月18日の増援部隊を見ていきます。といっても17日の増援にはもうひとつベルギー軍の守備部隊があるのですが、それについては後日あらためて。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。