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Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その12) [ウォーゲーム]

 Last Blitzkrieg(OCS#1)の米軍初期配置ユニット第3回です。
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 本作は基本的には部隊は師団毎に編成されますが、ドイツ軍のパイパーKGや装甲旅団、米軍の第28歩兵師団の各連隊のように、一部、師団に満たない規模の部隊が登場します。
 第14機甲騎兵偵察群もそのひとつで、部隊規模としては連隊レベルです。1944年当時の米軍機甲騎兵偵察群は2個大隊編成で、各大隊はM8グレイハウンド装輪装甲車を装備する偵察中隊3個とM5スチュワート戦車装備の軽戦車中隊1個、および火力支援のM8突撃砲中隊1個を有していたようです。
 本作でのユニットカウンターの構成はちょっと変則的で、第1大隊のA、C中隊はそのままユニットになっていますが、EF中隊はまとめて1個のTFに、そして第32騎兵大隊は抱いた規模のまま1ユニットとなっています。
 第14機甲騎兵群を構成する2個騎兵大隊はそれぞれ第18騎兵大隊と第32騎兵大隊で、バルジの戦いの前までは前者が第2歩兵師団、後者は第83歩兵師団に分遣されていました。
 その後、攻勢開始4日前の12月12日に機甲騎兵群として再集結し、第V軍団と第VIII軍団の間隙部を警戒するためにロスハイム渓谷付近に配備されたそうです。
 その後、ドイツ軍の攻撃に際しては第7機甲師団の配下に入り、サン・ヴィト周辺の防御に従事した後、12月23日に後方へ下げられ、2日間の休養と再編成ののち、第XVIII空挺軍団に所属して再び作戦に参加しました(HJ社のThe Last Gambleに付属している冊子は、米軍の編成が1月1日時点のものなので、同部隊は空挺軍団所属とされています)。
 初期配置を見ると、第18大隊所属のA、C中隊はロスハイム近郊の最前線に、司令部とEF/18はウール川沿いのマンダーフェルト、第32大隊はその数キロ西方のウール川渡河点を防御していて、前方段列は後方のアンブレーブに配置を指定されています。
 デザイナーズノートによると、第32騎兵大隊のこの配置は史実よりも前線に近いらしく、実際には12月16日の時点で、より後方のVielsalm付近にいたようです。この変更の理由は、史実どおりの配置にするとテストプレーにおいて米軍プレーヤーがこの部隊を投入せずに温存してしまい、その結果ロスハイムの間隙がかえって酷いことになるため、あえて史実に近い展開になるよう強制的に前方配置にした、とのことだそうです。

 なお、カウンターの数値は4個のユニットはすべて装甲値1のデュアルユニットで、ARも4、移動サイドのMAが16と共通です。違うのは各ユニットのステップ数、および軽戦車TFだけが重装甲ユニットでありなおかつ再建不可なことです。

 なお、バルジの戦いにはこの第14機甲騎兵群のほかに、第4、第6、第102の各機甲騎兵群が参加しました。第4と第6は増援部隊として12月22、24日にそれぞれ登場します。一方、第102機甲騎兵群はモンシャウに配備されていたため、多くのバルジゲームには登場しますが、本作はモンシャウが盤外に位置するため第102機甲騎兵群も省略されているようです。

 第14機甲騎兵群の紹介がちょっと長くなったので、残り1個となる第9機甲師団は次回に。

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