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Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その8) [ウォーゲーム]

 第6SS装甲軍、第5装甲軍に続き、Last Blitzkriegのドイツ軍はいよいよ第7軍所属部隊です。装甲師団がいない側翼援護部隊である第7軍は「バルジ」ではちょっと地味な印象がありますが、この軍司令部はノルマンディーの戦いではちょうど連合軍が上陸した戦区を担当しており、ある意味西部戦線におけるドイツ軍の主役的存在といえるかもしれません。
 連合軍がノルマンディーに上陸してきた時点でフランスに配備されていた軍司令部は第1、第7、第15、第19の4個軍で、これに西方装甲集団>第5装甲軍と第1降下猟兵軍が加わって「西部戦線のドイツ軍」となるという感じでしょうか。
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 第26VG師団の南隣に接して配備された第5降下猟兵師団は、第6SS装甲軍に所属する第3FJ師団よりは高い評価を与えられていて、本作でも戦闘ユニット数が2個多く、突撃砲や自動車化部隊を有し、ARも2と3が混在しています。
 ヒストリカルノートを見ると、師団は練度未熟ながら定数を充足し、師団長は戦闘経験が豊富だった、とあります。また、Bernik戦闘団は師団の各部隊から車両をかき集めて自動車化した部隊らしく、なんだかビルマ侵攻戦時の日本軍師団みたいだな、と思いました。
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 第352歩兵師団といえば、オマハビーチで米軍相手に激戦を演じた部隊として知られていますが、同師団はノルマンディーのその後の戦闘で壊滅。番号は同じですが、こちらは新編成の部隊らしいです。といってもバルジの戦いでもう1回壊滅することになるのですけれど。
 ちなみに兵科記号に「Erz」と記されているのは野戦補充大隊といって、ドイツ軍の各師団にはほぼ必ず存在する部隊です。
 これは負傷や休暇から復帰した兵士や、師団に配属された新規の補充兵をプールしておく部隊で、ここでしばらく訓練を行い、習熟させたところで前線部隊に送り出す、ということだったようです。
 しかし1944年に師団の大隊数が9個から6個に減らされると、兵力不足ゆえこの補充大隊を戦闘部隊としてそのまま投入するということを余儀なくされるようになり、師団の消耗はさらに加速するという事態になっていたようです。
 このFelderzatzという部隊の存在はずいぶん前に別のウォーゲームで知ったのですが、個人的には通信や糧食など、こうした後方部隊の編成や役割にも興味が尽きないところです。

 以上、この2個師団で第7軍の2つの軍団の内のひとつ、第86軍団を構成していました。次回はもうひとつの軍団である第80軍の所属師団を見てみようと思います。
 

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