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Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その15) [ウォーゲーム]

 前回の武装SS2個師団に続いて、Last Blitzkriegに増援部隊として登場する陸軍の装甲師団2個を見ていこうと思います。
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 最初は第9装甲師団。第2次大戦の開戦時には第4軽快師団というちょっと変わった部隊でした。軽快師団というのはいわば機甲騎兵師団のようなもので、その編成目的はよくわからないのですが、意図としては「装甲科」として独立した戦車、歩兵科である自動車化歩兵に対し、騎兵も「うちらにも機械化部隊クレろ」という動きがあったのかもしれません。
 このたりは砲兵科が「うちにも戦車クレクレ」とごねて突撃砲開発、みたいな流れとちょっと似ているかも。
 で第4軽快師団はあんまし使えなくね? というわけでポーランド戦後に戦車を追加して無事装甲師団になりました。なので第1~5装甲師団は戦車旅団司令部を有し、2個戦車連隊4個大隊編成でしたが、元軽快師団の第6~9装甲師団は戦車大隊が2~3個しかありませんでした。
 といってもその後、ドイツ軍の装甲師団は2個戦車大隊が標準となり、こうした差はなくなっていきましたけれど。
 第9装甲師団は1941年にはバルカン作戦、そして南方軍集団に加わりバルバロッサ作戦に参加、キエフ包囲戦後に中央軍集団に異動してモスクワ攻略戦に参加し、その後もクルスク戦あたりまでずっとオリョル戦区に配備されていたようです。
 1944年に南仏へ移動し、ノルマンディー作戦を経てドイツへ撤退し、アルデンヌ攻勢に至ります。
 バルジでは、突破後の浸透戦力に指定されていましたが、突破の可能性がなくなったため、クリスマスごろに第5装甲軍の戦区に投入されたみたいです。
 この師団はIV号戦車28両とパンター47両を装備していたそうですが、おもしろいのがこの時期には通常はパンターが第I大隊なのですが、この師団はパンターは第II大隊となっています。また、第301無線操縦重戦車大隊というラジコン操縦の対戦車爆薬となぜかティーガーIを装備した独立部隊が編入されていました。
 第9装甲師団はゲームでは12月22日(第7ターン)に登場、ただし戦争に間に合ったかどうかが疑わしいFKL大隊だけは12月29日に登場が指定されています。
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 さて、こちらは実際にはアルデンヌの戦いには参加しなかった第11装甲師団です。ゲームでは12月20日(第5ターン)にドイツ軍プレーヤーがサイコロを1個振り、出目が6ならば登場、そうでなければ出てきません。
 史実では、この師団はアルザス方面のG軍集団に所属していて、アルデンヌ攻勢に備えて異動するはずが、かつてこの師団を率いた経験のあるG軍集団司令官バルク将軍が、なんやかやとごねて手放さなかった、というようなことがヒストリカルノートに記載されています。
 第11装甲師団は1941年編成され、所属する第15戦車連隊はもともと第5装甲師団のもとで1940年のフランス戦を経験しています。
 師団の初陣はバルカン作戦で、その後、やはりバルカン作戦に参加した第9装甲師団同様、南方軍集団配下でバルバロッサ作戦に参加、翌年のスターリングラード戦では第XLVIII(48)装甲軍団に所属し、チル川の防衛戦を戦ったことで有名です。
 1944年に南仏に移動し、その後はずっと西部戦線で作戦を続けた点も第9装甲師団と似ていますが、上のユニットカウンターを見ると、特に変わった部隊が編入されているということもなく、戦車大隊2個、装甲擲弾兵大隊4個、捜索、戦車猟兵、工兵各1個大隊という標準的な編成です。
 装備はパンター56両とIV号39両だったそうで、この時期としてはなかなか充実しているように思います。

 こうした情報は、詳しい方であれば周知のことだとは思いますが、備忘録的に記述していますので、あー、そういえばそうだったね、と思い出すきっかけにしていただければ幸いです。

 次回はやはり増援部隊として登場する装甲旅団、以降、装甲擲弾兵、国民擲弾兵の順に見ていこうと思っています。

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