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Last Blitzkrieg 状況設定「パイパー戦闘団」の配置 [ウォーゲーム]

 Last Blitzkriegには全部で10個の状況設定が含まれています。そのうち戦役レベルのものはフルキャンペーン、作戦序盤キャンペーン、序盤キャンペーン北部、序盤キャンペーン南部、作戦後半キャンペーンの5種。
 ショートシナリオもやはり5種で、パイパー戦闘団の突破、サン・ビト攻略戦、バストーニュ攻囲戦、パットンの救出作戦、セルの戦車戦となっています。

 先日の月例会でサン・ビト攻略戦をちょっと並べてみたので、今度はパイパー戦闘団の突破の初期配置を並べてみました。使用するドイツ軍ユニットの多くが、これまでご紹介した第6SS装甲軍の所属部隊です。
LB_piperSC02.jpg
 上の画像は作戦エリア全体を移したもので、サイズ的にはだいたい横に長いハーフマップ、というところでしょうか。状況は作戦開始2日目の12月17日朝を表していて、前線の歩兵部隊はすでに1日の攻撃を行い、若干ですが損耗と疲労を蓄積しています。これに対し、まだ投入されていない装甲師団はフレッシュな状態です。
LB_piperSC01.jpg
 こちらは初期配置のユニットが集中している部分のアップです。ドイツ軍は北から326VG、277VG、12VG、3FJと並んでおり、その背後に北側に12SSpz、南に1SSpzが並んでいます。
 米軍は99IDが前線全体に広く散開して配置されており、それをバックアップするかのように、2IDが隙間を埋めています。特別ルールでこの2個師団には部隊同士のユニットが混ざることによる罰則が適用されません。
 地図の南端には米軍の第14機甲騎兵群が展開していますが、北側の歩兵師団との間に間隙が生じています。そしてその間隙の前に、パイパー戦闘団が1列縦隊となって待機している、という状況なわけです。

 ちなみに、ドイツ軍のもっとも北にいる第326国民擲弾兵師団は、第272国民擲弾兵師団とともに第67軍団を形成していましたが、ゲームでは272VGのほうは登場しません。この師団は作戦範囲の最北に位置するモンシャウという町を攻撃することになっていましたが、地図にはモンシャウ自体が含まれていないため、オミットされたようです。
 モンシャウを含めなかった理由としては、ルールではドイツの古都である同市をモーデル元帥が砲撃禁止したといったエピソードが語られるほかは、最初の攻撃が頓挫したのちは動きがなかったため、なにも起きないことを理由に省略した、といった趣旨の説明が書かれています。

 また、地図の東端付近には、オットー・スコルツェニー大佐率いる第150装甲旅団が待機しています。この部隊は各地から英語に堪能な兵士を集め、グリーンに塗って白星を描いたIII号突撃砲や、M10駆逐戦車のふりをしたパンター戦車、捕獲したシャーマン戦車などを装備した欺瞞部隊でしたが、その作戦効果は疑問で、すぐに通常の部隊として投入されたらしいです。
 ゲームでも、いちおう全部で3個ある戦闘ユニットのうち1個はパンター戦車装備を反映して射程2と装甲値3を与えられてはいますが、総じてあまり強力な部隊としては評価されていません。

 状況設定におけるドイツ軍の勝利条件はもちろん装甲部隊による突破なのですが、たしかにパイパー戦闘団の前の米軍戦線にはわずかな間隙があいており、ドイツ軍としてはここを拡げて主要道路による突破口を開きたい感じに見えます。
 しかし、米軍は第1ターンからはやくも第1歩兵師団と第9歩兵師団の一部が増援として北方から登場し、ドイツ軍の足を止める、あるいは突破したドイツ軍部隊の背後を遮断しようとしてきます。その翌日にはさらに第30歩兵師団も出現するので、ドイツ軍のチャンスは一瞬だけという印象です。
 また南の14CGも高い機動力を活かしてドイツ軍の側面を脅かしているので、ドイツ軍プレーヤーとしてはこれらに対する対処法も考慮する必要があるように思えます。
 ドイツ軍も2日目および3日目に9SSpzと3PGという2個師団を主力とする増援が登場しますが、カギはやはり、序盤にいかにしてできるだけ多くのユニットを突破させ、さらにそれが包囲されないよう、側翼をどれだけ援護できるか、ということかなぁ、と想像しています。

 先日のサン・ビトほどではありませんが、こちらもユニット数はさほど多くなく、しかもBCSは師団単位で活動化を行うので、1度に動かさねばならないユニット数は少ないので、手軽に感じます。
 もっとも、どの部隊から先に移動させるのか、というのはかなり悩む問題で、この状況設定でも、たとえば最初にパイパーを移動させたら次は米軍の手番になるため、突破したパイパーは米軍の増援に包囲されるかもしれない。
 しかし、パイパーを最初に動かさなかったならば、米軍は彼らが突破する前に間隙を塞いでしまうかもしれません。このあたりのジレンマが本作のおもしろいところなのかもしれない、と思いました。

 今後もユニット紹介を続けつつ、機会があり次第、どんどん動かしてみようと思っています。

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