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Zvezda 1/48 Messerschmitt Me109F-4の製作(その2) [WarBirds]

 先日からつくりはじめたズベズダの1/48メッサーシュミットBf109F-4、正式にはマルセイユの北アフリカにおける乗機はMe109F-4Z/tropというらしいのですが、これは熱帯仕様の出力強化型、ということのようです。
 さて、今回の製作で問題となるのが機体の塗装色です。北アフリカ戦線のドイツ戦闘機は、上面RLM-79ゲルプブラウン、下面RLM-78ライトブルーとされていますが、これらのカラーは同じ色名でも塗料メーカー毎にかなり色味が違います。
 また、実機に塗られていた色も複数あったようで、資料に色見本が複数添付されていたり、同じ塗料メーカーから複数の色が発売されてたりします。
48Me109F4_006.jpg
 まず参考にしたのが上の画像の本で、これは大戦中のドイツ機の迷彩パターン、色指定、マーキングなどを総合的に解説した上下巻の資料で、カラーを吹きつけた色見本が付録になっています。
48Me109F4_007.jpg
 これがその色見本(のうちの1枚w)です。使用するRLM-78と79が2枚ずつ貼付されています。
 RLM-79のサンドゲルプは時期によって色味が違うらしく、加えてドイツ空軍が北アフリカに展開した直後はまだ迷彩が指定されておらず、リビアを植民地としていたイタリア空軍の塗料を使っていたという説もあります。
 マルセイユが所属していたJG-27のメッサーシュミットは上記の2色を胴体側面中央で塗り分けている時期と、胴体下側で塗り分けている時期があって、後者で使われいたのが茶色味の強い色とするのが定説っぽい? 感じですね。
48Me109F4_008.jpg
 また、RLM-78のブルーは上の画像の左側は赤みが強く紫がかっているのに対して、右のサンプルは黄色みが強く、わずかに緑がかって見えます。
 塗料メーカーの製品を比べると、国産のMr.カラーは右の緑っぽい色を参考にしているらしく、イギリスのハナンツはエナメルカラーはMr.カラー同様に緑っぽいのですが、水性アクリルのほうは紫がかった色を採用しています。
 そこで、実機の写真を見てみると・・・
48Me109f4_004.jpg
 これはカラー写真なのか、彩色写真なのかがちょっと私には判別できないのですが、この写真ではRLM-79は薄い赤みがかった黄色、RLM-78はやはり赤みがかったブルーとなります。
 気になるのは両方とも赤方向に振れていることです。さらに画像に写っている燃料タイプの表示(△に87オクタンの表記)は本来、かなりビビッドなイエローであるハズなのですが、ここでは茶色っぽくなっています。
 そこで、ちょっと色調補正を試しにかけてみると、
48Me109f4_005.jpg
 オクタン価表示を適切な色味にしようとすると、ちょっと非現実的な修正になってしまったです。これはやはり彩色写真で、実機の色味を正確に反映していないのかな? と疑う私。
 それでも手元にほかに資料がないので、とりあえずこの写真のカラーを再現する方向で進めてみようと思います。
48Me109F4_009.jpg
 まず各模型塗料メーカーの色見本をつくって比べてみました。上の画像は左側が上からハナンツの水性アクリル、エナメル、ハンブロールエナメル、Mr.カラーのゲルプブラウンに相当する色を並べたもの。
 右が紫がかったRLM-78を再現するため、まず一番上にハナンツの水性アクリルを見本として塗り、Mr.カラーのRLM-76ライトブルーに「色の素」のシアンとマゼンタを加えてハナンツの見本に近づけるとともに、やや明るめに調色したものです。
48Me109F4_011.jpg
 RLM-79はハナンツの水性アクリルはオレンジが強すぎると思ったので、Mr.カラーの19番、明るい方のブラウンをベースに白と赤を加えていって作ったのが上の画像の左上、矢印で示したサンプルになります。
 というわけで、この2色を使うことにしていよいよ組み立てを始めていこう、と思っております。

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