SSブログ

OCSの新作Beyond the Rhine(MMP)(その11) [ウォーゲーム]

 Beyond the Rhine(MMP)のユニットカウンター紹介ですが、今回はドイツ空軍、海軍、武装SSの徒歩ユニットを取り上げようと思います。
BtR_units016.jpg
「Erd」とある降下猟兵師団は1944年8月に訓練部隊をもとに編制された降下猟兵師団Erdmannで、ネットの資料を見ると10月に第7降下猟兵師団に改変されたとありました。本作の戦闘序列を見ると、10月19日ターンに第7降下猟兵師団のコマと取り替えろ、と指示があります。
「Schafer」はそのままSchafer「Schluk」はSchluckebierの各降下猟兵大隊(2-3-2)で、この2つが1944年11月に統合されて降下猟兵連隊Z.d.vとなります。ゲームでも11月22日ターンに上記の2個を除去し、代わりに増援としてZ.d.v連隊(5-4-3)が登場します。Z.b.vというのはドイツ語でzur besonderen Verwendungの略で「特殊任務用」といったような意味で、ドイツ軍の臨時編成の部隊名によく登場します。
 上の画像で上記の大隊の後ろにいる「v.d.H」はかの有名な「フォン・デア・ハイテ:von der Hydte」降下猟兵大隊で、本作のドイツ軍で唯一、空挺降下を行うことができるユニットです。
「Oesau」は「エーザウ戦闘団」ですが、同じ空軍でもエースパイロットのヴァルター・エーザウとはたぶん関係なくて、ゴスラーの訓練部隊を基幹に編制されたみたいな記述をみたのですが、ドイツ語の資料なのでもっとちゃんと読まないと勘違いしてるかもです。
「v.Hof」は「フォン・ホフマン」、「H.G」は「ヘルマン・ゲーリング」、「Hubner」は「ヒュブナー」です。
 フォン・ホフマン降下猟兵連隊はマーケット=ガーデン作戦のときに前線にいた部隊で、ロシア製7.62mm砲を装備した対戦車中隊があったり、パンツァーファウストを使って緒戦で英軍戦車9両を撃破したりとかしてるっぽいです。
 ヘルマン・ゲーリング降下猟兵連隊という名前の部隊は大戦初期から存在していましたが、これはのちにヘルマンゲーリング降下装甲師団に拡大され、イタリアや東部戦線で戦闘に参加しました。件のユニットはオランダのユトレヒトにあったヘルマンゲーリング降下猟兵訓練連隊を基幹とする部隊なのかな? ヘルマンゲーリングに関してはそれだけで本になっているので、あとで調べてみます。
 ヒューブナー降下猟兵連隊はWikiにいろいろ載っていたので興味あるかたはどうぞです
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%8A%E3%83%BC%E9%99%8D%E4%B8%8B%E7%8C%9F%E5%85%B5%E9%80%A3%E9%9A%8A

 兵科記号が「Penal」となっている「z.b.V.6」というユニットは「空軍猟兵大隊z.b.V.6」という部隊で、1944年の夏にルーマニアのベッサラビアで「Ausbildungs- und Sammelregiment der Luftflotte 4 (Bewährungstruppe)」という部隊をもとに編成され、9月にオランダのアイントーフェンに異動してきたそうです。これを訳すと「第4航空軍の訓練および集結連隊(執行猶予部隊)」となります。これはつまり懲罰部隊? 同じような部隊がイタリアや東部戦線にもいたっぽいです。

 空軍ユニットのうち「LW」という兵科記号があるユニットは航空基地などを防衛するための地上部隊で、歩兵や降下猟兵のような機動部隊ではありません。こういう部隊が大量にいることを人員の浪費だと陸軍の将官だったグデリアンが書き残しています。

 武装SSのユニットでは名前のついた戦闘団が3つありますが、それぞれ「シャッフマン」「ベルゲン」「デュンクマン」の略号だそうです。「シャッフマン戦闘団」は4月1日の増援で登場しますが、終戦間際にもかかわらずAR5。この部隊の詳細はいま調べているところです。デュンクマンはおそらくハンス・デュンクマンSS大尉のことかと、ベルゲン戦闘団も目下調査中です。
 武装SSにはAR5の師団も2個、第6SS山岳師団「ノルト」と第38SS擲弾兵師団「ニーベルンゲン」があります。前者は大戦初期からあったSS山岳旅団を拡大した部隊で、後者は大戦末期にSS士官学校の人員をもとに編成されました。38師団は3月1日に緊急即応プールに、残り1ステップの状態で登場します。wikiを見ても編成当初は6,000人くらいしかいなかったそうなので、まぁ当然の処理かも。
 AR4の第34SS義勇師団はオランダ人志願兵からなる部隊です。この部隊は旅団から拡大されたもので、ゲームでも3月1日に第7SS旅団とこのユニットを交換せよ、と指示されています。

 画像の最下列の紫っぽいユニットはドイツ海軍地上部隊。海軍の部隊なのに師団規模のユニットが3個もあるのも驚きですが、ケンプ、シンドラ-の各戦闘団、ヴェーバー海兵旅団など、こちらも興味深い部隊がけっこうあります。このあたりはもうちょっと調べてみようかなと考えているところです。

 というわけで、次回はユニット紹介の最終回、ドイツ軍の砲兵と航空戦力をご紹介する予定です。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。