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OCSの新作Beyond the Rhine(MMP)(その6) [ウォーゲーム]

 前回に続き、MMP社のウォーゲーム「Beyond the Rhine」のユニットカウンターをご紹介していこうと思います。この企画、もう少し内容のある記事にしたかったのですが、ちょっと急いで書きすぎているかも。薄いとお思いの方には陳謝いたします。

 さて今回は連合軍の砲兵と航空機をご紹介します。
BtR_units011.jpg
 多くの作戦レベルのウォーゲームではゲームが煩雑にならないよう、砲兵と航空機は陸上戦闘より軽いウェイトがおかれることが多いように思います。しかし「火力&機動力&ロジスティクスが近代戦の3大要素」というテーマで製作されていると思われるOCSでは、砲爆撃は通常戦闘と同じくらい重要なファクターです。
 地上戦闘の開始前に目標ヘクスに対して砲爆撃を行うと、成功すれば敵スタックの戦力半減、AR値-1という大きなダメージを与えられ、大成功すればさらにステップ損失を強いることができます。
 戦力半減、AR-1は単純に2:1なら4:1、3:1の攻撃なら6:1になり、さらに奇襲と戦闘解決の出目+1となるので、砲撃があるとないとでは別の戦闘といえるかと思います。
 もちろん砲撃には通常戦闘と同じくらい補給を消費するので、大攻勢には通常に倍する補給の備蓄(と輸送)が必要となるわけです。攻撃をしやすい地点、防御が手薄な地点に加え、補給(と部隊)の集中が容易な地点というのも攻勢を実施する箇所を選択する要素のひとつといえるかもしれません。

 上の画像はグリーンが米軍、ブルーが仏軍、カーキが英軍で、わかりにくいですがブラウンがカナダ軍の砲兵部隊です。上記の他に、複数ユニットからなるフォーメーションには専属の師団砲兵が付属する場合が多いですので、これは軍団砲兵のような上級司令部に直属する火力を表しています。
 米軍砲兵は主に105mm榴弾砲とロングトムと呼ばれる155mmカノン砲を装備していたと思うのですが、砲兵群の36火力に比べ、複数ステップを有する師団規模の軍団砲兵は圧倒的な火力です。もちろん射撃はそれだけ多量の補給が必要になるわけですが、これはゲームシステム的にはどちらかというと、裏面の移動モード(火力半減)でも米軍なら54、英軍でも36火力を有し、移動して砲撃が可能というのがすごいといえるかもです。
 戦闘モードでは3しかない砲兵の許容移動力は移動モードでは14になります。OCSでは相手のプレーヤーターンの移動と戦闘フェイズの間に予備モードのユニットが反応移動(と砲爆撃)を行えます。このとき使用できる移動ポイントは許容移動力の半分までなので、3ではいまいる場所でしか射撃できませんが14あれば予備の砲兵は7移動ポイント分動いてから射撃可能となります。
 予備にできるユニットには限りがあるので、1ユニットで移動後に大火力を発揮できる軍団砲兵は重要なユニットかもしれません。
BtR_units012.jpg
 こちらは連合軍の航空部隊。やはりグリーンが米軍、カーキが英軍、ブルーがフランス軍です。大きな白いX印が描かれているユニットは「航空阻止担当部隊」です。
 ルールによると連合軍の戦術航空部隊である第9航空軍は戦力の1/6が恒常的にドイツ戦線背後(地図外)の航空阻止任務を担当しているのでプレーヤーには使用できず、さらに1/6が通常は航空阻止任務に就いているが、必要に応じて地図上での作戦に投入できる、ということになっているとあります。
 連合軍は地図上での航空阻止であるトレインバスティングという飛行任務を、このX印のユニットでしか行えません。しかし、これらのユニットを地図上に投入してしまうと、そのターンは地図外での航空阻止任務がおそろかになってしまいます。
 具体的にはドイツ軍の鉄道輸送力が増加し、前線に到着する補給ポイントの数が増える可能性が生じるわけです。これちょっと悩ましいかもですね。

 戦術レベルの兵器マニア的視点からは、航空ユニットというとその機種が気になるわけですが、カウンターをみると、戦闘機は米仏軍がP-47とP-51そして少数のP-38を使用し、英軍がタイフーンとスピットファイアが主力で、英軍は少数ですがP-51とテンペストも運用しています。
 戦闘機にとって重要な空戦力はタイフーンが4、マーリン搭載スピットとP-38、P-47が5、P-51とグリフォン搭載スピットが6となっています。空戦力は3なら凡作、4で優秀、5で最優秀なので6は超優秀機といえるかと。
 またP-47やP-38、タイフーン&テンペストは空戦力もさることながら、戦闘爆撃機として8~10というまずまずの砲爆撃力も持っています。P-38の10は爆撃機であるA-20やB-26と同じです。

 さてその爆撃機ですが、カウンターに含まれているのはB-26、A-20、A-26、などあまり多くはありません。米軍爆撃機の主力であるB-17やB-24、25などはドイツ本土爆撃と航空阻止に専念しているのか、ゲームには登場しないわけです。
 逆にいうと、このころの連合軍航空隊は主要任務が対地支援ではなく航空阻止だったのだ、ということなのかもしれません。もっともP-47やタイフーンは1ヘクスに最大32火力を集中できる(しかも迎撃機を排除できる可能性も高い)ので、決して弱くはないと思いますけれど。

 航空ユニットには戦闘機と爆撃機のほかに、輸送機もあります。本作にはおそらくカウンター数の削減のため、通常の輸送機であるC-47と、それにグライダーを牽引させた複合ユニットが搭乗します。
 グライダーつきの輸送機は空挺部隊しか運べず(補給物資は空輸できない)、通常のC-47は米軍に3ユニット、英軍には1ユニットしかありません。これに対しグライダーつきは英米合わせて9個もあるので、マーケット=ガーデン作戦ももちろん可能!です。
 デザイナーズノートによると連合軍のドクトリンとして、日常的な輸送業務にC-47を使うのはもったいない、という考えだったそうです。

 というわけで、ここまで連合軍のユニットカウンターをご紹介してきました。次回以降、今度はドイツ軍のユニットを見ていこうと思っています。

補足:前回の歩兵について、米軍空挺隊は補充が自由なのに、英軍空挺隊は補充不可、一方英コマンドは補充ができると書きましたが、米軍のレンジャーのことを書くのを忘れていました。米軍には2個のレンジャー部隊があって、こちらは英軍空挺隊と同じ補充不可ユニットです。
 英米で補充できる兵科とできない兵科が逆なのが興味深いです。

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