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OCSの新作Beyond the Rhine(MMP)(その5) [ウォーゲーム]

 前回の連合軍機甲部隊に続き、MMP社のBeyond the Rhineのユニット紹介です。今回は連合軍歩兵師団編。
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 こちらは米軍歩兵部隊。OCSというシリーズは機甲部隊や空挺部隊といった特殊な兵科は連隊や大隊規模の「マルチユニットフォーメーション」なのですが、一般の歩兵は師団規模のユニットで、各ユニットが2~4のステップを有しています。広域を防御するといった状況ではステップを分遣して支隊をつくることもできます。
 上の図の米軍は4個ある空挺師団がマルチユニットフォーメーションで、それ以外の歩兵師団は師団単位のユニットになっています。
 米軍歩兵師団は24戦力ですが、1940年頃の英独歩兵師団の20戦力と比べると20パーセント増し。これはおそらく砲兵が強力なのでしょう。アクションレーティング(AR:BARという別のシステムと混同して前回までERと表記してしまいました。失礼しました)は3もしくは4と機甲部隊と同じです。
 空挺師団を見ると「あれ、101師団に501連隊がいない」とか「101以外の師団に落下傘連隊が2個しかないぞ」という疑問が生じます。
BtR_units009.jpg
 答えはこちら。一部の落下傘連隊は師団から分遣されて独立部隊になっておりました。これ、どういういきさつを再現しているのか気になるので、今度調べてみようと思います。
 なお、連合軍の空挺部隊は空挺降下任務の判定に失敗すると壊滅ではなく「残余部隊」になります。上の画像で「Rmnnt(Remnant)」と記載されている落下傘大隊がそれです。これを2個集めるともとの連隊が復活します。
BtR_units008.jpg
 さて、こちらは英連邦軍の歩兵部隊。一般の歩兵師団は英軍8個、カナダ軍3個、合計11個しかありません。空挺師団はノルマンディーで活躍した第6とマーケットガーデン作戦に投入された第1の2個、加えて第52空輸歩兵師団、ポーランド空挺旅団などが含まれています。
 英連邦軍の歩兵師団は戦力が22と米軍より少し劣りますが、移動モードの移動力は14と通常の自動車化ユニットのレベル。一方、米軍は移動モードになるとなぜか10移動力と遅くなります。これは車両の不足を表しているのでしょうか? コマをみても米英軍ともに兵科記号では輸送手段が黒丸1個の「半自動車化」になっています。このあたりの処理も気になるので、調査対象としておこうと思います。
 なお、英軍の落下傘部隊は「再建不能部隊」扱いで、壊滅すると補充できません。補充自由な米軍の落下傘連隊とは対照的で、このあたりも英軍の人員不足が顕著に表現されているっぽい。そのうえで、じゃあなんでコマンドー旅団は補充可能なのか謎ですw どこかから呼んでくるんでしょうか^^
 英連邦軍にはこのほか、少数ですがベルギー軍(薄緑)とオランダ軍(オレンジ)が加わっています。
BtR_units010.jpg
 で、こちらがフランス軍歩兵部隊。自由フランス軍は北アフリカ戦役では小規模な部隊が英軍と行動を共にしておりましたが、その後、米軍と共闘するようになったようです。というのは仏側のド・ゴールと英軍が例によってうまくいかなくて、という話が伝えられていますが本当のところはどうなんでしょう、興味があります。
 人員が少ないのか、フランス軍歩兵師団はドイツの2線級師団レベル。

 ちょっと付け加えると、連合軍の司令部はけっこう優秀で、上の画像にあるフランス軍は8-0/5-10と普通ですが、英軍は12-0/8-14と自動車化軍団の標準レベル、画像にはおりませんが米軍になると14-0/9-16(いずれも戦闘モードの統率範囲-移動力/移動モードの統率範囲-移動力です)と非常に広範囲の統率が可能になっています。
 米軍の無線が優秀ということか、連絡用や輸送車両が潤沢だということか、偵察機や連絡機が充実していて情報処理能力が高いということか、どうなんでしょう。移動モードでも統率範囲が9あるというのはかなり有利なのではないかと思います。

 というわけで、次回はこれぞ連合軍の秘密、でもなんでもない兵器である砲兵と航空部隊をご紹介します。

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