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OCSの新作Beyond the Rhine(MMP)(その3) [ウォーゲーム]

 先日の地図に続き、MMP社のウォーゲームであるOCSシリーズ最新作、Beyond the Rhineのユニットカウンターを、数回かけてご紹介してみようと思います。
 まずは連合軍の機械化部隊から。
BtR_units001.jpg
 1944年9月から1945年4月までの西部戦線を扱うウォーゲームなので、連合軍には米軍、英連邦軍、そして自由フランス軍が登場します。
 最初の画像は米軍の機甲師団。第2、第3機甲師団が1942年型編成、ほかは1943年型編成なので、ユニット構成が異なります。前者は戦車大隊の数が多いので、戦闘力が2多い14になり、偵察大隊が単独でユニットになっています。後者は連隊戦闘団3個プラス師団砲兵という編成で統一されています。
 42年型編成は連隊戦闘団にせず、大隊単位でユニットになっているウォーゲームが多かったように記憶していますが、おそらく大戦末期の運用としては上記の扱いでよいのかな、とも思います。
 装備や練度の総合力を示す「ER値」はすべて3または4。装備は全師団ほぼ同等なので、この差は戦闘経験の違いと考えられます。第11機甲師団以降の若い部隊はのきなみ3ですね。パットンズベストと呼ばれた第4機甲師団など古株の部隊は4。
 連隊戦闘団はM4装備の戦車大隊と機械化歩兵大隊を組みあわせて諸兵科連合部隊としたもので、コンバットコマンドと呼ばれています。AとBが前線用部隊でRが予備、という名目ですが戦史を読むと、まんべんなく戦闘に投入されていたようです。
 移動力は戦闘モードで6、移動モードは14と標準的。兵科マークが赤なのは歩兵と戦車の混成であることを意味しています。ちなみにコンバットコマンドは旅団規模で、2ステップを有しています。
 画像には機甲師団のほかにいくつかの独立機甲偵察連隊が含まれています。こちらは移動力が戦7、移14とやや速め。ERも4と高く優秀です。
BtR_units003.jpg
 米軍には完全編成の機甲師団のほかにも、独立戦車大隊を多数有していて、これらは戦車を持たない歩兵師団に分遣され、装甲戦力を付与していました。要するに、現代の感覚だと米軍は全師団が機械化師団に近い編成だったといえるかもです。
 独立戦車大隊もM4装備ですが、移動モードの移動力は12で少し遅いです。これはおそらく戦車部隊に先行して前進する機械化歩兵がいないからだと思います。画像には少数ですが軽戦車大隊や火炎放射戦車大隊といった特殊な部隊も含まれています。
BtR_units002.jpg
 さらに米軍がすごいのは、歩兵師団に戦車だけでなく対戦車自走砲大隊までくっつけちゃうところです。M10戦車駆逐車を装備したこの部隊は、ドイツ軍装甲部隊にとっては戦車大隊以上に面倒な相手だったかも。
 画像の兵科記号が黄色いユニットがM10装備の戦車駆逐車大隊、地のグリーンと同じユニットは牽引式の対戦車砲大隊と思われます。
 なお、画面右下に2個ある「Event」と記された2個戦車大隊は、ランダムイベントで登場するもので「M26パーシング戦車が早期に配備された」という想定で、ERが5に向上し移動力が4/10に低下したユニットを表しています。ちなみにその上に3個あるやはり「Event」と記された対戦車自走砲ユニットもランダムイベントで登場する「エリート対戦車大隊」です。これなにを表しているのかちょい不明なので、調べてみたいです。

 というわけで、次回は英連邦軍とフランス軍の機甲部隊をご紹介しようと思います。この企画しばらく続けられそうな感じですねw

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