F8F-1 ベアキャットの製作 [WarBirds]
前回はドイツ機にちょっと寄り道をしましたが、これが気分転換になったのか、ようやく簡易インジェクションモデルであるグラマンF8F-1ベアキャットの製作意欲が湧きました。
ベアキャットはF4F、F6Fと太平洋戦争における米海軍主力戦闘機を開発してきたグラマン社がF6Fの後継機としてわずか7ヶ月で実用化した新型機でしたが、配備開始が終戦と重なり日本機との接触はありませんでした。終戦後F8Fは米空母機動部隊の主力となりましたが、続くグラマンF9Fジェット戦闘機が配備された1949年に退役し、朝鮮戦争には参加しませんでした。しかしかなりの数のF8Fがフランス軍に供与され、当時おきていたインドシナ紛争で実戦を経験しています。
キットはチェコのSword社製の1/72スケールで、エンジン部分のみレジンパーツ、残りはプラスティックパーツで構成されます。
レジンパーツは大きな湯口がついているので、これをホビー用のこぎりで切断し、瞬間接着剤で前後のシリンダーを合わせ、機体に取りつけます。
簡易インジェクションキットは玉石混淆と思いますが、このF8Fはフォルムがかっこよく、パーツの合いもまずまずです。パーツ表面がつるつるのピカピカなので、これを活かしたグロス塗装を試みようと思い、下地をつくらずいきなりシーブルーを塗ってみました。
大手メーカーのキットのように、翼の上下や胴体左右にダボがついていたりはしないので、慎重にすりあわせをして、必要ならパテやヤスリで隙間を埋めます。水平尾翼は胴体とただ貼り合わせるだけなので、強度をもたせようと真鍮線を入れましたが、そのままでもいけたかもしれません。
このキットはF8F-1型とF8F-2型のコンパーティブルで、垂直尾翼の形状が異なる二種類の胴体パーツが入っております。また機銃の相違を再現するため、20mm機関砲身(モールドは微妙^^;)と主翼上面のふくらみのパーツも含まれていますが、解説書にはなんの説明もなく20mm砲身をとりつけ指示があり、バルジに関しては記述がないという曖昧な状態。この手のキットはユーザーに実機に対する多少の知識があることを前提にしている感じですね。
ともあれ、いろいろ工夫しつつどうにか形にして完成させました。できあがってみるとキャノピーが胴体とわずかにズレを生じてしまった点が残念。もっとすりあわせをちゃんとやればよかったです。キットには両翼の2挺の機銃の間につくパイロンと、その外側の小型パイロンのパーツが入っておりますが、付属のデカールが終戦直後ごろっぽいものだったので、実際には200号機から採用されたらしい外側のパイロンは省略しました。
ペイントに使用したカラーはガイアカラーのグロスシーブルー。個人的にはGSIクレオスのグロスシーブルーは青みが強すぎるような気がしたのですが、ガイアのシーブルーはハナンツの色に近く、わずかに緑っぽいというかグレーがかっているので、使ってみました。
例によってコクピット内とエンジン、プロペラやタイヤはシタデルカラーです。デカールは薄いフィルムで仕上がりはよいのですが、不器用な私には扱いが難しかったです。
というわけでさっそく姉貴分であるF6Fヘルキャットと並べてみました。これが同じエンジンを積んだ戦闘機かと疑うほどの大きさの違いにびっくりです。
どうもF8FはF6FのエンジンをF4Fなみの大きさの機体に搭載することをコンセプトとしていたようで、重量も翼面積もF6Fの3割減。エンジンパワーは改良によってやや増加しており、レシプロ戦闘機としてはすさまじい高性能だったそうです(上昇力では同時代のジェット戦闘機を凌駕していたとか)。
F4Fと並べてみると、たしかに大きさは同じくらい。これでパワーは8割増しですから高性能も当然でしょうか。おもしろいのは同時期に開発されていた日本海軍の艦上戦闘機「烈風」はヘルキャット並みの大型機だということです。どうも大戦中に日米両海軍の戦闘機は一世代差がついてしまったような感じですね。
さて、このF8Fを装備していたVF-3(当時の呼称はVF-3A)が次に装備するF9Fパンサーと、さらにその次のF2Hバンシーのキットは入手済みですが、残念ながらこの飛行隊のデカールがありません。資料となる写真や図版はどうにか手に入れたので、場合によっては識別コード類は手書きかなとも思いますが、さすがにフェリックスマークはどうにもならないので、現在使えそうなデカールを物色中です。1/144スケールのF-4やF-14用とかなら大きさも手頃かなとか考慮中。
なので、このまま米海軍機シリーズを製作するかどうかはまだ不明です。先日のFw190Aの改良型、あるいはまだ作ったことがない米陸軍機もちょっと魅力ですね。
ベアキャットはF4F、F6Fと太平洋戦争における米海軍主力戦闘機を開発してきたグラマン社がF6Fの後継機としてわずか7ヶ月で実用化した新型機でしたが、配備開始が終戦と重なり日本機との接触はありませんでした。終戦後F8Fは米空母機動部隊の主力となりましたが、続くグラマンF9Fジェット戦闘機が配備された1949年に退役し、朝鮮戦争には参加しませんでした。しかしかなりの数のF8Fがフランス軍に供与され、当時おきていたインドシナ紛争で実戦を経験しています。
キットはチェコのSword社製の1/72スケールで、エンジン部分のみレジンパーツ、残りはプラスティックパーツで構成されます。
レジンパーツは大きな湯口がついているので、これをホビー用のこぎりで切断し、瞬間接着剤で前後のシリンダーを合わせ、機体に取りつけます。
簡易インジェクションキットは玉石混淆と思いますが、このF8Fはフォルムがかっこよく、パーツの合いもまずまずです。パーツ表面がつるつるのピカピカなので、これを活かしたグロス塗装を試みようと思い、下地をつくらずいきなりシーブルーを塗ってみました。
大手メーカーのキットのように、翼の上下や胴体左右にダボがついていたりはしないので、慎重にすりあわせをして、必要ならパテやヤスリで隙間を埋めます。水平尾翼は胴体とただ貼り合わせるだけなので、強度をもたせようと真鍮線を入れましたが、そのままでもいけたかもしれません。
このキットはF8F-1型とF8F-2型のコンパーティブルで、垂直尾翼の形状が異なる二種類の胴体パーツが入っております。また機銃の相違を再現するため、20mm機関砲身(モールドは微妙^^;)と主翼上面のふくらみのパーツも含まれていますが、解説書にはなんの説明もなく20mm砲身をとりつけ指示があり、バルジに関しては記述がないという曖昧な状態。この手のキットはユーザーに実機に対する多少の知識があることを前提にしている感じですね。
ともあれ、いろいろ工夫しつつどうにか形にして完成させました。できあがってみるとキャノピーが胴体とわずかにズレを生じてしまった点が残念。もっとすりあわせをちゃんとやればよかったです。キットには両翼の2挺の機銃の間につくパイロンと、その外側の小型パイロンのパーツが入っておりますが、付属のデカールが終戦直後ごろっぽいものだったので、実際には200号機から採用されたらしい外側のパイロンは省略しました。
ペイントに使用したカラーはガイアカラーのグロスシーブルー。個人的にはGSIクレオスのグロスシーブルーは青みが強すぎるような気がしたのですが、ガイアのシーブルーはハナンツの色に近く、わずかに緑っぽいというかグレーがかっているので、使ってみました。
例によってコクピット内とエンジン、プロペラやタイヤはシタデルカラーです。デカールは薄いフィルムで仕上がりはよいのですが、不器用な私には扱いが難しかったです。
というわけでさっそく姉貴分であるF6Fヘルキャットと並べてみました。これが同じエンジンを積んだ戦闘機かと疑うほどの大きさの違いにびっくりです。
どうもF8FはF6FのエンジンをF4Fなみの大きさの機体に搭載することをコンセプトとしていたようで、重量も翼面積もF6Fの3割減。エンジンパワーは改良によってやや増加しており、レシプロ戦闘機としてはすさまじい高性能だったそうです(上昇力では同時代のジェット戦闘機を凌駕していたとか)。
F4Fと並べてみると、たしかに大きさは同じくらい。これでパワーは8割増しですから高性能も当然でしょうか。おもしろいのは同時期に開発されていた日本海軍の艦上戦闘機「烈風」はヘルキャット並みの大型機だということです。どうも大戦中に日米両海軍の戦闘機は一世代差がついてしまったような感じですね。
さて、このF8Fを装備していたVF-3(当時の呼称はVF-3A)が次に装備するF9Fパンサーと、さらにその次のF2Hバンシーのキットは入手済みですが、残念ながらこの飛行隊のデカールがありません。資料となる写真や図版はどうにか手に入れたので、場合によっては識別コード類は手書きかなとも思いますが、さすがにフェリックスマークはどうにもならないので、現在使えそうなデカールを物色中です。1/144スケールのF-4やF-14用とかなら大きさも手頃かなとか考慮中。
なので、このまま米海軍機シリーズを製作するかどうかはまだ不明です。先日のFw190Aの改良型、あるいはまだ作ったことがない米陸軍機もちょっと魅力ですね。
お見事です~
調子に乗って、サンダーボルト一丁お願いしマース!
by まいくろたいがー (2009-11-28 13:49)
>>まいくろたいがーさん
ありがとうございます。サンダーボルトもキットは持っているので、近いうちにつくるかもしれないですー。
by t-satoh (2009-12-03 00:28)