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The Story of Anvil-アンヴィル!~夢を諦めきれない男たちを鑑賞 [音楽]

 巷では、マイケル・ジャクソンの「This is it」が話題になっておりますが、夫婦揃ってメタル者の我が家としては、ミュージックドキュメンタリー映画といえば、やはりこちらでしょう。ということで、昨日吉祥寺に表題の映画を観に行ってまいりました。
 まずは結論、これ大傑作です。わずか80分程度の比較的短い作品ですが、ひとことでは語り尽くせない魅力がいっぱいの映画でした。

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 バウスシアターは吉祥寺駅北口の中央アーケード出口付近にある映画館で、ホビーセンター吉祥寺店の近くにありますw。当日は午後1時半からの回を観たのですが、客席は50人ほど埋まり、ミニシアターとしてはなかなかの入り。
 Anvilというバンドは1980年代から活動しており、アルバムを13枚も出している(そんなに出てるとは知らなかったですよw)ベテランですが、登場したタイミングが微妙だったせいかビッグヒットは出せませんでした。しかし彼らは普通の仕事をしながらバンド活動を続け、ブレイクする日をいまだ夢見ている、というのが映画の本筋。
 期待される若手だった1984年のスーパーロックフェスティバルの映像から始まり、ビッグアーティストの彼らへのリスペクトが語られ、それからバンドの日常と挑戦、そして失望がツアーの取材やメンバーの家族へのインタビューなどで綴られていき、最後にスーパーロック以来22年ぶりの来日公演であるラウドパーク出演の映像で締めくくられます。
 すばらしいのは、こうしたドキュメンタリー映画のツボを押さえた構成と編集、バンドリーダーであるリップスの飾らない正直さ(けっこうカワイイ)、彼ともうひとりのオリジナルメンバーであるドラマーのロブとの絶妙なコンビなどです。
 さらにバンドの故郷であるカナダのトロントや、レコーディングで訪れるイギリスのドーバーといった取材地の景色が素晴らしい映像で収録されています。

 監督はスピルバーグ映画「ターミナル」の脚本を共同執筆した人物で、かつて若いころAnnvilのツアースタッフをしていたことから、この企画を思いついたそうです。
 私事ながら、私は1984年のスーパーロックにも、2006年のラウドパークにも参戦したので、両方のAnnvilを生で観ることができました。そんなわけでこの映画に対する感慨もひとしおです。シンプルな作品ですが久しぶりにスクリーンの感動をたっぷり味わった一日でした。
 目頭を熱くしつつ(w)映画館を出ると、外には次の上映回の入場を待つ人がやはり50人くらい集まっておりました。受付では彼らの新譜CDとTシャツを販売していたのですが、残念ながらTシャツは売り切れ。そりゃ、こんな映画を見せられたらお布施のひとつもしたくなりますよねw。

 というわけで久しぶりのメタル話でした。帰りがけにホビーセンターでファンデーションカラー2色を補充したことを付け加えておきますw。

タグ:Anvil
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