SSブログ

陸軍九七式戦闘機乙型の製作 [WarBirds]

 ここのところ、ミニチュアゲームのための製作ばかりだったので、久しぶりにスケールモデルを作りたくなり、ちょっと小粒な航空機プラモデルを製作しました。
 以前アップした航空機関係の画像は少し以前に製作したものだったのですが、今回は新作ということになります。とはいっても、つくってみると腕が落ちているというか、もともとたいした技術は持ってなかったのですが、丁寧につくる根気がやや減少していて、ちょっと雑な作品になってしまいました。

type97_01.jpg

 製作したのは上の画像の右側、日中戦争から太平洋戦争初期にかけて日本陸軍で使われた九七式戦闘機(Ki-27)です。左の画像は同時期に活躍した海軍の九六式艦上戦闘機で、比較のために並べてみました。
 九七式戦闘機は1937年に制式採用された陸軍初の単葉戦闘機で、九六艦戦と同じ低翼固定脚というデザインは当時としては「最新型」とは言い難い部分もありますが、性能的には小回りのきくそこそこ速い優秀な機体だったようです。

type97_02.jpg

 九七戦も九六艦戦同様、小さいわりに面積の大きな主翼を持っていますが、九六艦船の優雅な曲線に対してやや直線的で、この形状は次の一式戦隼にも引き継がれていくことになります。
 また先日1/100のハリケーンを作ったあとだったので感じたのですが、日本機はイギリス機に比べて主翼の上反角が大きいなー、と思いました。そこがシルエットの美しさにつながるポイントなのかもしれません。

 キットはウクライナの模型メーカーICMが2007年に発売した比較的新しい製品で、1/72というスケールにもかかわらずエンジンなどがけっこう精密につくられています。しかし小さなパーツが多く、実機に近い形状でエンジンをマウントしようしていたりするため、組み立てるのはちょっと大変でした。実際、エンジンをやや傾いて取りつけてしまったり、カウリング付近のパーツも若干隙間が生じてしまいました。
 もっと丁寧に製作すればちゃんと完成すると思いますが、1/72スケールはたくさんつくって並べてみたいと思うので、多少のアラは見ないふりですw。
 キットは風防の異なる甲型として発売されているのですが、ちゃんと乙型のキャノピーパーツも含まれていたので、こちらを使って乙型として製作しました。

 塗装は機体の灰緑色はタミヤアクリルをエアブラシで塗り、尾翼の黒と白縁はシタデルカラー、プロペラはフォーミュラP3、そして機種の赤はハンブロールエナメル、キャノピーの枠と着陸脚のタイヤをハナンツエナメルで筆塗りしました。カラースキームは中国戦線に配備されていた独立戦闘第10中隊の機体としました。
 メーカーも溶剤もバラバラですが、それぞれのカラーはツヤが異なるので、デカールを貼った後に仕上げとしてサテン・バーニッシュをかける必要があるかと思います。
 また、機体内部色はシタデルファンデーションカラーのカルナックグリーンを使いました。この色は実はイギリス軍機や日本軍機に使われていたインテリアカラーの雰囲気に近いうえ、筆塗りでムラなくペイントできるので重宝しました。このくらい小さいスケールですと、基本色以外はエナメルや外国製水性アクリルの筆塗りでけっこういけるなぁと感じた次第です。

 久しぶりのスケールモデル製作はヘタなりに楽しかったので、この調子で買い貯めてあった1/72陸軍機をさらに作っていこうという気になっております。次は順番どおり隼かな、と思います。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。