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穴埋め企画 日米英独のレシプロ戦闘機 [WarBirds]

 ここのところ、ミニチュアの製作があまり進まないので、久しぶりの穴埋め企画としてかなり以前製作したスケールモデルを紹介しちゃいます。

Bf109F_Spitfire.jpg

 左がメッサーシュミットBf109F-4Trop、右はスーパーマリン・スピットファイアI型です。
 Bf109F-4Tropのほうは1942年に北アフリカに配備されていた第27戦闘航空団の機体で、有名なエース、ハンス・ヨアヒム・マルセイユ中尉のマーキング(151機撃墜当時)でペイントしてあります。Bf109にはA~KおよびTの各型があり(HとIはない)各型にはそれぞれ武装やエンジンの仕様に違いでいつくかのサブカテゴリーがあります。
 F-4型はダイムラーベンツDB601N倒立V型エンジンを搭載、7.92mm機銃2挺と20mm機関砲1門を機首に装備しています。Tropというのは吸気口にサンドフィルターをとりつけた砂漠仕様を表します(ガンダムファンにはおなじみですね)。
 キットはファインモールド製の1/72スケールキットで、カラーはイギリス製のハンブロールエナメルを使っています。諸説ある機体上面のサンドイエローおよび、画像では見えませんが機体下面に塗られているライトブルーがいい味の色味なのでハンブロールを選びました。

 スピットファイアは大戦初期から終戦後まで用いられたイギリス空軍の名戦闘機で、I型はその最初の量産型です(画像は厳密にはプロペラとキャノピーを改修したIa型です)。ロールスロイス・マーリンエンジンを搭載、武装は7.7mm機銃8挺を翼内装備しています。カラーは1940年のイギリス本土における上面ダークグリーン/ダークアース&下面ミドルストーンにしました。塗料はこれまたハンブロールエナメル。
 キットはイギリスのエアフィックス社の1/72です。40歳以上のプラモデル経験があるひとにはわかってもらえるかもしれませんが、「エアフィックスのキットをハンブロールで塗る」のが、子供の頃からの憧れだったので、一度やってみたかったのです。
 ちなみにメッサーシュミットはエアブラシ、スピットファイアの方は筆塗りで仕上げています。スピットファイアのプロペラは半光沢のブラックですが、ハンブロールのサテンブラックはものすごくツヤの具合がいい感じでお気に入りです。メッサーシュミットのプロペラや翼端に塗られている白もハンブロールのマットホワイトですが、いまだったらシタデルカラーで筆塗りの方が楽かもしれないなぁ、と思ったりしております。

 こうして比べてみると、メッサーシュミットが非常に小さい戦闘機なのがよくわかります。この機体は軽量かつ高速というコンセプトで設計され、特にこのF型は翼内に燃料も武装も搭載しておりません。そのため空気抵抗は小さく横転性能も高かった一方で、航続距離と火力の不足が欠点と指摘されております。
 スピットファイアは小型で高回転のエンジンで、翼面荷重の小さい機体をぐいぐい旋回させようという戦闘機で、その優雅な翼がこのことをよく表していると思います。
 スピットファイアは後により大きく強力なグリフォンエンジンを搭載して、まるで別の戦闘機に生まれ変わっていきますが、個人的にはマーリン搭載の初期の型が好きです。
 考えてみるとメッサーシュミットのエンジンがベンツ、スピットファイアはロールスロイスとは、どっちも高級車なんですねーw。ちなみにドイツ空軍のもうひとつの主力戦闘機であるフォッケウルフFw190は初期の型はBMW製エンジンを搭載しています。日本の零戦や隼に搭載された栄エンジンや、紫電改&疾風の誉エンジンは中島製作所(今日の富士重工つまりスバル)製です。日本機には三菱重工製のエンジンも多く使われています。
 こうしてみるとあたりまえですが自動車と飛行機は切っても切れない関係がありますね。もっとも当時もいまもアメリカ製の航空機のエンジンはジェネラルエレクトリック(GE)かプラットアンドホイットニー(P&W)ですが。

 次回、まだミニチュアネタがなかったら、さらなる在庫である紫電改とワイルドキャットをご紹介します(汗)。
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